近年は、日本を含む世界中で人気の「リアリティ番組」。男女の恋愛模様だったり、インテリアの改装だったり、筋書きの無いドラマのような展開はテレビの前の前の視聴者のハートをクギづけにして離しません。そんなリアリティ番組のフィールドに、可愛い猫の番組が飛び込んできました。しかも可愛いだけではなく、世の中の役に立つ番組なのだとか。一体どういうことなのでしょう。
ドールハウスに住む猫の生活が見られるライブストリーミング
これが、その猫のリアリティ番組「Keeping Up With The Kattarshians」（以下、The Kattarshians）の舞台となるドールハウス。ポップカルチャーや政治を主に取り扱う、アイスランドの主要WEBメディア「Nútíminn」のサイトで24時間、猫たちの生活をウェブストリーミングしているのです。
猫たちがドールハウスでじゃれる様子は、とにかくキュート！ この可愛さは瞬時にアイスランド人たちを虜にしていまい、「The Kattarshians」がスタートしてから24時間以内に3千ものSNS上でのリアクションを獲得したのだとか。アイスランド人の人口は30万人ほどだと言われていますので、全国民の1%が24時間以内に何らかのアクションをおこしたことになりますね。
一日のうちに何度か中断は入るそうですが、3台のカメラがあらゆるアングルから猫の可愛さを追い続けます。夜間は、暗くても撮影できる暗視カメラを使用して、眠る猫の姿も見られるのです。猫好きにはたまりませんね！
では一体、この「The Kattarshians」に出演している猫たちはどこからやってくるのでしょう。
番組を通じて新しいオーナーを見つける元野良猫たち
「The Kattarshians」に出演する猫たちは、すべて「アイスランド猫保護協会」（The Icelandic Cat Protection Society）に保護された猫たち。そう、実は「元・野良猫」たちなんです。
この「The Kattarshians」は、「アイスランド猫保護協会」とアイスランドの獣医師や動物福祉士など動物のエキスパートたち、及びプロモーション会社の全面的な協力もと運営されている企画なのです。
番組の目的は、主に猫を捨てないように呼び掛ける啓蒙活動と、猫たちの新しいオーナー探し。ほとんどの猫が、番組に登場してから3週間から4週間程度で新しい家族に迎え入れられていくのだとか。良かったですね！
「啓蒙活動」と聞くと堅苦しく思えますが、こんな可愛い活動なら大歓迎！ 下のリンク先から猫たちのライブストリーミングが見られるので、ぜひのぞいてみて下さい。
この番組を通じて、一匹でも多くの保護猫が新しいファミリーを見つけられるといいですね。
[Keeping Up With The Kattarshians]
[facebook/Keeping Up With The Kattarshians]
[“Keeping Up With the Kattarshians”: A cat reality show in Iceland]
PROFILE
Naoko Kurata ライター
オランダ在住ライター。元バックパッカーの旅行愛好家。2004年に映画ライターとしてデビュー。2008年、北アフリカのリビアへ移住後に海外在住ライターとして活動スタート。2011年から4年間のUKスコットランド生活を経て、2015年夏にオランダへ再移住。著書「日本人家族が体験した、オランダの小学校での2年間」
https://www.amazon.co.jp/dp/B0758JCDTM/
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