旅の醍醐味の一つでもあるフライト。きめ細かいサービスが徹底されている日本の航空会社と違って、海外の航空会社では常識が覆されるような場面に遭遇したことがある人も多いのではないでしょうか? 今回は47か国旅した筆者が出くわした、ありえないフライト体験をご紹介したいと思います。
後ろの席に囚人が座っていた(Alaska Airlines)
アラスカのフェアバンクス空港でフライトを待っていた時のこと。オレンジ色の服を着た囚人が護衛に連れられながらロビーを歩いていたので、それだけでびっくりしたのですが、なんと筆者が搭乗する同じ飛行機に乗ってきたのでした! しかも席は一つ後ろ。囚人は体格のいい護衛に挟まれ、かなり深い眠りについている様子でしたが、なんともヒヤヒヤした恐いフライトでした。
朝食を残したら、キャビンアテンダントから猛烈に怒られた(Swiss Air)
マイルが溜まったのでビジネスクラスを利用したときのこと。朝食は好きなものをメニューから選べるのですが、ジュースがあまりにも甘すぎたので残してしまいました。
しばらくしてCAが私のトレーを下げにやってきたとき、その残したジュースを見ながら「あなたが食べたいものを自分で選んだのに、どうして残すの!? せっかく用意したのに無駄になっちゃったじゃない!」と猛烈に怒られてしまうことに・・・。
機内食を残したことでCAから怒られたのは後にも先にもそのときだけ。以来この経験がトラウマになってしまい、機内食はできるだけ完食するようになりました(笑)。
次はキャビンアテンダントの驚きの行動・・・
キャビンアテンダントが居眠りしてた(Emirates)
CAが座るジャンプシートの向かい席に筆者が座っていたときのこと。着陸態勢に入りCAがジャンプシートに座ると、なんと居眠りを開始・・・。夜行便で相当お疲れだったのだと思うのですが、安全のためにもフライトの最後まで頑張ってほしかったです。
キャビンアテンダントが通路にはみ出ていた客の荷物を足で蹴飛ばした(American Airlines)
夕食がサーブされるときのこと。通路にお客さんのカバンがはみ出してしまっていたのですが、カートを押すのに邪魔だったのか、CAはなんとそのカバンを思いっきり足で蹴飛ばしてどかしていたのです! しかもそのカバンの持ち主の目の前だったのでかなり衝撃的でした。
米国系航空会社のサービスはあまりよくはないという声を度々聞きますが、American Airlinesは特に残念な場面が多いように筆者は思います。
機内への水が供給されておらず、ペットボトルの水で手を洗った(Oman Air)
オイルマネーによって潤う中東湾岸の航空会社の中でも、全体的になにかとユルいOman Air。機内に搭乗して離陸前にお手洗いに行ったところ、なぜか蛇口から水が出ませんでした。CAに聞いてみたところ機内に水が供給されていなかったと判明し、とりあえずペットボトルの水で手を洗ってくださいという指示。
水が供給されるまで離陸に時間がかかってしまい、その後の予定していた乗り継ぎ便に乗り遅れてしまいました・・・。
客席の約8割が空席だった(Oman Air)
またまたOman Airネタ。2009年にオマーンの首都マスカット〜パリ直行便が就航されるにあたり、片道99リアル(約2万3千円)というキャンペーンがありました。破格なのでさぞかし混雑するかと思いきや、エコノミーの180席のうちなんとお客さんはたったの28人!
プロモーションが上手くいかなかったのか、オマーン人にとってパリが魅力的ではなかったのかわかりませんが、筆者にとっては限りなく寛げたフライトでした(笑)。
【番外編】入国スタンプの日付が間違っていた(レイキャビク空港)
アイスランドのレイキャビク空港で入国審査後、空港を出てからパスポートスタンプを見たところなんと日付の間違いを発見! 筆者は数日間の旅行だったので出国時も特に問題にはなりませんでしたが、場合によってはオーバーステイになる可能性もあったと思えます。
トラブルを避けるためにも、パスポートコントロールを抜けるときには意識的にスタンプを見るようにしたいものです。
当たり前と思っていた常識がそうではなかったりすることも多い海外のフライト。ありえない体験もまた異文化に触れる醍醐味の一つとして、旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?
[Photos by Nao & shutterstock.com]