台湾の夜市と聞くと、揚げたての巨大フライドチキンや肉汁たっぷり胡椒餅など、がっつりお肉系の屋台グルメが思い浮かぶ、という方は多いでしょう。
もちろんこれらのグルメはとってもおいしいのですが、がっつりメニューばかりだと胃に負担がかかったり、食事バランスが心配になる方もいらっしゃるかもしれません。特に女性であれば、ヘルシーな野菜料理も食べたいと思うものですよね。
台湾夜市でバランスよく食事するのは、意識していないとなかなか難しいものです。この記事では、こんなメニューをチョイスしたら台湾夜市でも野菜を上手に摂取できるかも!と感じるような屋台グルメを5つご紹介します。
野菜がたっぷり入った台湾クレープ「潤餅」
「潤餅(ルンビン)」とは、薄いクレープのような皮にピーナッツの粉、キャベツやもやしなどの茹で野菜、お肉や豆干、パクチーなどを入れてくるっと巻いたヘルシー屋台グルメです。ピーナッツの粉とパクチーってなんだか不思議な組み合わせに感じるのですが、一度いただくと「何コレおいしい!」とハマってしまう方が多いんです。
ほとんどの屋台では何種類かの潤餅の中から好きな味を選ぶことができ、野菜メインのものやツナが入っているもの、地方都市のとある屋台では北京ダック味というのもありました。どれも野菜はたっぷり入っています。どれを選んだらよいかわからないという場合は、お店おすすめの具が一通り入った「綜合(ゾンフー)」をいただくとよいでしょう。
台湾風の煮込み料理「滷味」
「滷味(ルーウェイ)」とは、台湾風煮込み料理のことです。独特の調味料を使っているので好き嫌いは分かれるかもしれませんが、台湾で昔から食べられている人気メニューです。注文は店頭に置かれているカゴに好きな具材を入れていき、お店の方に渡す形で行うことがほとんどです。
具材は野菜やきのこ、豆腐やお肉類など何十種類もあり、ついつい取りすぎてしまうかも。選んだ後はお店の方がその場で調理してくれ、できあがったら商品と引き換えにお会計というパターンが多いです。上手に具材を選べばバランスよく食事ができますよ。
塩だれで調理された鶏肉や野菜たち「鹽水鶏」
「鹽水鶏(イェンシュイジー)」はTABIZINE過去記事でも何度か取り上げたグルメですが、滷味と同じように好きな具材を選ぶとお店の方が塩だれ等の調味料で調理してくれます。
鶏肉だけでなくたっぷりの野菜やキノコを選ぶことができ、油で揚げる「鹽酥鶏(イエンスージー)」よりもヘルシーにいただくことができます。塩だれと、胡椒のぴりっとした辛さがおいしい屋台グルメです。
肉か野菜を選べる「水煎包」
焼き肉まんと訳されることのある「水煎包(シュイジエンバオ)」ですが、ほとんどのお店ではお肉が入った「肉包(ロウバオ)」か野菜が入った「菜包(ツァイバオ)」かを選ぶことができます。野菜の種類はお店によってニラだったりキャベツだったり、両方売っていたりと様々です。もちもちの皮を一口頬張れば中からたっぷりの野菜が顔を出す、小さいけれど大満足の屋台グルメです。
台湾定番メニュー「燙青菜」は夜市にも
季節の茹で野菜「燙青菜(タンチンツァイ)」は、台湾の食堂での定番メニューですが夜市でもよく見かけます。座って食べることのできる屋台の多くでは、メイン料理と共に燙青菜を注文することができるでしょう。野菜の種類は、地瓜葉(サツマイモの葉)や空心菜などが一般的で、季節やお店によっても異なります。
お肉やがっつりグルメが多いイメージの台湾夜市ですが、上手にメニューを選べば野菜を取り入れながらバランスよく食事をすることができますよ。夜市でちょっと野菜が食べたいな、と思った時の参考になれば幸いです。
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