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日本とフランスを結ぶ玄関口シャルル・ド・ゴール空港(CDG)。空港にいながらフランスのグルメを満喫してもらうべく、2020年末までに、各国際線ターミナルにミシュラン星付きシェフによるレストランのオープンを予定しています。
そのひとつが、空港のターミナル1に来月オープンする「Teppan(テッパン)」。ミシュラン2ツ星のティエリー・マルクスシェフが率いる、ユニークなコンセプトのレストランです。
ビストロ マルクスのオープンキッチン (C)sweetsholic
これに際し、マルクスシェフとCDG空港代表のセシル・マルシャン・カッサーニュ氏が来日。マルクスシェフがオーナーを務める「Bistro Marx(ビストロ マルクス)」にて、CDG空港の新コンセプト発表会が開催されました。今回はその様子をレポートします。
空港にパリ21区が誕生!?
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パリならではのショッピング、グルメ、カルチャーが楽しめる「観光地(Destination)/パリ21区」を目指すCDG空港。空港内には半年に1回ほど展示内容が変わるミュージアムもあるんです!
冒頭でお伝えしたように、各国際線ターミナルにミシュラン星付きシェフによるレストランのオープンを予定しています。現在はターミナル1・ターミナル2・ターミナル2Eに、コンセプトと雰囲気の異なる3店舗があり、4月には「Teppan(テッパン)」がオープン予定。旅の初めから終わりまで、美食を堪能できる素晴らしいチャンス!
気になる店名「Teppan」の謎
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店名から想像するに、鉄板焼が食べられるお店なのでしょうか? 来場者にお店の雰囲気を体験してもらうべく、当日はマルクスシェフが、サーモンを使った料理とデザートを披露。鉄板で焼き上げるサーモンは約7分、デザートはわずか約5分という速さであっという間に仕上がりました。
Teppanのコンセプトは「新鮮な素材を手早く」。それにしても、なぜTeppan?
マルクスシェフに話を聞いてみたところ、次のような答えが返ってきました。「鉄板を使えば素材の味を忠実に表現できるのはもちろん、空港での限られた時間の中でも、手早く調理ができる」とのこと。オープンにあたり、シェフが2.4メートル分の鉄板を日本で購入したのだとか!
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といっても「日本の鉄板焼をフランスで紹介するのではなく、CDG空港の近郊など、主にフランス国内の食材を用いた料理を提供していく」と言います。同店で供するプレートには「ロブスターや肉などメインの素材と副菜が2種類という、シンプルな構成で楽しんでもらう」とのこと。鉄板という調理器具を用いて、季節感を大切にしたフランス料理を提供する店なのですね。
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また、鉄板で調理された料理とのマリアージュには、フランス産のワインやビールをセレクトするそうです。発表会の試飲コーナーで供された赤・白・ロゼワインは、お店のワインリストと同じもの。「(大手のワイナリーではなく)小さな造り手のワインを提供していく」など、小さな生産者をサポートしたいというシェフの姿勢が印象的でした。
美しすぎるフィンガーフードに舌鼓
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華やかなイベントに欠かせないのが、華やかなお料理とデザート。今回の発表会では、ビストロ マルクスのシェフたちによる、季節の素材を使った色鮮やかなフィンガーフードが並びました。
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パテやシャルキュトリに始まり、野菜をふんだんに使った前菜、メインのお肉料理など。
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フランスの正式なフルコース料理には、チーズが欠かせません。立食パーティーでしたが、フランス産チーズももちろんありました! 熟成期間が長めのミモレットは濃厚な味わい。
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特に印象的だったのが、カモミールティーのジュレ。ふんわりと柔らかく、優しい味わいは、口のなかに春が訪れたかのようでした。
日仏修好通商条約が締結され、日本とフランスの国交が始まったのは1858年のこと。今年2018年は、日仏交流160周年を迎えます。
旅の最初から最後まで、パリらしい華やかな雰囲気に包まれながら過ごせる贅沢。CDG空港を利用する際には、存分に満喫してくださいね。