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フランス人の家ってゴミ箱はないの?と思ってしまうほど、フランス人の家に行くと、ゴミ箱が見当たりません。極力最低限のゴミ箱しか置いていないというフランス人が多くいるのです。リビング、寝室、台所といたるところにゴミ箱を設置することが当たり前の日本人からすると、それって不便じゃないの?と感じますが、これには理由があるのです。
ゴミ箱は台所と洗面所のみ
今まで訪れたフランス人宅では、ゴミ箱を置くのは台所と洗面所のみという家が多くありました。それも台所もシンクの下の棚に入れて、ゴミ箱は外から見えないようにしていたりと徹底しているお家もあったほど。
それにフランス人の家のゴミ箱って、結構小さいのです。50Lから30Lが平均でしょうか。ゴミ箱がすぐにいっぱいになってしまうほどです。
その理由は……
なぜ、フランス人の家には日本人のお家に比べて、ゴミ箱が少ないのでしょうか。多くのフランス人はゴミ箱を置くこと事態、インテリアとして美しくないと考えるからです。フランス人の友人に聞いたところ、「リビングにゴミ箱をおくと便利だけれど、部屋の雰囲気が台無しに。それならわざわざゴミを捨てるために台所に行った方がいい」と話していました。住まいやインテリアに気をつけるフランス人ほど、ゴミ箱は極力少なくするようです。
ゴミ回収日に関係なくゴミを出せる
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また、フランスでは一軒家でもマンションでも、ゴミ回収日に関係なくゴミを出すことができます。家の庭やアパートの共同スペースに、大きなゴミ回収箱があり、そこにゴミを捨てることができるのです。ゴミ回収箱を決められた曜日に道に出しておけば、ゴミ収集車が回収してくれるようになっています。ゴミ箱がいくら小さくても、すぐにゴミを出すことができるという環境も、フランス人のお家にはゴミ箱が少ない理由の一つなのではないかと思います。
このことは、不便より美しさを選ぶフランス人の徹底した美への追求が表れているようです。ちなみに、筆者もフランス人を見習って、ゴミ箱を台所のみに設置したところ、初めのうちは不便だと思いましたが、慣れるとそれが当たり前になっていきましたよ。
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Nanako Kitagawa ライター
2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。
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