(c) François Prost
日本の成田空港からフランスのパリは、直行便でも約12時間半かかる遠い場所です。けれど、お隣の中国にパリとそっくりな場所があるのをご存知ですか?上の画像、どちらかが中国でどちらかがパリで撮影されたものなんです。一体どちらが本物のエッフェル塔なのでしょうか。とあるフランス人フォトグラファーが、その共通点を切り取った写真で話題を呼んでいるので、TABIZINEでも紹介したいと思います。
「パリ・シンドローム」シリーズ
(c) François Prost
舞台となるのは、中国の浙江省杭州市の郊外にある「広廈天都城」というニュータウン。右側が本物のエッフェル塔で、高さ324メートルなのに対し、左側の広廈天都城にある塔は約103mなのだとか。およそ3分の1のサイズということになりますね。
この本場パリと中国の広廈天都城の「東洋のパリ」を比較した一連の写真たちは、フランスの写真家フランソワ・プロスト氏(François Prost)の「パリ・シンドローム(症候群)」(Paris Syndrome)というシリーズです。このプロスト氏の画像はすべて左側が中国で、右がパリ。つまり、冒頭のエッフェル塔の画像も、同様に右がパリにある本物で左が中国の風景となります。
(c) François Prost
夜間のライトアップもお揃い。
(c) François Prost
けれど、お土産を売っている人はやはり違います。エッフェル塔以外の場所も、どれくらいそっくりなのか見てみましょう。
パリとそっくりな広廈天都城
(c) François Prost
ちなみに「東洋のパリ」の総面積は66万3千684.5平方メートル(164エーカー)。10万人の居住スペースを有する街が、パリの街並みそっくりに建造されているのです。
こちらも先ほどの画像同様、左が中国で右がパリです。
(c) François Prost
建物も、忠実に再現されています。中国語の看板で見分けがつきますが、気候的にエアコンの室外機があることや、洗濯物の外干しなどもパリとの違いといえそうです。
(c) François Prost
(c) François Prost
でもこの辺は、遠目だと一瞬見分けがつかないのではないでしょうか。
(c) François Prost
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街灯も、雰囲気をよくつかんでいます。
次は、広廈天都城内にある公園の様子を見てみましょう。
天都公園とヴェルサイユ
(c) François Prost
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広廈天都城内の「天都公園」は、パリの南西約25キロメートルほどの場所にあるヴェルサイユ宮殿の庭園を模しているようです。
(c) François Prost
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これらの画像も、すべて左が中国の風景です。ここまでそっくりに再現できるとは感心しますね。
ところで実は、かつてこの広廈天都城が「ゴーストタウン」と言われていたことをご存じでしょうか。こんなに大きな街がゴーストタウンだなんて、どういうことなのでしょう。
ウェディング・フォトで大人気
(c) François Prost
約15年前に開発がスタートした広廈天都城は、10万人が生活できる規模にも関わらず、長らく住人が集まらず、居住者数千人の「ゴーストタウン」状態でした。けれどプロスト氏によると現在は住人は3万人ほどになり、まだまだ成長中だそうです。
住人以外にも、週末に観光客が訪れたり、ウェディング・フォトを撮影に来るカップルでもにぎわっているようです。
(c) François Prost
確かにこの「東洋のパリ」でなら、本場パリにも負けない最高のウェディング・フォトが撮れそうです。
(c) François Prost
プロスト氏のホームページには、ここでは紹介しきれなかった「パリ・シンドローム」の画像もまだまだ沢山あります。ぜひ驚きのそっくりぶりを覗いてみてください。
[Paris Syndrome]
[Instagram / François Prost]
[‘There is no need to go to France anymore!’ Chinese people absolutely love their knockoff version of Paris which has its own Eiffel Tower]