「ヒンバ族」(ナミビア)
TABIZINEのインタビューにも登場した話題の写真家、ヨシダナギさんのベスト作品集『HEROES』が発売されました。
一目見た瞬間からその鮮やかな色彩と写真から溢れ出るエネルギーに圧倒されるヨシダナギさんの作品。彼女はなぜ少数民族や部族を追いかけるのでしょうか? そして彼女の作品はなぜこんなにも私たちの心を鷲掴みにするのでしょうか?
言葉はいらない、一瞬で心奪われる美しさ
「エナウェネ・ナウェ族」(アマゾン)
「アファール族」(エチオピア)
「スケルトンマン」(パプアニューギニア)
「トゥアレグ族」(アルジェリア)
「スリ族」(エチオピア)
彼女の作品から放たれる生命力と大地に根ざした美しさは、被写体である少数民族や部族への強い憧れと敬意があるからこそ生まれたもの。幼少の頃テレビで目にした「マサイ」に抱いた強烈な憧れ。「大きくなったら自分もアフリカ人のような姿になれる」と信じていたものの、「自分は日本人だ」という事実を知り挫折を体験したと言います。
ヨシダさんの作品で出会う少数民族や部族の姿は、理屈抜きで「かっこいい」と思ってしまう美しさがあります。スマホをのぞいて背中をまるめがちな、私たち現代人が忘れてしまった誇りや生き方を突きつけられているようです。
ナギさんが写真集にこめたメッセージ
そこに点在する少数民族や部族たちは、多様性に富む文化を今なお保ち、
私たちと同じこの地球上で、同じ時を刻みながら暮らしています。
太古のままの生活を営むもの、
観光資源としてその姿や様式をかろうじて維持しているもの、
そのすべてがこの時代に生まれてきた私にとっては愛おしく、
幼少の頃より心を深くとらえて離すことはありません。
この世界で奇跡的に現存する
雄大で勇ましく、凛々しくも美しいHEROたちの姿を
皆さまにも少しだけご紹介できたら幸いです。
作品集『HEROES』の序文より
TBS「クレイジージャーニー」出演、日経ビジネス誌で「次代を創る100人」選出、「講談社出版文化賞 写真賞」受賞、雑誌PEN「Penクリエイター・アワード 2017」選出などその活躍が注目される今最も話題の写真家といってもいいヨシダナギさん。
渋谷西武では個展「HEROES」並びに、西武渋谷店50周年特別企画「ヨシダナギ×NAKED“Sing-Sing!”」も開催中。
気になった方はぜひ生の作品に会いにいってくださいね。
『HEROES』書影
『HEROES』ヨシダナギ
発行元:ライツ社
定価:11,111円+税(税込12,000円)
詳細:http://wrl.co.jp/2018/04/23/heroes/
西武渋谷店開店50周年特別企画
ヨシダ ナギ× NAKED ネイキッド “ Sing シン – Sing シン !”
■4月19日(木)~5月13日(日)
※ご入場は各日閉場の30分前まで ※最終日は午後5時閉場
■入場料:一般500円、高校生以下無料
Nagi Yoshida(ヨシダナギ)Official Web Site
http://nagi-yoshida.com