新潟県イタリアン
(C) 公益社団法人新潟県観光協会
夏が近づいてくると食べたくなる、焼きそば。ソースの香ばしい香り。シャキッとしたキャベツやもやし。肉はちょっと顔をのぞかせる程度でも問題なし。青海苔に紅生姜。
焼きそばって基本同じでしょと思っているあなたの思い込みを覆す、全国の「ご当地焼きそば」。麺の種類も違えば、味付け、具材、サイドに添えるものまで異なります。焼きそばにも県民性があるのですよ。今回は、全国ご当地焼きそば巡りの旅に出てみましょう。
【青森県黒石市】黒石やきそば
黒石やきそば
(C)公益社団法人青森県観光連盟
「焼きそばの町」とも呼ばれる青森県黒石市では、70店舗も黒石焼きそばを取り扱っており、各店で個性もさまざま。うどんほどのモチモチの太い平麺に、甘辛ソースが似合う「黒石やきそば」。元々は子どものおやつで、「おやつ焼きそば」と親しまれたそう。お土産にも持って帰れますよ。
【青森県黒石市】黒石つゆやきそば
黒石つゆやきそば
(C)公益社団法人青森県観光連盟
上記の「黒石焼きそば」に、ラーメンスープや、日本そば用の麺つゆをかけたものが、「黒石つゆやきそば」。想像を超える組み合わせですが、食べてみると懐かしい味にはまるそうですよ。挑戦してみたいですね。
「黒石つゆやきそば」・「黒石やきそば」提供店
黒石つゆやきそばHAPPY麺恋゛ジャー(黒石商工会議所内)
http://kuroishi-tuyuyakisoba.aomori.jp/shop.html
【青森県五所川原市】しじみ汁の焼そば
しじみ汁の焼そば
(C)公益社団法人青森県観光連盟
青森の名産「大和しじみ」を使った旨みの強いスープに、青森産米の米粉入りの焼きそばの組み合わせ。しじみの旨みに、隠し味のバターがたまらないとか。寒い土地柄のせいか、あたたかい汁と焼きそばを組み合わせるのが青森県の特徴のようです。
五所川原十三湖「しじみの汁焼そば」 提供店
【秋田県横手市】横手やきそば
横手やきそば 秋田県
(C)PR TIMES
太くてまっすぐ、もっちりとした茹で麺に、ウスターソースのほか各店独自のソースを加え、堂々と王座に座る目玉焼き、サイドに添えられた「福神漬け」が特徴。玉子を絡めて頂くと、優しい味わいに。
「横手やきそば」提供店
横手やきそば暖簾会
http://www.yokotekamakura.com/yokoteyakisoba/05_shop/index.html
【宮城県石巻市】石巻焼きそば
写真提供:宮城県観光課
東北でも麺が細くなるのが、「石巻焼そば」。こちらの麺は二度蒸ししてあるため、調理前から茶色なのが特徴。魚介・昆布ダシや鶏ガラスープなどと蒸し焼きにし、たっぷり旨みを吸わせた麺。ソースは後がけが基本。
「石巻焼そば」提供店
【新潟県新潟市】イタリアン
新潟県イタリアン
(C) 公益社団法人新潟県観光協会
「イタリアンを食べようと誘われて、店に行ったら焼きそばが出てきた」というのが、新潟県内で聞くジョークの一つ。新潟のイタリアンは、トマトソースがかかっている太めの焼そばを、フォークで頂きます。白ショウガが名脇役で、キリッとバランスを引き締めます。
「イタリアン」提供店
新潟名物「イタリアン」のみかづき
http://niigatamikazuki.web.fc2.com/index.html
【新潟県糸魚川市】糸魚川ブラック焼きそば
糸魚川ブラック焼きそば
(C)一般社団法人糸魚川市観光協会
糸魚川の名物料理が欲しいという思いで、創作された「糸魚川ブラック焼きそば」。地元で獲れるイカを丸ごと使った、イカ墨焼きそば。見た目のインパクトの強さに対して、味わいはマイルド。
「糸魚川ブラック焼きそば」提供店
糸魚川うまいもん会
http://itoigawa-umaimonkai.com/category/blackyakisoba/
【石川県小松市】塩焼きそば
写真提供:石川県観光連盟
中国の炒麺(チャーメン)を元に研究して生まれたのが、「小松塩焼きそば」。たっぷりのもやしと絶妙な塩加減、香り付けの地元産醤油がポイント。
「小松名物 塩焼きそば」提供店
小松名物 塩焼きそばを愛してやまない委員会
http://www.sio-yakisoba.com
【栃木県栃木市】じゃがいも入り焼きそば
(C) 公益社団法人 栃木県観光物産協会
栃木市では、焼きそばにじゃがいもが入っているのが当たり前。「栃木焼きそば」と呼ばれるそうです。じゃがいもとソースの相性はピッタリ。
「じゃがいも入り焼きそば」提供店
蔵の街栃木美味しいジャガイモ入り焼きそば研究会
http://www.nakazawa-seimen.com/yakisoba/
【群馬県太田市】上州太田焼きそば
上州太田焼きそば(群馬県太田市)
(C) ググッとぐんま
濃いソース色の焼きそばは、「上州太田焼きそば」。色合い的には、群馬名物「焼きまんじゅう」を思い起こしますね。麺は太麺、具はキャベツとシンプル。店により個性は異なり、味比べも楽しみです。
「上州太田焼きそば」提供店
上州太田焼きそばのれん会
http://www.chobee.jp/ootayakisoba/shoplist/
【静岡県富士宮市】富士宮やきそば
(C) PR TIMES
『ぴあ富士富士宮食本』より (C) PR TIMES
ご当地焼きそばといえば、頭に思い浮かぶほど知名度の高い「富士宮やきそば」。筆者も初めて食べた時は、その衝撃的なうまさに瞠目したものでした。コシのある麺の噛み応え、バランスの良い味付け、サバやイワシの削り粉で美味しさがさらに倍増。これはやきそばながら、従来のやきそばではないと感じ入ったものです。
富士宮市役所によると、市内には約150店舗もやきそば店があり、平成13年~21年度の9年間の経済波及効果総額は推計439億円だそうです。富士宮市は「富士宮やきそば」さまさまなのですね。
「富士宮やきそば」提供店
【岡山県真庭市】ひるぜん焼きそば
岡山ひるぜん焼きそば(岡山県真庭市)
写真提供:岡山県観光連盟
ニンニク・玉ねぎ・りんご等の材料や調味料を合わせた甘辛の味噌だれに、かしわ肉(親鳥の肉)、地元産のキャベツを使った焼きそばが、「ひるぜん焼きそば」。
焼きそばといえばソース味が思い浮かびますが、味噌だれというのも美味しそうですね。
【岡山県真庭市】よるぜん焼きそば
岡山よるぜん焼きそば(岡山県真庭市)
写真提供:岡山県観光連盟
ひる(昼)もあれば、よる(夜)もあるということで、ピリッとスパイシー、お酒に似合う大人味の「よるぜん焼きそば」。岡山を訪れたら、昼夜セットで食べたいものです。
「ひるぜん焼きそば」・「よるぜん焼きそば」提供店
ひるぜん焼きそば好いとん会
http://cms.top-page.jp/p/maniwa/hiruzenyakisoba/3/
【大分県日田市】日田やきそば
(C) ツーリズムおおいた
「日田やきそば」は、麺の表面を少し焦げ目が付くまでパリパリに焼き上げるのが特徴。もやしのシャキシャキと、焦げたパリパリ麺がたまりません。
「日田やきそば」提供店
日田やきそば研究会
http://hitayakisoba.com/map.html
全国のさまざまな焼きそばは、ソース味あり、塩味あり、味噌味あり。サイドに添えるのも、紅生姜のほか、福神漬け、白しょうがなど、焼きそばの個性にあったお口直しがチョイスされています。いずれも魅力的で、食べてみたいものばかり。全国47都道府県、ご紹介しきれなかった名焼きそばもまだまだあります。
美味しいご当地焼きそばを楽しむ旅へ、出てみたくなりますね。