クレームブリュレやマカロンといったフランス菓子や、カップケーキやブラウニーなどのアメリカンスイーツは食べたことのある人がほとんどかもしれません。では、インドスイーツといったら? なんだか想像がつきませんよね。
インドスイーツはケーキ風のお菓子、スープやプディング状のデザート、揚げ菓子などがあります。地域により材料は異なりますが、主に牛乳、米粉、ヒヨコ豆やレンズ豆などの豆粉、セモリナ粉、ギー(常温で保存できる澄ましバター)、ナッツやスパイスなど。
インドスイーツはどれも甘くて濃厚なイメージがあったため敬遠していたものの、ニューデリー出身の友人が「甘過ぎないスイーツもたくさんある!」と力説。 それなら試してみようということで、シドニーのインド料理店で食べくらべをしてきました。
オレンジのうずまき「Jalebi(ジャレビ)」
インド人なら誰もが大好きだという揚げ菓子。インド版のかりんとうと言えそうです。噛み締めるとシロップがじゅわっと口中に広がります。これは激甘・・・。
やわらかくてクリーミー「Barfi(バルフィ)」
コンデンスミルクと砂糖を煮詰めて作ったお菓子。バルフィというのはヒンズー語で「牛乳」という意味だそうです。ピスタチオやアーモンドなどバルフィの種類は豊富。ミルクケーキを思わせる味です。
チーズ好きにはオススメ「Kala Kand(カラカン)」
牛乳をチーズ状になるまで煮詰めて作ったお菓子。バルフィと間違えてしまいそうですが、食感も味も異なります。スパイスをほんのり効かせたカッテージチーズのような味。チーズが好きな人なら美味しいと感じると思います。赤ワインに合いそう。
食感が楽しい「Patisa(パティサ)」
ヒヨコ豆とギーをベースにカルダモンなどのスパイスを加えたお菓子。スパイスのせいか、とてもエキゾチックな異国の香りがします。硬いのに口に含むとサクサクと溶けていく食感はとても新鮮。個人的には大変気に入りました。
和菓子に最も近い「Kaju Roll(カジュロール)」
カシューナッツの粉に砂糖を煮詰めたシロップを混ぜて作るお菓子。ねっとり濃厚な食感とこっくりした甘さは、まさに和菓子。お抹茶がほしくなる味です。
インドスイーツ、なんだかちょっと好きになってきました。国内での認知度はまだまだ高くありませんが、意外と万人受けしそうな味。インド料理店を訪れた際には、カレーだけでなくスイーツもオーダーしてみると新たな発見が待っているかも!
[All photo by sweetsholic]
※2013年9月24日の記事より紹介