ポーチドエッグに半熟卵などシンプルなものから、オムレツにキッシュ、「ウフ・ミモレット」(ゆで卵にひと手間加えた前菜)などの一品料理まで、フランスにはさまざまな卵料理があります。今回はご家庭でも気軽に作れる「ウフ・ココット」をご紹介します。
ウフ・ココットはどんな料理?
フランス語で卵という意味の「ウフ」に、厚手の両手鍋を意味する「ココット」。小さなココットに卵を割り入れ、生クリームまたはクレーム・フレッシュ(フランス版のサワークリーム)を加えて半熟状に焼き上げた、オーブン料理のことです。とろりとした黄身と、濃厚なクリームが絶妙なおいしさ!
フランスでは前菜の位置付け
シンプルな料理なので、スモークサーモンやハムを添えたり、好みのチーズや野菜、マッシュルームやハーブを加えたりと、アレンジして楽しむこともできます。ウフ・ココットは家庭料理ですが、当地のカジュアルなレストランでは前菜として供されることもあります。
パンを添えて食べるのが一般的。マカロニと合わせたり、お正月の切り餅が余っていたらお餅をディップしながらいただいてもおいしいですよ!
ウフ・ココットのレシピ
今回は、レンジで作れるお手軽レシピをご紹介します。
オリーブオイル・・・少々
卵・・・1コ
生クリームまたはサワークリーム・・・大さじ2
塩・コショウ・・・少々
【作り方】
1. ココットまたはココット皿の内側に、刷毛またはキッチンペーパーでオリーブオイルを薄く塗る。
2. 生クリーム(またはサワークリーム)を入れて、卵を割り入れる。フォークの先で黄身に穴を開ける。塩・コショウをしたらフタまたはラップをして600Wのレンジに30秒かける。様子を見て、白身に火が通っていないようならさらに10〜20秒加熱。
オーブンで作る場合:ウフ・ココットは本来、フタをしてオーブンで焼き上げます。フタの付いていないココット皿を使う場合は、アルミホイルで包んで焼き上げるときれいな半熟状に仕上がります。オーブンで焼き上げる場合は、150℃で15分を目安にしてみてください。
当地では前菜の位置付けですが、トーストと合わせて朝食にしたり、パスタを添えて昼食にしても良いと思います。ベーコンにマッシュルームなどお好みでトッピングしてサラダを添えれば、満足度の高い食事に。フランスの気取らない家庭の味を、ご自宅でも味わってみてくださいね。
レシピ制作:sweetsholic
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