富士山級の標高の街クスコ
インカ時代と呼ばれる1200年代〜1532年までの間にインカ帝国の首都となっていたクスコ。ケチュア語で「へそ」を意味するこの街はなんと標高3400mと、富士山級の高さにあるのです!(ちなみに富士山は3776m)
誰もが一度は行ってみたいと夢見る天空都市マチュピチュの遺跡。そこにたどり着くまでに必ずといっていいほど通らなければいけない玄関口となるのが、このクスコなのです。このクスコにさえ辿り着ければ電車(約3時間)とバス(約30分)を乗り継いでマチュピチュに到着します。
日本からのアクセス
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実は日本からクスコに行くまでも一苦労。国際線はボリビア〜ペルー間しかないので、日本からはペルーの首都リマを経由して行くしかありません。ちなみに日本からリマも直行便はないので、アメリカやメキシコを経由して行くしかないという一筋縄ではいかない場所にあるわけです。
日本〜リマは確実に飛行機ですが、リマ〜クスコは移動手段がバス・飛行機と二つの手段があります。ちなみに筆者はバスでリマからクスコに向かったのですが、なかなか楽しいバス旅でした。でも知り合いの話を聞いていると飛行機も良いなぁと思ったので、今回はリマ〜クスコ間の交通手段であるバスと飛行機それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
バス?飛行機?メリットとデメリット
金銭面と時間面
バス・・・約7000円で約23時間かかります。
飛行機・・・約1万〜2万円。約1時間。
バスのメリットは料金が安いということ。その反面デメリットとしては時間がかかりすぎてしまいますね。
飛行機は値段が高い分移動時間が短いですが、空港までの時間や待ち時間等も含めればプラス数時間はみておいた方がいいですが、時間的に明らかに楽というのがメリット。
体力のある若者や節約旅をするバックパッカーはバスがおすすめですが、一般旅行客は飛行機が移動時間の節約になるのでおすすめです。
サービス面
バス・・・朝夕食付き。映画視聴可。トイレ付き。
飛行機・・・時間的に飲み物程度?
バス会社も南米一高級バス会社と言われているクルスデルスル社(CRUZ DEL SUR)を選んで乗ったのですが、値段の割にサービスが良く快適に23時間を過ごしました!
朝夕食は付いていますし、飛行機のように映画は見れますし、寝る時はシートもベッド並みに倒せてとても快適なのがメリットです。
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写真は実際にバスで出た夕食です。飛行機並み!
飛行機は近年LCC等も増えているようで、サービスは日本の国内線のサービスと同等のようです。
道中の楽しさ面
バス・・・アンデス山脈を超えていく道中が冒険心を駆り立てる!
飛行機・・・ペルーの空の上を満喫!
地を行くか、空を行くかですが、バスでアンデス山脈を超えていく道中は好奇心を駆り立ててくれます。こんなところに人が住んでいるの!?と思うような標高の場所に子どもがいたりと、車窓を見ていたりしても飽きませんが、標高4000mぐらいの場所も通るので高山病の心配があるのはデメリットかも。
体調面
バス・・・ゆっくりと標高を上げていくので高山病にかかりにくい。
飛行機・・・降りるといきなり標高3400mなので高山病になりやすい。
バスの道中は標高の高いところを走っていきますが、ゆっくりと高度を上げるので急に高山病にはなりにくいという面がメリットです。道中で高山病ぽくなることはありましたが、クスコに着く頃にはその高度に慣れていたので特に体調を壊すことはありませんでした。
飛行機はリマから急に高度が上がり、着いたら標高3400mの土地なので高山病にかかりやすいのがデメリット・・・。
時間と金額だけを見ると圧倒的に飛行機が良いような気もしますが、道中の楽しさやサービスの面も考えるとバスも捨て難いですよね。
体調や計画にあった方法でリマからクスコ、そしてマチュピチュを目指してくださいね!
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『経験者が教える、マチュピチュへのアクセス方法と楽しみ方【現地ルポ】』もあわせてぜひ。