ポーランドの首都ワルシャワ。激動の歴史を歩んできた現在のこの街には多彩なスタイルの宿が充実。西欧や北欧に比べて物価も安く、老舗ホテルからデザインホテルまでワンランク上のステイを楽しみやすいのも魅力です。
今回は、地元クリエーターの情熱が注がれたハイセンスなデザインホテル「AUTOR ROOMS」をご紹介しましょう。
築100年以上の建物をリノベーション
街の中心部にありながら落ち着いた雰囲気が漂う、スロドミエスチ地区。100年以上も前に建てられたビルの5階に「AUTOR ROOMS」は佇みます。第二次世界大戦で壊滅状態となったワルシャワにおいて、戦火を免れた貴重な建物と想うと感慨深いものがあります。
それぞれにテーマを持つ4つの客室
歴史ある建物のワンフロアをリノベーション。“世界のどの国のものとも似ていないデザインホテル”をコンセプトに2015年オープンしました。
客室は4室のみ。それぞれのテーマが異なり個性が光ります。「ROOM 2020」は4室の中でも最も広く、窓からたっぷり陽が差し込む心地いい空間。バルコニーからはワルシャワの街並みが望めます。
リノベーションを手がけたのは地元若手クリエーターやデザイナー、職人たち。ポーランド生まれのアートやデザインが随所に散りばめられ、独自の美意識と感性が詰まったとっておきの空間です。
ベッドの隣にあるのは、黒に包まれたシックなバスルーム。シンプルながらもハイセンスな照明が独特の存在感。シャンプーやボディソープなどもポーランド製アイテムが揃います。
シャワーブースの床はヨーロッパでは珍しい木素材。
他にはないデザインの雑貨たち
リネン類にはAUTOR ROOMSの鍵をモチーフとしたロゴが刻印。オリジナルデザインのバスローブは柔らかな肌触り。購入も可能なのでポーランドのお土産にもピッタリですよ。
客室の鍵はレトロなデザイン。レザーキーホルダー、ガイドブックとともに地元クリエーターが制作。こちらも購入可能です。
暮らす気分を味わえるダイニングルーム
共有スペースでもあるダイニングルーム。温もりあるウッディな家具にお洒落な雑貨が調和し、居心地のよさ抜群。コーヒーや紅茶はいつでも自由に楽しむことができます。
ローカル食材をできるだけ使用したという朝食。ポーランド名物のライ麦パンやハム、チーズはシンプルながらも滋味深い美味しさ。こだわり抜かれたプレートやカトラリーも必見です。
今回筆者が宿泊した「ROOM 2020」は一泊約19,500円〜(税込)。
他の国にはないオリジナルなデザインや感性を体感したい時にぜひ利用してみてはいかがでしょうか?
住所 Lwowska 17/7, 00-660 Warszawa,Porland
電話番号 +48 797 992 737
https://autorrooms.pl/eng/
[All photos by Nao]