第1問
この国の国民的お菓子といえばぷっくりした丸型ドーナツ。ジャムなどのフィリングを入れて揚げ、グレーズコーティングor粉糖をまぶすスタイルが一般的。またアルコール度数96%もの同国産ウォッカを生地に混ぜるのが伝統。これにより揚げる際にアルコール分が蒸発し、油が生地の奥に浸入するのを防ぎ、ふんわりもっちりに仕上がるそう。
こちらはパイ生地でホイップクリームやカスタードクリームをサンドしたスイーツ。見た目ほど甘すぎず素朴な味わいが特徴。この国出身の故ヨハネ・パウロ2世が学生時代によく食べていたというエピソードも有名。さて、どこの国かわかりますか?
正解は「ポーランド」でした。丸いドーナツ「ポンチュキ」はポーランドでは定番中の定番スイーツでカフェやコンビニ、キオスクほかあらゆる場所で販売。生地に混ぜるウォッカは「スピリタス」で、世界最高の純度を誇るお酒として知られています。クリームをパイで挟んだ「クレムフカ」はお店によってブランデーで香り付けされるなど個性はさまざま。別名でナポレオンカと呼ばれることもあります。
第2問
こちらは、この国の東部地域で1950年代に誕生した伝統的ファストフードです。フライドポテトの上にチェダーチーズとグレービーソースをかけるという、潔いまでのジャンク感。レストランやパブ、フードコート、学食とあらゆる場所で食せるソウルフードで、大手ハンバーガーチェーンのご当地メニューになっているほど。
2品目も東部地域の名物。1918年より東欧からの移民によって作られ始めたベーグルで、穴が大きく生地の膨らみが控えめなのが特徴です。さて、どこの国かわかりますか?
Joanna K Drakos / Shutterstock.com
正解は「カナダ」でした。どちらも東部ケベック州の名物グルメ。「プーティン」はバーガーキングやマクドナルドの定番メニューになっているほどの人気ぶり。州最大の街、モントリオールのベーグルは卵と麦芽を混ぜた生地を蜂蜜入りのお湯で茹でるのが主流。独特の香ばしさと生地のもっちり感がたまらない一品です。
第3問
この国はそのほとんどが山と谷で占められ、高地でも栽培が容易な唐辛子の生産が古くより盛ん。唐辛子は香辛料ではなくもはや野菜という位置づけです。唐辛子とチーズを煮込んだ料理は国民食の代表格。
こちらは、小麦粉を練って伸ばした皮で具を巾着のように包んだ餃子。唐辛子を使った薬味につけて食すのがご当地流。さて、どこの国かわかりますか?
正解は「ブータン」でした。ヒマラヤ山脈の東端にある仏教国で、北を中国、東南西をインドと接します。唐辛子はキロ単位で買うのが一般的で、おやつとしてそのままかじることもあるとか。1品目は「エマ・ダツィ」で唐辛子(エマ)をチーズ(ダツィ)で煮込んだ料理。ブータン人のソウルフードでご飯と共に味わいます。2品目は「モモ」。ブータンをはじめネパールや北インドなどのヒマラヤ地域でも食される餃子です。
以上、ご当地グルメの写真から推察する世界都市クイズでした。気になる国があったら、ぜひ旅先リストに加えてみてはいかがでしょうか?
Nao ライター
メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。
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