(C)tawawa
東急ハンズに“スーツケースの伝道師”と名乗る男がいるとの情報をキャッチ! しかも俳優の北村一輝似ということで、テンションあがります。筆者は旅のプロ。自宅にはスーツケースを9個所有しているのですが、それを上回る19個持っている“スーツケースの伝道師”って一体何者!? 今回は、直撃インタビューをしてきました。
19個ものスーツケースを所有する、東急ハンズのバイヤー佐藤宏樹さん
(C)tawawa
東急ハンズのトラベル用品チーフバイヤーを務める佐藤宏樹さん。たしかに男前! 育ちは千葉の幕張ということですが、奄美生まれということで、その濃ゆい精悍なお顔つきが、俳優の北村一輝さんを彷彿させます! 情報は嘘ではなかった!!
その情報を確かめるためにインタビューに来たのではないのですが、自宅には19個ものさまざまなタイプのスーツケースを所有する “スーツケースの伝道師”こと、佐藤さん。東急ハンズ公認という!? その素顔に迫ります!
(C)Ayano Ishihara
【生年月日】1982年1月
【出身】千葉県(生まれは奄美大島)
【職業】株式会社東急ハンズ トラベル用品チーフバイヤー
【旅歴】20年
【保有スーツケース】19個
【伝道師歴】2年(2017年~)
【Instagram】@suitcase.8
最初の冒険はベスパに革のトランクを積んで九十九里へ
某有名芸能事務所で舞台関係の仕事をしていたという佐藤さん。2004年に東急ハンズに入社し、数々の部門を経験したのちに2013年からトラベル用品のバイヤーを担当。スーツケース好きということは、もちろん旅好きかと思いきや、どうやらそんな単純でもないようです・・・。
(C)Hiroki Sato
「もちろん旅は好きですよ! 一番最初の冒険といえば、高校生のときにバイクの免許を取って行き先も決めずに出かけた九十九里。ベスパに革のトランクを積んで出かけたなぁ~。これが当時の写真です! 革のトランクは今でも現役で使えるほどきれいです。1泊は民宿に、もう1泊は野宿をしてね。そのときに見ず知らずの人と仲良くなることを覚えたかな」
(C)Hiroki Sato
「僕の場合は、世界を放浪みたいなのはないです。海外も好きですが、旅行といえば最近はもっぱら国内。一番最初に買ったのもこの革のトランク。小さい頃から四角いものが好きで、車も好きなんですが普通車じゃなくて、バスみたいな四角いフォルム。フォルクスワーゲンのワーゲンバスみたいのが理想です」
「そんなこともあって、映画『スター・ウォーズ』シリーズに出てくる主人公と一緒に冒険するロボット“R2-D2”みたいな、主人の後をついていく感じがいじらしくて、四角いフォルムにタイヤの付いた“スーツケース愛”に目覚めたのです」
毎日の通勤がスーツケースというド肝を抜く“スーツケースの伝道師”
(C)tawawa
「スーツケースに愛着を感じるようになったのは、東急ハンズに入社してからですかね。スーツケースって“モノ”なんだけど“ペット”みたいな存在。一緒にお散歩だってするし、通勤も一緒!」
エっっ! 通勤も一緒!?
「はい、毎日の通勤も当然、スーツケースですよ! もちろん、1週間も旅にでるような大型のスーツケースではないです。2泊ほどのコンパクトなものや背中に背負えるリュックキャリーなど」
「今はバイヤーとしての仕事もあるので、日常的に使って、商品開発に生かせる部分も少なくありません。ドイツのブランド、ストラティック社の『Leather&More(レザー&モア)』は、直接交渉して仕様変更を行い、東急ハンズで先行販売してもらったモデルなんです」
(C)Hiroki Sato
「現在は19個のスーツケースを所有しているのですが、人に貸すことも多いですね。むしろ、“貸したい”といったほうが正確かもしれません。スーツケースを使ってほしいんです。汚れるのとか気にしないで使いたい放題使ってほしい! そのときに付いたキズや使い心地から、わかることもたくさんあるんです」
(C)tawawa
なんと、マジでスーツケースで通勤しているとは、さすが“スーツケースの伝道師”。これは、かなりの殿堂入り!? 筋金入りなのでありました。しかもスーツケースを貸したいとは・・・。旅好きからは、たくさんの思い出が詰まった自分だけの相棒といえるスーツケースを、誰かに貸すことはちょっと考えられません。
旅は“目的”ではなく“手段”! お気に入りのスーツケースで気分がアガル
(C)Hiroki Sato
「僕の場合は“旅が目的”ではなく、“旅が手段”ともいえるかもしれません。スーツケースという相棒と一緒に旅にでることが目的。旅先では、もちろんスーツケース映えを意識した写真を撮りますよ。みなさんも撮りますよね! あはははぁ~撮らないかぁ~・・・。カットバリエーションを意識して1カ所で4カット。そのカットのためにわざわざ複数持ち歩くことも」
(C)tawawa
「スーツケースの魅力?・・・ “気持ちがアガル”とこかな。色だったり、フォルムだったり、ビジュアル的でもいいんです。お気に入りの洋服やアクセサリーを付けたときって、気分がよくなるじゃないですか。それと一緒。お気に入りの相棒と一緒にいれば、やっぱり心地好いです。それに旅の景色だって違って見えますよ。それに、スーツケースを使ってこんな風に遊ぶことだってできちゃいます!」
(C)tawawa
“スーツケースの伝道師”は、なんと“旅”が先ではなく、“スーツケース”というモノが先行して旅に出るのだとか。なんとも目から鱗の大逆転発想に、心を奪い取られた感じです。
そんな旅の相棒ともいえるスーツケースの魅力をお伝えするために、“スーツケースの伝道師”の連載企画が決定! スーツケースの選び方からパッキング術など、“スーツケースの伝道師”だから知っている“あれやこれや”をお届けしますので、お楽しみに!
【スーツケースの伝道師】企画では、スーツケースにまつわるお悩みを募集します。「パッキングの仕方がわからない」という方で、自身のスーツケースの中身を公開してもいいという方、または「スーツケースや旅行グッズについての素朴な疑問」などございましたら、以下内容を明記の上、メールにてご応募ください。同企画内で、スーツケースの伝道師がお答えします!
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自分でパッキングしたスーツケースの中身の写真2〜3枚、旅行先(イメージでもOK)、宿泊日数、パッキングした中身の詳細、パッキングする際の悩み、公開可能な名前(ペンネーム可)、メールアドレスを明記の上、こちらまでご応募ください。
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