古き良き日本の風景が広がる安心院町
(C)NPO法人安心院町グリーンツーリズム
大分県の北部に位置する宇佐市・安心院(あじむ)町。なんとも平和そうな響きのこの町は盆地と台地の2つの地形から形成。周辺には緑豊かな山々や棚田が広がり、古き良き日本の農村風景を楽しむことができます。
築130年!風情ある古民家に宿泊
(C)Nao
筆者がお世話になったのは、標高370mの高台に位置する「寒水のしんや」。明治時代に建てられた、築約130年の古民家です。
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迎えてくださったのは江藤ご夫妻。お父さんは長い間北九州でお仕事をされ、定年退職をきっかけに生まれ育った安心町に帰郷。先代からこのお家を受け継いだのだそう。
実は筆者は東京生まれの東京育ち。おまけに両祖父母とも東京出身で、言わば生粋の東京人。生まれてこの方「田舎のおばあちゃん・おじいちゃんの家」に行ったことがなく、子供の頃は友達が夏休みに田舎に行ったというエピソードを聞くたびにとても羨ましくなったという思い出があります。
そんな“東京モン”の筆者にとって、初めて会う人の自宅に宿泊することは少々不安もありましたが、そんな心配は全くの杞憂に。到着後江藤ご夫妻にあたたかく出迎えていただき、優しいお人柄のおかげもあってまるで親戚のお家に遊びに来た感覚で過ごせました。
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玄関は土間がとても広く、まるで旅館のようにゆったり。筆者自宅の寝室より大きいですよ(笑)
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中は想像以上に広々。太い梁が何本も配されしっかりした作りです。明治時代から続くという江藤さん宅、長きにわたってご家族の暮らしを見守ってきたことでしょう。
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こちらは筆者が宿泊した部屋。窓からは安心院町の山や畑を一望。湯沸かしポットやお茶も用意され、好きな時に温かいものを飲むこともできます。
植付・収穫などの農業体験もできます
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お家の前にある江藤さんの畑では農業体験も可能。無農薬にこだわって野菜や果物を育てているのだそう。
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ビニールハウスではトマトなどが実っていました。
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ちょうど食べ頃のトマトを収穫!無農薬で育ったトマトは自然な甘味と酸味が見事にマッチ。スーパーで買うものとは比べものにならないほど濃い味わいでしたよ。
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こちらは小豆を干しているところ。小豆は莢が緑色から褐色に変わる頃に収穫し、実の水分を下げるためにこうして乾燥させるのだとか。
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莢の中にはふっくらした小豆がズラリ。餡子にしたらさぞかし美味しいのでしょうね。
地元産の旬の食材たっぷり!素朴でほっとする郷土料理
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夕食は居間にてお父さんとお母さんと一緒に食べます。地元産のお米を使った手巻き寿司や山芋とろろ、江藤さんが育てたこごみやサツマイモの天ぷらなどを用意していただきました。猪肉や鹿肉もあり、普段ではなかなか味わうことができない山の幸を堪能。
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お味噌汁の具は大分が誇る名産品、椎茸。ふっくらと肉厚で弾力ある食感。心までほっこりする美味しさです。
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朝食も山の幸たっぷりのラインナップ。自家栽培の栗とサツマイモから作られた栗きんとん、椎茸の煮物や肉詰めなど地元の恵みがたっぷり!滋味深い味わいを楽しませていただきました。
非日常の時間を楽しめる、安心院町オススメスポット
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車で数分のところには高さ65mを誇る「福貴野の滝」を一望できる展望台が。赤く色づき始めた木々や澄んだ空気に包まれ、深呼吸するとカラダ中に清々しい心地よさがめぐります。
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さらに森を歩くと椎茸の原木栽培場が出現。静かな森に無数の原木が立ち並ぶ情景はもはや神秘的な世界にも感じました。
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ふっくらした厚みの椎茸。身近な食材も自然に発生しているのを見るとどこか嬉しい気持ちになります。
優しく迎えてくれるあたたかい人、採れたての食材で使った料理、そして豊かな自然。日本ならではの伝統的な暮らしを味わえる「農泊」をぜひ体験してみませんか?
住所:大分県宇佐市安心院町寒水343
電話番号:0978-44-4922
【宿泊料金】1泊2食 7,800円/1泊2食+農業体験 9,500円/1泊朝食 5,800円
※大人1名の料金です。
※1名での利用時はプラス500円となります。
【問合せ先】NPO法人 安心院町グリーンツーリズム研究会事務局
住所:大分県宇佐市安心院町下毛1195-1
電話番号:0978-44-1158
HP:http://www.ajimu-gt.jp/page0102.html
[NPO法人 安心院町グリーンツーリズム研究会]
[公益社団法人 宇佐青年会議所]
[All photos by Nao]