伊勢だけじゃない!能登にもある恋愛成就のパワースポット機具岩

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Jan 16th, 2020

世の中にはパワースポットがいっぱいありますが、恋愛成就を目的として何かしらのパワーを受け取りたい場合は、石川県の能登半島にある機具(はたご)岩もぴったりです。夕日が美しいロマンティックなスポットですので、ぜひとも旅の計画を練ってみてくださいね。

日本列島を挟んで南北にある恋愛のパワースポット

日本地図を眺めると、日本の中部地方には北に能登半島、南に紀伊半島が突き出している様子が見て取れます。

紀伊半島をさらに細かく見ると、東側の根元には志摩半島があり、半島内の伊勢市二見町には恋愛のパワースポットである夫婦岩(二見岩)があります。大小の岩礁が海上に仲良く浮かんでいて、その2つの岩に太いしめ縄が架け渡されている様子は、まさに夫婦円満のシンボルのようにも見えます。

この夫婦岩、全国には幾つも例があるのですが、地図上でちょうど同じ経度を北に沿って目を動かしていくと、能登半島の西岸にもあると分かります。能登半島国定公園に認定される海岸に浮かんでいる一対の岩礁で、こちらも恋愛のパワースポットとして有名です。

何しろ日本列島を挟んで、紀伊半島(志摩半島)の東岸にある夫婦岩と、能登半島の西岸にある機具岩が、ほぼ同じような経度に位置している形になります。浮かんでいる海も、所属する県も、何もかもが違う2つのスポットですが、同じ恋愛のパワースポットとして多くの参拝者を集める岩礁が、同じような経度の線で結ばれている点も、ロマンティックですよね。

機具岩のある能登金剛とは?

能登半島の機具岩は、能登半島の西岸、能登金剛と言われる海岸線に浮かんでいます。能登金剛の金剛とは、朝鮮半島にある景勝地の金剛山から来ているとも言われています。

金剛山と言われてもピンとこない人が多いと思いますが、朝鮮半島の東岸には南北に太白山脈が連なり、その北部にある金剛山は、朝鮮半島屈指の観光地となっています。その金剛山の景色にも劣らないという理由から、能登金剛の名前がついたのですね。

その立派な名前の通り、能登金剛と言われる能登半島西岸の一帯は、絶景の名所が延々と続いています。北から関野鼻、ヤセの断崖(だんがい)、義経の舟隠しがあり、南には巌門、鷹の巣岩など、見どころがぎっしり。その一帯の南寄りに機具岩があるのですね。

機具岩に訪れたい時間帯は?

機具岩は大小の岩礁が並んでいて、それぞれにしめ縄が架け渡されています。高さ16メートルとサイズ的には大きな岩(女岩)には祭神が祭られています。

渟名木入比咩命(ぬなきいりひめのみこと)という神様が海岸を歩いていたところ、山賊に襲われ、思わず背負っていた織り機を海中に投げてしまったという伝説が伝わっています。その織り機が海中から岩として盛り上げり、現在の機具岩の由来になっているのですね。

同地には筆者も昼夕夜と3度訪れた経験があります。やはり必見は夕暮れ時。日本列島の「対岸」にある三重県伊勢市の夫婦岩は、日の出の名所として知られていますが、一方で能登半島の機具岩は、西の空を背に海に浮かんでいるため日没の名所。水平線の中でも、まさに一対の岩の間に沈む夕日を眺められるのですね。

機具岩の対岸には展望スペースがあり、ベンチが用意されているだけでなく、海岸線に降りるための階段もあり、奇岩の連続する水辺を散策できます。中には岩の上に座って、夕日を眺めている人も見かけます。愛する人との仲をさらに深められるように、あるいは片思いの人と結ばれるように、パワーをいっぱいもらって帰りたいですね。

機具岩のアクセス

JR七尾線の羽咋(はくい)駅からバスでも行けますが、金沢や富山など最寄りの都市でレンタカーを借りて、国道249号線(外浦街道)からアプローチする方法が一般的です。能登半島の東側(富山方面)から、能登半島の西側(金沢方面)から、どちらからでも無料の自動車専用道路が近くまで(徳田大津IC、または西山IC)走っています。それほど移動は大変ではありません。

どうしても成就させたい思いがある、あるいは愛を深めたい相手が居る場合は、三重県の夫婦岩(二見岩)、石川県の機具岩(別名で能登二見)を巡礼して、それぞれの場所で日の出、日の入りを眺めるといったスピリチャルな旅行を計画してみてはどうでしょうか。それだけの思いと行動力がある人には、今までにはない展望が見えてくるかもしれませんね。

 

機具岩
住所:石川県羽咋郡志賀町七海
電話:0767-32-1111(志賀町商工観光課)
料金:無料
駐車場:10台(無料)
公式サイト:http://satohama-tokei.jp/spot/41/

 

[All photos by 石川県観光連盟]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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