ありえない!オーストラリアの運転事情で驚いた事 〜スマホ触ると罰金$1,000〜

Posted by: 金子 愛

掲載日: Feb 10th, 2020

近年、“ながら運転”に対する規制が厳しく取り締まれる日本。筆者の住むオーストラリア・クイーンズランド州でも「運転中スマホを触ると罰金$1,000」という新たな交通規制に注目が集まっています。この高額罰金には地元ドライバーたちも驚愕! 他にも運転にまつわる厳しい罰則についてご紹介します。

スマホを触ると罰金$1,000


クイーンズランド州では、2月1日から施行された新たな交通ルールが現在話題となっています。運転中の携帯電話使用に関する罰則が、より厳しいものになったのです。これまで罰金$400(約30,000円)だったところ、$1,000(約74,000円)に引き上げ! 地元ドライバーたちも、さすがの高額罰金に悲鳴をあげています。また、違反点数も3点から4点に変更となりました。

信号待ちでも問答無用!とにかく触っちゃダメ、絶対!!


「運転中の携帯電話使用」には、具体的に下記の行為があげられます。

携帯を手に持ち、耳元に近づける
メッセージを読む、または入力・送信
電源を入れる・切る
アプリなど、その他スマホ機能の使用

スマートフォンをGPS代わりに使用している人も多いかと思います。こういった場合でも「車を発進する前に予めセットし、運転中は決して触らないようにする」ことが重要。信号待ちの際ちょっと触れただけでもアウト、どうしても操作が必要な場合は一旦どこかに駐車せねばなりません。

厳し過ぎる(涙)助手席の人がスマホ操作・・・で罰金!


ニューサウスウェルズ州では更に厳しい交通ルールが・・・なんと「助手席に座っている人が携帯電話を使用しても罰金」なのです。とあるシドニー在住の女性に、$337(約28,000円)の罰金が課せられました。その理由というのが「助手席の同乗者がFacetimeを使用していたから」なのだそう。この厳しい罰則を知らなかった人も多いようで、SNS上で大きな話題となりました。

祝日は要注意!ダブルデメリット点数制度


オーストラリアの多くの州で適用されている“Double demeri points”。年末年始などの長期連休や祝祭日は、違反点数が倍になるという嬉しくない制度です。通常ならウキウキ気分の祭日ですが、ドライバーたちには緊張感が走ります。それもそのはず、人によっては一発免停もありえるのですから・・・。

制限速度 1kmオーバーしても罰金


日本では制限速度10km位までならオーバーしている車はたくさんあり、検挙されることもあまりないかと思います。オーストラリアでも同様に考える人がおり、まことしやかにささやかれる“10% ルール”なるものがあります。例えば、制限速度80km/hの道なら88km/h、10%までならスピードを超えても見逃してもらえるだろうと信じる人々。

しかしこれは極めて危険な考え、1kmオーバーしたただけでも罰金を課せられた人も多いんです。俗に“Zero-Tolerance”(ゼロ容認)ポリシーと呼ばれ、わずかなスピード違反も容赦無く罰せられるので覚えておきましょう。

シートベルトは全員着用!しないと罰金


運転者だけでなく、助手席・後部座席共に全員のシートベルト着用が義務付けられています。同乗者のシートベルト不着用は、運転者の違反行為とされ罰則が課せられるので気をつけましょう。

さて今回は、オーストラリアの運転にまつわる罰則についてご紹介しました。日本とのルールの違いや、厳しすぎると思われるものなど・・・驚かれた方もいるかもしれません。旅行などで渡豪される際は、最新情報をよくチェックしてドライブを楽しんで下さいね。

参考:
Driving and mobile phones/Queensland Governement
Sydney Woman Slapped With $337 Fine Because Her Passenger Was Using A Mobile Phone/WSFM 101.7 Sydney
Truth behind speed limit myth/The Queensland Times

[All Photos by Shutterstock.com]

PROFILE

金子 愛

Ai Kaneko 暮らし旅ライター

【オーストラリア】役者として映画やミュージックPVなどに出演。現地撮影コーディネーターとしても様々な作品に携わる。【日本】TV番組制作や旅メディア運営を経験 【現在】「暮らすように旅して、旅するように暮らす」をモットーに、”暮らし旅ライター”としてフリーで活動中。

【オーストラリア】役者として映画やミュージックPVなどに出演。現地撮影コーディネーターとしても様々な作品に携わる。【日本】TV番組制作や旅メディア運営を経験 【現在】「暮らすように旅して、旅するように暮らす」をモットーに、”暮らし旅ライター”としてフリーで活動中。

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