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青森ねぶた祭とは?その歴史と由来
「青森ねぶた祭」は、東北を代表する夏祭り。青森市中心部を「ねぶた」と呼ばれる山車が運行し、「ハネト(跳人)」と呼ばれる踊り子たちが「ラッセラー、ラッセラー」とかけ声を上げながら威勢よく踊り歩きます。
ねぶたの運行は「ねぶた」「囃子(はやし)」「ハネト」の三位一体で成り立っています。「ねぶた」には武者や歌舞伎をモチーフにしたものが多く、睨みのきいた表情が見どころ。最大で高さ5mと、スケールも大きいので迫力たっぷりです。ねぶたの運行を盛りあげるリズミカルなねぶた囃子や、「ハネト」のかけ声とともにエネルギッシュな跳ねを披露します。
青森県内にはさまざまな「ねぶた・ねぷた」があり、扇型の山車が運行する「弘前ねぷたまつり」、高さ20mもの巨大な山車が特徴の「五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)祭り」など、地方ごとの異なる「ねぶた・ねぷた」で北国の短い夏を謳歌しています。その中でも最も知名度が高いのが、青森ねぶた祭。毎年、国内外からたくさんの人々が見物に訪れます。闇夜に浮かぶ「ねぶた」が青森市の中心街をパレードするシーンは、全国的にも有名です。
青森ねぶた祭は、奈良時代に中国から伝わった七夕の灯籠流しが起源ともいわれていますが、その起源は定かではありません。七夕の灯籠流しは東北地方の習慣で「ねぶた流し」と言われていました。「ねぶた流し」とは、穢れ(けがれ)を川や海に流す、禊(みぞぎ)の行事として、灯籠を流し無病息災を祈ったのだそう。
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>>>青森の夏の風物詩!「青森ねぶた祭」の歴史や由来って知ってる?
青森ねぶた祭の日程は?
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青森ねぶた祭は毎年8月2日~7日の6日間にわたって開催されます。ここでは各日の楽しみ方をご紹介します。
8月2日からは、いよいよねぶた運行のスタート。最終日を除いて夜間に行われ、日によって楽しみ方が異なります。登場する団体が同じでも運行順を変えることから、6日間の開催中に同じ運行は一度としてありません。
初日の8月2日と3日は、子どもねぶたや大型ねぶたが合わせて20数台運行します。子どもねぶたとは、地域の子どもや学生たち、町会が制作したもの。後継者育成や子どもたちにも参加する喜びを伝えるといった趣旨があります。8月4日~6日は、大型ねぶたのみが各日20台前後運行します。
さらに、8月2日~5日の運行中には各団体の審査が行われます。参加者は「ねぶた」「囃子」「ハネト」の3役に分かれ、ひとつの団体を作っています。5日の夜にそれぞれのパートの総合評価により、最も優れた団体に「ねぶた大賞」が贈られます。6日の夜の運行では、山車の正面に「ねぶた大賞」などの額縁が飾られた状態で、各賞がお披露目されるのを楽しむことができます。
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最終日の7日は、13:00~15:00に昼運行を実施。大賞のねぶたを先頭に、入賞した6団体すべてが青森市内をパレードします。そして19時頃から海上運行が始まります。海上運行とは、台船に乗せられた受賞ねぶた6台が青森港を運行すること。同時刻に開催される「青森花火大会」で打ち上がる1万発以上の花火とのコラボレーションは必見です。
青森ねぶた祭の場所・会場・時間
時間と内容をチェック
まずは各日のスケジュールをおさらいしましょう。
【8月2~3日 19時頃~21時頃】
子どもねぶた・大型ねぶた合同運行
【8月4~6日 19時頃~21時頃】
大型ねぶたの運行
【8月7日】
13時頃~15時頃 大型ねぶたの運行
19時頃~21時頃 ねぶた海上運行と青森花火大会
会場は?どこで見るのがおすすめ?
青森ねぶた祭の会場は、青森市中心部です。JR青森駅から真正面に延びる新町通りを起点に平和公園通り、国道4号線、八甲通りを結ぶルートを周回します。ダイナミックなねぶたや熱狂するハネトたちの興奮を間近で感じることができます。
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当日は多くの観覧客で大変混雑するので、有料観覧席を購入するのをおすすめします。観覧席には、団体観覧席(10名以上用)と個人観覧席(9名以下用)があります。料金は団体観覧席・個人観覧席ともに、1名3,000円(税込・パンフレット付)。詳しくは青森ねぶた祭実行委員会事務局ホームページ(https://www.nebuta.jp/)でご確認ください。
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>>>「青森ねぶた祭」の日程は?スケジュールやクライマックスを要チェック!
青森ねぶた祭のパックツアーはどんな内容?ホテルは予約できる?
青森で開催される青森ねぶた祭ですが、東京から行くとなると距離もあり交通費も高額となるため、なかなか気軽に参加することはできません。また、青森ねぶた祭期間中は、宿泊するホテルが大変取りづらい状況となります。
そこで、青森ねぶた祭に参加すると決まったら、旅行会社が開催するツアーを予約するのがおすすめ。会場周辺のホテルはもちろんのこと、有料観覧席も含まれたプランが用意されています。他の東北の三大祭りや観光地を巡るセットツアーも多数あるため、存分に東北の夏を満喫することができます。
また、あまり時間は取れないけれど青森ねぶた祭を楽しみたい!という方には、日帰りツアーも用意されています。東京を朝出発し、青森ねぶた祭を観覧して翌早朝に帰ってくることができます。有料観覧席付きのほか、リーズナブルな観覧席なしのプランもあるため、予算と日程に応じて最適なツアーを探してみては?なお、どのツアーも人気のため、早めの予約をおすすめします。
ハネトとは?
豪華なねぶたと並び、この祭りの名物でもあるのがハネト。浴衣の裾をひざまでたくしあげ、花笠にたすきがけといった衣装で、威勢よく踊って祭りを盛りあげます。
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なんと、ハネトは誰でも簡単に参加することができます。参加条件は、ハネト衣装(正装)を着て、運行スタート前までに運行コースに待機していること。団体に所属していなくても参加可能です。また、自由参加ですので、事前の登録や当日の受付もありません。ハネトの衣装はデパートなどで一式1万円程度で市販されているほか、レンタルと着付けをしてくれる店もあります。
青森ねぶた祭は観るだけでなく、ハネトになって跳ねまわると何倍もの楽しい思い出になります。ぜひハネトになって参加してみてはいかがでしょうか。
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>>>誰でもなれる?「青森ねぶた祭」のもうひとつの名物“ハネト”ってなんだ!?
ねぶた師とは?女性はなれないって本当?
「ねぶた師」とはねぶた制作者のこと。ねぶた師は下絵(設計図)、全体の構造、色彩等を決めるねぶたの専門家です。ねぶたの世界には、長らく女性のねぶた師はいませんでした。ねぶたの制作は力仕事が多く、危ない作業もあります。ねぶた自体も男性の勇ましい姿を描くものというのが根強くあったため、女性がどこまで表現できるのか、という側面があったのかもしれません。
こうした背景の中、2012年に初の女性ねぶた師として注目を集めたのが、北村麻子さんです。大型ねぶたを作る職人としてデビューし、『紅葉狩』が、ねぶたの制作から運営まで総合力に勝った団体に贈られる「ねぶた大賞」と、ねぶた師にとって最高の栄誉となる「最優秀制作者賞」の2つをダブル受賞。長い間「男の土俵」とされてきたねぶた師の世界に、女性として活躍を成し遂げたのです。
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>>>ねぶたの制作者「ねぶた師」とは?ねぶたの制作現場って見られるの?
見どころ盛りだくさんの青森ねぶた祭。迫力満点のねぶたに没頭するのもよし、ハネトになって一緒に盛り上げるのもよし。まだ行ったことのない方もぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。