夕日の美しさがとりわけ有名な、台湾北部の風光明媚な港町「淡水」。景色のよさはもちろんですが、食べ歩きが楽しい場所でもあります。そんな淡水の魅力をたっぷりお伝えします!
台北市内から淡水へ
台北市内から地下鉄「MRT」に揺られて約40分、市内からは想像もつかないほど穏やかな光景が広がります。
淡水河沿いには遊歩道があり、湖上に映えるなだらかな観音山を眺めながらのお散歩やサイクリングにぴったり。散歩の途中でお腹が空いたら、観光客や地元の人たちで賑わう旧市街(中正路)を歩いてみましょう。
楽しみ方いろいろ、淡水の見所
屋台やお土産店が軒を連ねる旧市街は、食べ歩きが楽しい場所です。肉団子に、淡水名物「淡水魚丸湯」(魚団子入りスープ)、海老や魚のすり身をワンタンの皮で包んで揚げたスナック、フレッシュジュースにアイスなどさまざまな食べ物が揃います。台湾産のクラフトビールが飲めるお店もありました。
ハチミツ風味のクラフトビールと、すり身スナックを持って、遊歩道のベンチでひと休み (C)sweetsholic
17世紀にスペイン人が築いたサンドミンゴ城、のちにオランダ人が再建したという赤レンガ造の洋館「紅毛城」や、清の時代に西洋人の税務司官邸として建てられた「小白宮(通称リトル・ホワイトハウス)」など、横浜や神戸を思わせる港町ならではの異国情緒が感じられる建築物も見所のひとつ。
淡水河を背にして、淡水駅から歩いた学府路から博愛街にかけての商店街を歩くのも面白いもの。商店街を歩くと、ローカル色溢れるマーケットが広がります。
こちらでは野菜や果物、新鮮な魚やつみれ、お肉に乾物など、台湾の人たちの生活の様子が垣間見られます。質の高い台湾茶やポークジャーキーなども、繁華街で買うよりずっと安く購入できるのも魅力。
学府路の食堂で食べたあっさり味の海鮮麺(約180円)。安くて美味しくて、幸せいっぱい!
海の幸だけじゃない! 淡水土産
港町ということもあり、魚を使ったお土産が定番のよう。魚のペーストの揚げ菓子「魚酥」、小魚や海老にホタテ貝を使った調味料、そして卵を漢方としょう油で煮込んだ珍味「鉄蛋」も淡水名物です。
天気が良ければ、神々しい夕日が見られるという淡水。遊覧船も出ているようなので、天候と相談しながらプランを立ててみるとよさそうです。
淡水へはぜひ、恋人や好きな人と訪れてみたいもの。食べ歩きやお散歩に、ロマンチックな夕暮れに夜空を眺めながらのひととき。素敵な1日になると思うのですが、いかがでしょう?
[Taiwan THE HEART OF ASIA]
[淡水区役所]
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