【今が旬】富山湾の「シロエビ」を食べずに魚介類を語るなかれ!

Posted by: 坂本正敬

掲載日: May 24th, 2015

富山には富山湾の王者、富山湾の神秘、富山湾の宝石と呼ばれる食べ物があります。それぞれ寒ブリ、ホタルイカ、シロエビで、冬の味覚の女王と呼ばれるベニズワイガニも有名ですが、この時期はシロエビが食べごろです。

【今が旬】富山湾の「シロエビ」を食べずに魚介類を語るなかれ!
(C)TOYAMA BRAND

まさに今が旬!富山湾のシロエビを最高においしく食べられる穴場を紹介
(C)富山県観光連盟

そこで今回は、富山湾の宝石、シロエビをおいしくいただく方法と、手軽においしく食べられる場所を紹介したいと思います。

刺身でも空揚げでもかき揚げでもすしでもおいしいシロエビ

【今が旬】富山湾の「シロエビ」を食べずに魚介類を語るなかれ!
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まさに今が旬!富山湾のシロエビを最高においしく食べられる穴場を紹介
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そもそもシロエビとは、どんな生き物なのでしょうか? 標準和名はシラエビで、普段は富山湾の深海100mから300mに住んでいます。一般的なエビはゆでると赤くなりますが、シロエビはゆでると白くなるから、シロエビと言われているとか。

ちなみに、まとまったシロエビが捕れる漁場は、富山湾だけだといいます。さらに富山湾は沿岸から一気に深海へと落ち込む独特の地形をしているため、漁港と漁場が近く、1日に3往復から4往復して漁ができるという特長もあるのですね。

もともとそうめんやみそ汁のだしとして使われていたそうですが、殻をむく技術が向上したために、今では刺身やすしにも使われるようになりました。

とにかく甘みが上品で、生でいただくと、舌で優しい甘みを味わっているうちに身が消えてしまうほど、トロトロとしています。逆に空揚げやかき揚げにすると、殻の歯ごたえがサクサクと強調され、甘みと香ばしさがマッチして、手が止まらなくなります。

今では冷凍や輸送の手段も発達したので、東京や大阪などでも一部では食べられるようになっていますが、鮮度の落ちがとても速いのでシロエビを味わうなら富山に限ります。

シロエビを満喫したいなら新湊(しんみなと)がお勧め

まさに今が旬!富山湾のシロエビを最高においしく食べられる穴場を紹介
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富山にはブリで有名な氷見漁港や、ホタルイカで有名な滑川漁港などがありますが、シロエビを満喫したい場合は新湊漁港を目指してください。

新湊漁港には隣接して『新湊きっときと市場』と呼ばれる大型観光施設があり、シロエビの料理や白エビソフトなどを食べられるようになっています。

漁港周辺にも『清寿司』『新湊懐石しずはな』『割烹かわぐち』など名店が点在し、漁港から少し離れた国道8号線沿いにある道の駅カモンパーク新湊では、名物の白エビバーガーも食べられます。道の駅に設置された大きな水槽では生きたシロエビの姿を見られるようになっているので、泳ぐ姿を見たい人は要チェックです。

電車&徒歩の人は、川の駅新湊もお勧めです。遊覧船乗り場があるので運河観光にも最適ですが、お勧めは2階にあるカフェになります。格安の値段でシロエビサンド(300円)やシロエビ丼(500円)を食べられるので穴場ですよ。

[とやま観光ナビ]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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