台北MRT東門駅近くのローカル市場「東門市場」
台北MRT東門駅目の前に広がる「永康街(ヨンカンジエ)」は観光客に人気のスポットですが、この永康街から道路を挟んだ向かい側にローカルな市場があります。
「東門市場(ドンメンシーチャン)」として古くから親しまれているこの市場は、朝早くから買い物客で大にぎわい。
食料品や惣菜、生活雑貨などを販売するお店が数多く並んでいます。まさに市民の台所という雰囲気です。
散策合間の朝ごはんやランチに「御紘福福州魚丸」
周辺には数多くのグルメ店が点在しますが、中でもおすすめのお店のひとつが「御紘福福州魚丸(ユーホンフーフージョウユーワン)」です。あたたかいスープメニューが充実していて、軽く食事をするのにぴったり。
店名にもなっている「福州魚丸」とは、中にお肉が入った魚のつみれのことです。この福州魚丸に加え、香菇貢丸(シイタケ入り肉団子)と燕丸(ワンタンのようなもの)の3種類の練り物が入ったスープ「三色湯」は、多くの方が注文する人気のメニュー。麺類やご飯もの、ちょっとつまめるメニューなどもそろっています。
店内は広々としていて清潔感があり、気持ちよく食事ができる雰囲気です。まずは入り口近くのカウンターで注文し、先に会計を済ませます。
つみれスープ・三色湯と魯肉飯のお味は?
しばらくすると料理が運ばれてきます。筆者が注文したのは、三色湯、魯肉飯、燙青菜(季節の茹で野菜)で、合計価格は130元(約480円)。
三色湯の中には福州魚丸と貢丸が1つずつ、燕丸が2つ入っています。福州魚丸はひとくちいただいてみると、やわらかくて弾力のあるお団子の中から肉汁がじゅわ〜っとあふれてきます。貢丸は身が引き締まっていて肉の旨みたっぷり。燕丸はワンタンのような食感で、やわらかくてつるっといただけます。いずれも塩気のあるスープと相性がよいです。
スープのほかに、魯肉飯も人気メニューのひとつ。ほかほかの白いご飯の上には、とろとろに煮込まれた豚そぼろがたっぷり、加えて漬け物と竹の子の煮物ものっています。豚そぼろには味がしっかりとしみ込んでいて、こってりとした味わいにご飯がすすみます。
燙青菜は季節に応じてお好みの野菜を選べるのですが、筆者は地瓜葉(サツマイモの葉っぱ)をチョイスしました。日本ではサツマイモの葉っぱを食べる機会はないかもしれませんが、台湾では一般家庭でもよく食べられている野菜です。やわらかく煮込まれたサツマイモの葉っぱは、上にかかっているタレを絡めながらいただきます。ほどよい塩加減で、付け合わせにぴったりだと感じました。
「御紘福福州魚丸」はお客さんのほとんどが地元民とローカルな雰囲気ですが、メニューには日本語訳もついているので、現地の言葉がわからなくても利用しやすいお店だと感じます。店内がきれいなのもポイント高いです。東門市場散策の合間にぜひ訪れていただきたいお店です。
住所:台北市中正區臨沂街75巷1號
[All photos by Yui Imai]
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