爽快感抜群! 鮮やかな緑のパノラマが続く塚原高原
(C)大分県由布市
由布院の中心街から車で15分ほど、由布岳の山麓に位置する塚原高原。雄大な山々となだらかな草原がどこまでも続き、風光明媚な地域として知られています。青く澄んだ空と鮮やかな緑のパノラマは爽快感抜群。ダイナミックな景観を前にすれば、身体も心も解きほぐされることでしょう。
静かな森に包まれる隠れ宿
そんな美しき塚原高原の一角にあるのが、オーベルジュ「forest inn BORN(フォレスト イン ボン)」。森の中にひっそりと佇む姿は、まさに隠れ宿という言葉が似合います。
(C)forest inn BORN
ナチュラルな空間に北欧家具がやさしさを添える客室。大きな窓からは柔らかな陽が降り注ぎ、開放感にあふれます。宿泊は1日3組限定。静かなおこもりステイを楽しみたいときに最適です。
ランチは宿泊者以外の利用も可能です。窓際の席は穏やかな森の景色を見渡せる特等席。
シェフを務めるのは由布院ご出身で、レストランひらまつ本店やパリ店などで研鑽を積んだ佐藤英司さん。フランス滞在中はプライベートで郊外のオーベルジュを巡ることも多く、ゆくゆくは自然豊かな場所で料理をしたいという夢を抱いたとのこと。
さらに、かねてより尊敬していたフランス人シェフ、フェルナン・ポワン氏の「料理人よ、故郷に帰れ。そしてその街の市場に行き、その街の人のために料理を作れ」という言葉を体現したいという想いも手伝って、帰郷を決意。本場パリで培った技術や感性、地元食材が織りなす“由布院フレンチ”は次第に評判を呼び、今や県外からのリピーターも多いようです。
ひと皿ごとに感動できる由布院フレンチ
ランチコースは1,500円(税抜)とリーズナブルなプライスも魅力。この日のスープは「菊芋のポタージュ」。菊芋の自然な甘みと旨味が響き合う優しい味わいです。添えられたカプチーノには菊芋との相性が良いベーコンの燻製香が忍ばされていて、最後の一口まで重層的なおいしさが続きます。
「カリフラワーのサラダ仕立て」。旬の地元野菜をカリフラワーのムースと春菊のソースを付けていただきます。盛り付けも美しくエレガント。見た目も楽しませてくれるアートな一皿です。
メインは「ジャガイモと牛ひき肉のクリスティアン 赤ワインソース」。カリっと香ばしいジャガイモに包まれるのは、ジューシーで旨味濃厚な牛肉のミンチ。野菜の甘みが溶け出した赤ワインソースとも絶妙によく合います。
プラス500円(税抜)で「モンブランフレ」を付けることも可能。2種のフランス産栗を使用したマロンクリームはオーダー後に絞られ、華やかな香りが印象的です。フランス産ヴァローナチョコレートを使用したソース、キメ細かなメレンゲやバニラアイスクリームとの一体感も素晴らしく、極上のハーモニーに。
素材の豊かさとシェフのセンスが凝縮した料理の数々。2,000円(税抜)でこのクオリティはもはや奇跡! 由布院温泉を訪れたときは、穏やかな森に包まれながらとっておきの美食を楽しんでみてはいかがでしょうか?
[Photos by Nao]