息を呑むような大自然に、透明度の高いエメラルドブルーの海が魅力の東南アジア。年間を通して暖かいこともあり、大自然に育まれたトロピカルフルーツが美味しいことでも有名です。
訪れたことのある方ならご存知かと思いますが、マンゴーやパイナップルなど、現地のものはみずみずしくて、驚くほど甘い! 特にバナナは種類も豊富で、そのまま食べるだけでなく、バナナスイーツも充実しています。
そこで今回は、東南アジアを訪れたら食べてみたい絶品バナナスイーツをご紹介します。国内ではなかなか食べられないので、現地で思う存分味わってくださいね。
フィリピンの「バナナキュー」
「サババナナ」と呼ばれる、緑色の調理用バナナを串に刺して揚げた屋台スイーツ。普通のバナナで作ると崩れてしまうのですが、調理用バナナは煮たり揚げたりしても形が崩れないのです。
カリカリとしたキャラメルのようなお砂糖の食感と、ホクホクしたバナナのコントラストが絶妙。バナナの酸味と甘みが口いっぱいに広がり、一度食べるとハマってしまうおいしさ! バナナにブラウンシュガーをまぶして揚げるだけ、というシンプルなレシピながら、砂糖をまぶすタイミングや揚げ具合などのさじ加減が難しそうです。
フィリピンはバナナ大国ということもあり、バナナスイーツが充実しています。バナナチップスも驚くほどおいしいので、見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
ベトナムの「バイン・チュオイ・ハップ」
ベトナムには西洋風のバナナケーキ「ボン・ラン・チュオイ」もありますが、現地ならではのバナナ蒸しケーキ「バイン・チュオイ・ハップ」も食べておきたいところです。
「バイン・チュオイ・ハップ」は、薄くスライスしたバナナを層にして、米粉などで蒸し固めたケーキです。タピオカ入りのココナッツミルクソースと、砕いたピーナッツや白ゴマを添えていただきます。甘さ控えめなので、お腹いっぱいになった後でもペロリといただけそう! 屋台はもちろん、カフェやレストランなどでもいただける定番スイーツです。
マレーシアの「ロティ・ピサン」
クロワッサンのような平たいパン生地にバナナを折り込んで、カリッと焼き上げたもの。とろ〜り半熟状になったバナナは、まるでコンフィチュールのよう。甘くて濃厚なおいしさのマレーシア風ミルクティ「テ・タリッ」と合わせていただくのが、マレーシアスタイルです。
「ママッ・ストール」と呼ばれるインド系の屋台、あるいはインド料理店で食べられます。マレーシアのほか、お隣シンガポールでも朝食やおやつとして広く親しまれているバナナスイーツです。
ほかにも、バナナを使ったスイーツはまだまだたくさんあります。東南アジア旅行の際には、バナナスイーツにも注目してみてくださいね。
[vietstreetfood.com]
[Photo by Shutterstock.com]