名古屋といえば喫茶王国。朝、ドリンクに無料でついてくるバタートーストとゆで卵を食べに行くことを、名古屋あたりでは「モーニングする」というそうです。
そう、年末年始は帰省した人たちがこぞって「モーニングする」を実行します。人気店には行列ができ、朝の喫茶店は面白いほどにぎわうとか。そのモーニングに欠かせないバタートースト、どうやらお店により味が全く違うそうなんです。
バタートースト評論家に聞く
名古屋生まれ名古屋育ちの梶田香織さんは、「3食すべてバタートーストでもいい!」というバタートースト評論家。大手製パンメーカーにて、パン・デザートなどを試作研究開発していた経歴もあり、1年間に食べるバタートーストは500枚弱、訪れた店は延べ1000軒を超えるそう。
「バタートーストって身近にあるのに語る人がいませんよね。グルメ雑誌で特集されるのを見たこともない。だからすっごいことがおきています! お店によって味も品質も全然違うんです。どこがおいしいかというのは、いまHPでも分類中なのですが、支留比亜日比野店は絶品、殿堂入りです!」
絶品バタートーストの条件とは?
「色はこんがりきつね色、バターが全面にしっかり塗られ、食べると口の中にじゅわっと染み出るもの。一体感が大切なので、バター別添えはあまりうれしくありません。かといってバターがすっかり染み込んで、表面が乾いたようになっているのも残念。パンと合っていればバターでなくマーガリンでもいいと、私は思います。重視するのは、パンとそれに塗るバターまたはマーガリン、それぞれの風味や塩味のバランスです!」
聞いていると、絶品バタートーストを求めて喫茶店探訪をしたくなってきました。
梶田さんによると、バタートーストがおいしい店は、店員さんがとても愛想が良かったり、細かいところまできれいに掃除されていたり、こだわっている様子が感じられたりするそう。
バタートーストを食べれば、その店の「おもてなしの心」がわかるのかもしれませんね。
なんだかモーニングの旅に出たくなりますね。
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