新しい発見がいっぱい!見どころ満載の「京都水族館」
(C)京都水族館
京都駅から歩くと約15分、JR山陰本線梅小路京都西駅から徒歩7分、京都市バス「七条大宮・京都水族館前」からすぐと、アクセス至便な「梅小路公園」内にある「京都水族館」。
「京都」と「水族館」は今ひとつイメージが結びつかないかもしれませんが、実は京都には鴨川、桂川、宇治川など10の一級河川が流れ、川床や友禅染など古くから独特の川文化を持っています。また、日本海側には海もあります。
その川に棲むオオサンショウウオを展示する「京の川」をはじめ、日本海側の海の中を再現した「京の海」大水槽、人気者のオットセイ、ペンギン、アザラシなど、10エリアで約250種、約15,000点のいきものたちを見ることができます。
毎日開催される大迫力のイルカパフォーマンスのほか、2020年夏には西日本最多(※)という約30種5,000匹のクラゲを展示する新しいエリア「クラゲワンダー」が誕生しました。
(※)オリックス不動産(株)調べ。
展示にとどまらず、遊びながら学べるプログラムも実施しています。いきものについてより深く知ることができる期間限定の展示も魅力です。子どものみならず、大人もワクワクドキドキしながら楽しめる新しい体験が待っていますよ!
“生きた化石”の「オオサンショウウオ」がお出迎え
入口を入ると、まずは京都の川に生息する、国の特別天然記念物であるオオサンショウウオがお出迎え。館に1匹のみの在来種です。
オオサンショウウオ
上記のように、極めて希少ないきものです。ジーっとしていますが、時々息継ぎのために水から顔を出します。見た目は地味ですが、館では主役ともいえる重要な存在です。
こちらの水槽は、京都北部にある由良(ゆら)川に棲むいきものと四季の移り変わりを再現しています。
約20匹のオオサンショウウオ(外来種と交雑種)が積み重なっています。なかなかにインパクトのある状態。重くないのかな……と気の毒に思えますが、いつもこんな感じでのっそりと動きながら過ごしているそうです。
1月末までの期間限定!「骨の髄までオオサンショウウオ」展を開催中
また、2022年1月31日(月)までの期間限定で「骨の髄までオオサンショウウオ」展が開催されています。約3,000万年前から姿形を変えていないことから「生きた化石」と呼ばれるオオサンショウウオについて、体の仕組みがわかる標本や水槽を通じて、その生態の謎に迫ります。
館内にいる一番大きなオオサンショウウオは体長約158cm。オオサンショウウオぬいぐるみと身長を比べることもできますよ。
館内のカフェでは、イベントと連動した期間限定メニュー「骨ホネ★ブラックオオサンショウウオラテ」(690円・税込)「すいぞくドーナツ オオサンショウウオ」(580円・税込)なども登場しています。
人気者の愛らしいオットセイ、アザラシ、ペンギン
オオサンショウウオを堪能した後は、クリっとした大きな目がかわいらしいミナミアメリカオットセイのエリアです。飼育スタッフとじっと目を合わせながら、いろんなアクションをしている姿を見ていると、思わず頬が緩んでしまいます。
お次はゴマフアザラシ。チューブ型の水槽の中で、立っているかのように見えます。時々息継ぎのために水の上にひょっこりと顔をのぞかせますよ。つぶらな瞳がキュート!
横長の水槽では、のんびりプカプカと浮かんでいます。見ているこちらまでのんびりとした気分になってきます。2つの水槽は底で繋がっているのです。
オスが2頭、メスが1頭の計3頭。「“超”ビビリ」「気が弱く、ケンカをした後は落ち込んでいることが多い」「何事にもおおざっぱ」「クルクル回るスピードが異常」など、それぞれのキャラクターや特徴も紹介されていますよ。なんだか人間のように身近に思えてきます。
ペンギンエリア1Fにある「ペンギンの洞窟」です。ペンギンたちが、スイスイと気持ちよさそうに泳いでいます。アフリカ南部に生息するケープペンギンです。
陸の上ではヨチヨチ歩き。歩き方が頼りなくていとおしくなってしまいます! 10~3月が繁殖期で、ペアで小石などを集めて立派な巣を作ります。この季節は巣箱が用意されており、ペアで仲良く巣箱で過ごす様子や、卵を温める様子を見られることもあるそうです。
それぞれに京都の通りを由来とした名前がついているのがユニーク! 丸太町通りの「まる」、二条通りの「にじょう」、押小路通りの「おっしー」!ここで59羽が暮らしています。
多種多様な京都の海を再現した「京の海」
館内で最大という高さ約6mの「京の海」大水槽。日本海側の丹後半島を囲む若狭湾は、多様な生物の宝庫です。日本三景の一つである「天橋立」の美しい光景に、日本人は永いこと憧れ続けてきました。人々の生活を支えてきた豊かな海が、ここに再現されています。
ホシエイ、アカエイ、ネコザメ、アジなど約50種の多様な生物が生息しています。群れを成すマイワシは、天橋立で仕切られた内海で獲れる「金樽イワシ」としても知られています。
別の水槽では、京料理の高級食材として知られる「ぐじ」(アカアマダイ)も泳いでいます。さすがに京都の海は食文化に直結していますね。
洞窟にはサメもいますよ!
2020年夏にオープン!クラゲだらけの「クラゲワンダー」
目下、館内での最大の見どころは、2020年夏にオープンした新エリア「クラゲワンダー」。水中に浮遊するクラゲ、水底に沈んで生活するクラゲ、毒を持つクラゲなど、西日本最多の約30種5,000匹が展示されています。
生まれて1日目の目に見えるか見えないかのようなクラゲから、11~15日、16~20日目と徐々に体が大きくなっていくのが一目瞭然。こちらで約2カ月。同じ姿形でどんどん成長していくのがよくわかります。
アーチ状の入口を潜り抜けると、360度のパノラマ水槽「GURURI」の中をたくさんのミズクラゲがゆらゆらと浮遊しています。その透明な体がライトアップで浮かび上がり、なんともいえず幻想的。クラゲと一緒に海に浮かんでいるかのよう……。
次々とライトの色が変わり、現代アートのような美しさです。
体は透明ですが、中央の辺りの胃袋がオレンジ色になっています。これは食べたプランクトンの色なのだそう。わかりやすいですね。
元々はバックヤードだった場所にできた「京都クラゲ研究部」。オープンスペースになり、クラゲの繁殖、研究などを行っているのを間近で見ることができます。
ほかにもたくさんの種類のクラゲがいますよ。こちらはタコクラゲ。丸い傘の下に伸びている足のような部分が、タコのように8本あることから名付けられています。
中でもとりわけ美しかったキャノンボールジェリーフィッシュ。遠くから見ると水玉模様が動いているかのよう。眺めていると異空間に誘われます。
南米の東岸を中心に生息。大砲の玉を思わせる形が名前の由来とされています。食用としても輸入されているのだとか。自然は不思議なものを創り出しますね。
みんなで楽しめるイルカパフォーマンス「YEAH!!」
毎日開催されるイルカパフォーマンス「YEAH!!」。ノリのいい音楽と共に、元気いっぱいな3名のトレーナーとハンドウイルカ3頭が現れました。
トレーナーの合図とともに、息を合わせて3頭一斉にジャーンプ!
イルカたちが、尾びれをバタバタと元気よく動かしながら水槽の周りを泳ぐと、すごい水しぶき! 修学旅行生たちがかなり被害を受けていましたが、場内は拍手喝采で盛り上がりましたよ!
※事前にトレーナーから、後ろに移動するように勧められます。濡れても構わない人はそのまま前列にいることができます
そして、音楽に合わせてトレーナーが踊り始めます。ダンスもトークも上手で、イルカだけでなくトレーナーさんたちも魅力的!
するとイルカも元気よくジャーンプ!
ラストは3頭一緒にダイナミックなジャンプを見せてくれました。拍手喝采!! 1回のパフォーマンス時間は約10分です。
180度のパノラマが広がるイルカスタジアムの背景には、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉と、京都らしい景色が広がります。イルカたちを見ながら景色まで楽しめるなんて素敵ですね。
パフォーマンスを見た後は、横がカフェスペースになっている「山紫水明」へ。テラス席もあります。館内には全3店舗のカフェがあります。
こちらの水槽にはアユモドキ、ミナミイシガメ、ニホンウナギ、ゲンゴロウ、サワガニなど、川に棲むいきものが展示されています。水の都が育んだ歴史をわかりやすく紹介しています。
カフェには、こちらでしか味わえないオリジナルメニューがたくさん! 「オオサンショウウオかき揚げうどん」「とろ~りカルボナーラ風ペンギンのおうどん」「ペンギンおにぎり」などのフード、「ペンギンもなかアイス」や京都「男前豆腐店」の豆乳を使った「豆乳ソフトクリーム」などのスイーツがそろいます。ぜひ味わいたいですね。
※販売メニューは時期により異なります
「京都水族館」限定のカプセルトイまであります。クラゲやアザラシ、イルカなどのフィギュアが出てきます。
「ラッキードルフィンくじ」は外れなしのくじです。特等、2等、3等と、少しずつ小さくなりますが、イルカやチンアナゴのぬいぐるみをゲットできます。
チンアナゴやクマノミ、熱帯魚たちが集まる「交流プラザ」
最後の「交流プラザ」。ゆらゆらと体を揺らすチンアナゴや日本で見ることのできる6種のクマノミ、サンゴ礁に生きる熱帯魚たちが展示されています。
水槽の中がアートな展示。2022年2月28日(月)まで開催の「カタチとくらし展」です。「しましまの家」や「あなあなの家」など、デザイン性の高いオブジェの中に魚が棲んでいます。
「ぐるぐるの家」に棲むタツノオトシゴの仲間であるビッグベリーシーホース。捕食する時や休む時は潮に流されないよう、長い尾を海藻などに巻き付けて体を固定しています。
「あなあなの家」に棲む黄色い体のナベカは、穴や隙間に入って隠れることで外敵に襲われないようにしているのだとか。穴からちょこんと顔を出している姿が愛らしい!
警戒心が強く、海の中では藤壺やオオヘビガイの殻などを棲みかにしているそうです。日中は穴から顔を出して過ごし、夜は穴の中で休みます。「あなあなの家」は、ナベカが生きるデザインになっているのですね。
オリジナルグッズがズラリと並ぶ「ミュージアムショップ」
出口の前には「ミュージアムショップ」があります。「京都水族館」オリジナルの、ここでしか購入できないぬいぐるみやお菓子、文具が満載!
オオサンショウウオの大小のぬいぐるみがズラリ! Sサイズ(約20cm) 948 円(税込)、Mサイズ(約30cm) 1,408 円(税込)など。
トートバッグ(550円・税込)、靴下靴550円・税込)、ボールペンなど、お土産にもおすすめです。
オオサンショウウオの手を模ったチョコレート「オオサンショウウオのおてて」(700円・税込)も。
ペンギンの形をしたあられもありますよ。パッケージもかわいいのです。「ペンギンあられ」(594円・税込)
見た目がキュートなチンアナゴは、どんなアイテムになってもかわいらしい! マスキングテープ(330円・税込)も気になります。
出口の先には、京都の里山を再現した庭園のような「京の里山」があります。こちらでは京野菜やお米を育てています。見学がてら散策できますよ。見学後には梅小路公園でのんびりするのもおすすめです。
12月1日~は冬限定「ふゆ恋すいぞくかん」を開催
2021年12月1日(水)~2022年2月28日(月)の期間、温かな空間演出や音楽を楽しめる期間限定の「ふゆ恋すいぞくかん」が開催されます。
約30種の特徴的なクラゲを選び、飼育スタッフ監修の下、職人が作り上げたクラゲ型のランプシェードが展示されます。全20種60個の灯で温かな空間を演出。イルカパフォーマンス「YEAH!!」では、冬限定の音楽で会場を盛り上げ、カフェではイベントと連動したメニューを楽しめます。
また12月26日(日)までは、オオサンショウウオをモチーフにしたクリスマスツリーがミュージアムショップに登場。「リサイクル」をテーマに、イベントなどで使用したオオサンショウウオのぬいぐるみ、廃棄予定だったウェットスーツや長靴などを使用しています。
ツリーの展示に合わせて、「マフラー付きオオサンショウウオぬいぐるみ」が店頭とオンラインショップで数量限定で販売されます。
※最新の在庫状況は、京都水族館オンラインショップでご確認下さい。
見どころたっぷりの「京都水族館」。ぜひ実際に訪れて、川や海に棲むいきものと共に楽しいひと時を過ごしてみてはいかがですか。
住所:京都市下京区観喜寺町35-1(梅小路公園内)
電話:075-354-3130(営業時間内)
営業時間:日により異なるため、営業カレンダーを要確認
休館日:なし
料金:一般料金2,200円/高校生1,700円
中・小学生1,100円/幼児(3歳以上)700円
※年間パスポートあり
駐車場:なし(近隣の駐車場へ)
アクセス:京都駅中央口より西へ徒歩約15分
梅小路京都西駅より徒歩約7分
京都市バス「七条大宮・京都水族館前 停留所」からすぐ
URL:https://www.kyoto-aquarium.com/index.html
[Photos by Yo Rosinberg]
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