第1問
まずは初級編から。こちらはこの国のソウルフードのひとつ。黒豆や肉を煮込んだ料理で、米や炒めた野菜とともに皿に盛り付けられます。この国のみならず、アンゴラ、東ティモールなどの国々で食されているのもヒント。
こちらはこの国の代表的な肉料理。牛肉や羊肉の塊を串に刺し、塩をふって炭火で炙り焼き上げたもの。ウェイターが串に刺したままの肉を客席に運び、ゲストの目の前で切り分けるのが主流です。日本でも人気の料理でチェーン店もあるほど。さて、どこの国かわかりますか?
正解は「ブラジル」でした。1品目は「フェジョアーダ」。黒インゲン豆と豚肉、ソーセージをニンニクと塩でじっくり煮込んだ料理です。豚の耳や皮、内臓などさまざまな部位を使うのが特徴。旧宗主国であるポルトガルや、その旧植民地でも食されており、各国で使う素材などに個性が見られます。
2品目は日本でもお馴染みの「シュラスコ」。発祥はブラジルの南部。現地でも食べ放題が主流です。パイナップルやバナナなどの果物を焼いてデザートとしていただくのがご当地スタイル。
第2問
この国は世界でもタコを食べる数少ない国のひとつ。大小合わせて2,500もの島を有しており、多くの島の浜辺でタコが干される光景が見られます。
こちらは国民的スイーツの代名詞。イーストで発酵させた生地を揚げ、蜂蜜とシナモンパウダーをまぶした一口サイズのドーナツです。一説ではこのお菓子の起源は古代にまで遡るといわれています。さて、どこの国かわかりますか?
正解は「ギリシャ」でした。地中海に面したギリシャは魚介類の消費量が多く、タコもポピュラーな食材のひとつです。干したタコはグリルで焼き、レモンとオリーブオイルでシンプルに味わうのが定番。
2品目は「ルクマデス」というご当地ドーナツ。生地は一般的なドーナツよりもゆるく、スプーンですくって油に投入します。カリッ、モチッ、ジュワッという食感のコントラストが絶妙で、カフェや屋台はもちろん、お祭りでも欠かせないスイーツなのです。
第3問
こちらはこの国のご当地餃子。小麦粉の皮で羊肉の餡を包み、中央にひだを作りながら包むのが特徴です。近年では同国出身のスポーツ選手が増えたこともあり、東京のとあるエリアではこの餃子を提供する店が増加傾向に。
この国は馬の飼育が盛んで、馬乳を酵母で発酵させた飲み物が親しまれています。日本のカルピスの起源となっていることでも有名。さて、どこの国かわかりますか?
正解は「モンゴル」でした。1品目は「ボーズ」と呼ばれる餃子。1年中食される国民食ですが、特に旧正月の時期になると各家庭で大量に作られ、ゲストに振る舞われます。近年ではモンゴル出身の力士の増加を背景に、両国界隈ではメニューにボーズをそろえる店も目立っています。
2品目は「馬乳酒」。遊牧民のあいだで古くから飲まれている伝統的飲料です。酒という漢字が使用されながらアルコール度数は1%前後。モンゴルではヨーグルトに近い飲料という存在で、ミネラルやビタミンなのも特徴です。カルピス創業者の三島海雲氏がモンゴルでこの馬乳酒に出会った経験がカルピスの原点となっているそう。
以上、ご当地グルメの写真から推察する世界都市クイズでした。気になる国があったら、ぜひ旅先リストに加えてみてはいかがでしょうか?