NavinTar / Shutterstock.com
【鶴岡八幡宮】鎌倉の守り神として人々の心の拠り所に
かつて国の中心だった鎌倉は、武家社会が誕生した場所でもあります。その当時、鎌倉の守り神として人々の心の拠り所になっていたのが「鶴岡八幡宮」。それから800余年、鎌倉の文化の起点として鎮座し続けています。
境内には、重要文化財の「本宮」や「若宮」のほか、室町期の御社殿がある「丸山稲荷社」、静御前が義経を慕い、心をこめて舞った若宮廻廊跡に建つ「舞殿」など見どころ盛りだくさん! カフェや休憩所もあるので、お茶をしたり休憩をとりながら、気になるスポットを巡りたいですね。
正面参道の大きな石段をのぼると、鎌倉の街を一望できます。空気が澄んでいて晴れた日には、太平洋や伊豆大島を望むこともできますよ。また、境内の源氏池には、春は満開の桜、夏は紅白の蓮の花と、季節の移り変わりを感じる美しい花々が見事に咲き誇ります。
住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
電話:0467-22-0315
参拝時間:6:00~21:00(10~3月)、5:00~21:00(4~9月)
交通アクセス:JR・江ノ島電鉄「鎌倉駅」から徒歩約10分
公式サイト:http://www.hachimangu.or.jp/
【鎌倉大仏殿高徳院】迫力満点な鎌倉大仏が鎮座
「鎌倉大仏」として知られている国宝の阿弥陀如来坐像が鎮座する「鎌倉大仏殿高徳院」。僧浄光が勧進した浄財により、1252年に大仏の造立が開始されたと伝えられています。当初は大仏殿があったものの、台風や大津波によって倒壊。室町時代末までに、今の「露坐の大仏」になりました。
台座を含む総高は、13.35mと迫力満点! 拝観料20円で胎内拝観もできます(2022年3月現在は中止)。胎内に入ると、鋳造の継ぎ目や強化プラスチックによる補強などが見られて、外から拝むのとは異なる、大仏様のお姿を拝見できて興味深いです。
創建当初、大仏像を収めていた大仏殿の礎石が現在も境内に56基残っています。いずれも根府川産の輝石安山岩を石材としているそう。庭石や水盤として転用されているものもあるとか。礎石をいくつ見つけられるかチャレンジするのもいいかもしれませんね。
住所:鎌倉市長谷4-2-28
電話:0467-22-0703
拝観時間:8:00~17:00
拝観料:大仏殿 大人・高校生・中学生300円、小学生200円
定休日:年中無休
交通アクセス:江ノ島電鉄「長谷駅」から徒歩約7分
公式サイト:https://www.kotoku-in.jp/
【長谷寺】四季折々の花々も楽しめる風光明媚なスポット
年間を通じて「花の寺」として親しまれている「長谷寺」。本尊は十一面観世音菩薩像で、木彫仏としては日本最大級(高さ9.18m)の大きさを誇ります。境内には、鎌倉の海や街並みを一望できる見晴台があり、さらに眺望散策路をのぼっていくと相模湾を見渡すことができます。
梅雨のシーズンは、相模湾と40種類2500株の紫陽花が織りなす、絶景を望むことができますよ。訪れるたびに、さまざまな季節の花々を鑑賞できて、心身ともに癒されていくのを感じるかもしれませんね。
スイカでスイスイ開運、快調、快適という意味を持つ「スイカ守り」のほか、さまざまな願いを叶えてくれるというイチゴのお守り「願叶守」、和み地蔵がデザインされた「和み守」、長谷寺本堂の瓦を使って焼いた「地蔵根付」など、かわいいお守りがいっぱいです。
住所:鎌倉市長谷3-11-2
電話番号:0467-22-6300
拝観時間:8:00~17:00(3月〜9月)、8:00~16:30(10月〜2月)
拝観料:400円(大人)、200円(小学生)
交通アクセス:江ノ島電鉄「長谷駅」から徒歩5約分
公式サイト:https://www.hasedera.jp/
【由比ヶ浜】海水浴のメッカとして人気スポット
明治時代から海水浴のメッカとして賑わう「由比ヶ浜」。昭和に入ってからは、花火大会やカーニバルが開催され、夏には海の家が続々とオープンして、ますます賑わうように。サーフスポットしても有名で、連日多くのサーファーが波を楽しんでいます。
そんな由比ヶ浜の周辺には、おしゃれなカフェやレストランも多数。海を眺めながら休憩したり、食事を味わうことができます。海風に吹かれながら散歩するのにも最適なスポットです。
由比ヶ浜へはJR・江ノ島電鉄「鎌倉駅」から徒歩約15分と、徒歩でアクセスしやすいのもポイント! お弁当を持参して、砂浜でのんびりとランチするのもおすすめ。ただし、たくさんのトンビが上空を旋回していることもあるので、お弁当を奪われないようにご注意を!
住所:鎌倉市由比ガ浜
電話:0467-61-3884(鎌倉市役所市民防災部観光課)
交通アクセス:JR・江ノ島電鉄「鎌倉駅」から徒歩約15分、江ノ島電鉄「和田塚駅」「由比ヶ浜駅」「長谷駅」から徒歩約5分
公式サイト:https://yuigahama.sos.gr.jp/
【小町通り】ご当地グルメやスイーツ、お土産も充実!
Akira Nakatani / Shutterstock.com
JR「鎌倉駅 東口」から鶴岡八幡宮まで続く、レストランや喫茶店、ショップなどが建ち並ぶ賑やかな通りです。日本各地からはもちろん、海外からも多くの観光客が訪れます。この通りをそぞろ歩くと「鎌倉に来た!」と、わくわくしてきますよね。
ほかの人の迷惑になるので食べ歩くのは厳禁ですが、「あさひな」で練り物をテイクアウトしたり、「居鎌倉」でずんだを使ったスイーツやドリンクを味わったり、一度にさまざまな料理やスイーツ、ドリンクを満喫できるのも魅力。お土産探しにもぴったりな通りです。
小町通りには、湘南名物の「しらす丼」や、新鮮な海の幸を使った料理を提供するお店が豊富です。「ランチに何を食べよう?」と迷ったら、小町通りを訪れて、気になるお店に入ってみるといいでしょう。和スイーツ店やジェラート店もあり、食後のデザートを楽しむのにも◎。
住所:鎌倉市小町1~2丁目、雪ノ下1~2丁目付近
交通アクセス:JR「鎌倉駅 東口」から徒歩約2分
公式サイト:http://www.kamakura-komachi.com/index.html
【江ノ電】海×富士山の絶景も必見
鎌倉といわれて、すぐに思い浮かぶのは「江ノ電」ではないでしょうか。鎌倉駅から藤沢駅までの全長10kmを結ぶ単線です。藤沢方面から乗り鎌倉高校前駅に近づくと、右側の車窓から相模湾を眺めることができます。
また、七里ヶ浜駅で下車して、鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区まで足を延ばせば、富士山のほか、伊豆方面に沈む夕日を拝むことも。江ノ電はれっきとした鉄道ですが、家が線路のすぐ横に建ち並ぶ住宅街を走り抜けたり、海のすぐそばを通過するので、路面電車に乗っているような気分にも。鎌倉を訪れたら、ぜひ江ノ電に乗って、観光スポットを巡ってみてください!
鎌倉方面行きの腰越駅〜鎌倉高校前駅間、藤沢方面行きの稲村ヶ崎駅〜七里ヶ浜駅間は一気に視界が広がり、海が目に入ってくる絶景ポイントです。藤沢方面行きは、コンディションが整えば海の向こうに富士山を見ることができるかも!?
公式サイト:https://www.enoden.co.jp/
【円覚寺】国の名勝や国宝の建造物が目白通し
「円覚寺」は北条時宗が中国(宋)の高僧無学祖元を迎えて創建した禅宗寺院で、本尊は宝冠釈迦如来坐像です。境内には妙香池、白鷺池といった池があり、国の名勝に指定されています。
また、三解脱(空・無相・無願)を象徴するといわれる山門や、室町時代の大平寺の仏殿を移築した国宝の舎利殿、関東でもっとも大きい洪鐘、暁天坐禅を実施している仏殿などもあり、見応え十分。北鎌倉駅からすぐの場所にあるので、アクセスが抜群なのも魅力です。
毎月、第2・4日曜日には「日曜説法」を実施しています。時間は9時〜10時の1時間。会場席でも拝聴可能なので、ぜひ一度訪れたいですね。現地に行けない場合は、YouTubeライブで視聴できますよ。さらに説法の後は座禅も行っていて、自由参加です。ただし、座禅からの参加は不可で、説法から参加する必要があります。
住所:鎌倉市山ノ内409
電話:0467-22-0478
拝観時間:8:00~16:30(3~11月)、8:00~16:00(12~2月)
拝観料:大人500円、小中学生200円
定休日:年中無休
交通アクセス:JR「北鎌倉駅」から約1分
公式サイト:https://www.engakuji.or.jp/
【極楽寺】山門と紫陽花のコラボレーションが見事!
1259年に北条義時の三男である重時が健立した「極楽寺」は、鎌倉で唯一の真言律宗のお寺です。全盛期には、金堂、講堂、十三重塔などを備えた大寺院でしたが、合戦や火災、地震などにより、今では山門と本堂しか残っていません。
茅葺き屋根の趣ある山門の周りには、6月になると紫陽花が咲き乱れ、美しい光景を眺めることができます。拝観料は無料で、静かでこぢんまりとした境内をゆっくりと散策できるので、訪れるだけで心が研ぎ澄まされるお寺です。
「極楽寺」の参道には桜の木があり、例年4月初旬頃には満開の桜のトンネルを歩くことができます。さらに桜が開花する頃には、毎年、極楽寺の秘仏本尊の清凉寺式釈迦如来のご開帳も行われています。
住所:鎌倉市極楽寺3-6-7
電話:0467-22-3402
拝観時間:9:00~16:30
拝観料:無料
定休日:年中無休
交通アクセス:江ノ島電鉄「極楽寺駅」から徒歩約2分
公式サイト:https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kids/jh/kjh_ka17.html
【銭洗弁財天宇賀福神社】金運アップも期待できる!?
古くから隠里と呼ばれ、福神の住む場所といわれた凹地に「銭洗弁財天宇賀福神社」は鎮座しています。御神体は、体は蛇、頭は人の形をしていて、水の神とされています。
天下安泰を願う源頼朝が、夢で「この水で神仏を供養すれば、天下泰平の世が訪れる」というお告げを受け、その後、北条時頼が銭をここの水でお金を洗い、一家の繁栄を祈ったそうです。それにならい、人々が銭を洗って幸福を願うようになったとのこと。この水は、鎌倉五名水のひとつです。
銭洗いをしたいのなら、社務所でロウソクと銭洗い用のザルを受け取りましょう。ろうそくは100円です。お金をザルの中に入れて、流れるご神水で清め、そのお金をすぐに使うことで、大きなご利益があるといわれています。ぜひ試したいですね。
住所:鎌倉市佐助2-25-16
電話:0467-25-1081
拝観時間:8:00~16:30
定休日:年中無休
交通アクセス:JR「鎌倉駅 西口」から徒歩約25分
公式サイト:https://www.trip-kamakura.com/place/195.html
【材木座テラス】プチリゾート気分を味わえる!
夏には海水浴で賑わう材木座海岸の正面、国道34号線沿いに位置する「材木座テラス」。鎌倉野菜を豊富に使った料理を提供するレストランのほか、ヨガ、フラなどを受講できるスタジオ、サーフクラブ、海を感じるアイテムがそろったセレクトショップなどがあり、プチリゾート気分を味わえます。
1階にある「Good Morning Zaimokuza」は、「海まで0分」の美しい夕陽と波音が聞こえる宿とレストラン。宿泊しなくても、朝ごはんやランチなどでテラス席を利用できます。愛犬同伴OKで、ウェットスーツや水着のまま行けるのもうれしいポイントです。
カフェテラスで海を見ながら休憩やオンラインミーティングができるワーキングスペースも。ドロップインは3,000円で、1日利用(10時〜18時)できます。鎌倉に日曜日に宿泊して、月曜日にここでテレワークするのも良さそうですね。海からインスピレーションを受けて、仕事がはかどるかもしれません。
住所:鎌倉市材木座5丁目8-25
電話:0467-25-1081
拝観時間:8:00~16:30
定休日:年中無休
交通アクセス:JR・江ノ島電鉄「鎌倉駅」から徒歩約15分
URL:http://www.zaimoku-the-terrace.com/
自然豊かな環境に恵まれた鎌倉は、訪れるほどにハマってしまう魅惑の観光地です。横須賀線を使えば、東京都心からも1時間ほどでアクセスできて便利。あえて北鎌倉駅で下車して鎌倉駅方面へ向かい、そこから江ノ電に乗って観光するのもおすすめです。