歴史ある灯籠に囲まれた静寂な空間「銀座万灯籠」
館内に入ってすぐに広がる、幽玄な灯りに包まれた静寂な空間。数々の吊り灯籠は、奈良県の春日大社の万灯籠をイメージした、歴史ある灯籠です。よく見ると柄や形が異なっており、静寂な空間に惹きこまれます。
「金魚の回廊」に登場した、浮世絵がモチーフになった吊り行燈
歌川国芳の浮世絵に描かれている吊り行燈をモチーフにした、巨大吊り行燈が登場。幻想的な空間に灯った灯りとサイドに泳ぐ金魚を眺めていると、現実世界を忘れ異世界に飛び込んだかのような気分になります。
伝統品が集まる「金魚の飾り棚」
日本の伝統工芸である江戸切子と伝統文化である盆栽が棚に飾られています。根本幸昇さんが手掛けた江戸切子は、どれも輝きが見事。詳しく知らない人でも、その美しさに目が奪われること間違いなしです。
下段の江戸切子には金魚が入っています。根本さん自身も、金魚が泳ぐ江戸切子のデザインは初めてなのだそう。金魚が江戸切子で生活するまでは、水温や水質などを徐々に変化しながら、金魚に負担を与えないように最大限の注意を払っているそうなのでご安心を。
シルエットが美しく映える「金魚の滝」
京都の川床をイメージしたという「金魚の滝」。淡い光の中で、波打ちながら重層的に連なる水の壁は、清涼感を存分に感じることができます。一角に水の音が響き、身体の内側からリフレッシュされていくかのよう。
推し金魚を見つけられるかも!「新金魚品評」
背の低い四角形の水槽の中を、金魚がゆったりと泳いでいます。24種類の金魚は、よく見ると形や色が全く異なるので、飽きることなく24種類すべての金魚を見たくなってしまいますよ。
天然記念物の「地金」。オレンジ色の尾びれは透明感があり、とてもきれい。水槽がクリアなので、横から見たり上から見たりとさまざまな角度から楽しむことができます。
金魚を知らない人でも聞いたことがある人も多いであろう「土佐金」。こちらも天然記念物です。暗めの室内に鮮やかな赤色が映えますね。
赤目の「江戸茜」。尾びれが長く、水底に映ったシルエットが美しいですよね。このように上から見た影と一緒に楽しめるのも、新金魚品評の見どころのひとつ。
日本の美しき伝統を感じる「オリガミリウム」
「折り紙」から着想を得て、作り上げた新作の「オリガミリウム」。五角形と六角形から組み合わされる巨大な金魚鉢に圧倒されてしまいます。ここまでクリアな金魚鉢は、厳選された数種類の紙やすりから磨かれる等、難しい技術が使われているんだとか。
祭り灯籠がモチーフとなった「提灯リウム」
期間限定の涼しげな風鈴トンネルの両サイドには、提灯の中で金魚がゆらめく灯りのように泳いでいます。風鈴は職人によって1つ1つ丁寧に作られたもの。風鈴トンネルのために描かれたデザインの風鈴の音に、夏を感じます。
提灯の中で泳ぐ金魚は、錯覚によって大きく見えたり小さく見えたり。「新金魚品評」と同じ種類の金魚でも見え方が大きく異なるため、もう1つの顔を発見できたかのような気持ちになりました。
まるで京都?光の演出が見事な「金魚の竹林」
竹林に見立てた水槽が並ぶこちらのエリア。次々と変化する水槽の光は眺めているだけでも楽しいですよ。ちなみに館内の音楽はすべてオリジナル。今回の作品に合わせた音楽が作られているそう。視覚だけでなく聴覚も合わせて楽しめるなんて贅沢ですね。
華やかで妖艶なコラボレーション作品「フラワーリウム」
華道家の假屋崎省吾さんとのコラボレーション作品の「フラワーリウム」は、目の前に立つだけで圧倒されるダイナミックな作品です。假屋崎省吾さんが作られたいけばなアートは、緻密ながらも大胆な美しさと色使い。優雅に泳ぐ金魚が見事に調和しています。
3原色やひまわりと、元気の出るビタミンカラーをふんだんに使ったこちらの作品は、知らず知らずのうちに元気をもらえました。
豊富なバリエーションの「グッズショップ」
金魚をモチーフにした菓子からぬいぐるみ、キーホルダーなどバリエーション豊かなグッズショップ。この展示会を通して金魚が好きになった人にはたまらない空間です。
1番人気の金魚の柄が描かれている金太郎飴。涼しげな水色と緑色の飴は、これからの夏にもお土産にもぴったりですよね。ケースが軽めなので、持ち運びもしやすそう!
価格 900円(税込)
新発売であり期間限定の「金魚ゼリー」。カラフルな金魚型のゼリーが可愛らしく、食べるのがもったいなくなってしまいます。コラーゲンと食物繊維入りなところもうれしいポイントです。
価格 864円(税込)
気分転換におすすめ!
現実世界ではありえない、金魚とアートに囲まれた空間は、銀座にいることを忘れ「アートアクアリウム」の世界に入り込むことができますよ。今回から、音声ガイドも始まるとのことなので、音声ガイドを聞きながらより深く作品を楽しんでみては?
営業時間 10:00~19:00 ※変更になる場合あり
所在地 東京中央区銀座4-6-16 銀座三越新館8階
入場料 Webチケット2,300円(税込)/当日券2,400円(税込)
URL https://artaquarium.jp/
[All Photos by mimoru]
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