イルカには、仲間同士でコミュニケーションを図るための「イルカ語」らしきものがある、ということはよく聞きますよね。実はパンダにも、仲間と意思疎通を図る「パンダ語」が存在するというのです。パンダが発する声に込められた意味を見ていくことにしましょう!
四川省の研究チームが「パンダ語」を解明
中国南西部・四川省のパンダ保護センターに常駐する科学者らが、5年に渡って「パンダ語」の研究を行いました。研究内容は「パンダが発する音声は意味を持つのか」ということ。この結果、科学者らは13種類の声を解明することに成功したそうです。
嬉しいときや同調するとき
笹の葉を食べているときや寝ているときは、特に幸せそうに見えるパンダ。さて、そんなパンダが喜びを表現するときや、同調を示す際には「クー・クー」と鳴くそうです。
不快感を示すとき、お腹が空いたとき
おっとりしているイメージのあるパンダですが、やっぱり怒ることもあるようです。パンダが不快感を示すときには「ワーワー」、赤ちゃんパンダが「ジージー」と鳴くときは「お母さん、お腹空いた」という意味だそうです。可愛いですね。
求愛するとき
羊のように「メー」と鳴くときは、オスのパンダがメスに求愛している証拠。メスパンダは小鳥が鳴くような高い声で求愛に応えるそうですよ。頬を赤らめながら反応しているのでしょうか、ちょっぴり乙女なメスパンダにキュン死してしまいそう! 失礼ながらパンダは性欲が弱い(まさに草食系!)ように見えるのですが、そこは動物。オスもきちんと求愛行為をしているのですね。
絶滅が危惧されているパンダ。科学者らは「パンダ語」を用いることで、野生パンダ保護の一助になることを願っていると言います。
次回、動物園に行ったときにはパンダの声にも注目したいですね。
[INDEPENDENT]
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