【実はこれが日本一】長さ2.9km・3,333段の石段は熊本県にあった

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Mar 28th, 2023

日本一高い山は「富士山」、日本一大きな湖は「琵琶湖」、日本一高いタワーは「東京スカイツリー」など、有名な日本一はいろいろありますが、あまり知られていない、ちょっと意外な日本一を紹介するシリーズ「実はこれが日本一」。今回は、階段に関する日本一を紹介します。

熊本県美里町日本一の石段1
©熊本県観光連盟
 


 

長さ2.9km、3,333段、プロ野球選手でも35分かかる石段

熊本県美里町日本一の石段2
©熊本県観光連盟

子どものころ、あるいは、大人になってからでもいいですが、お寺や神社へと続く長い石段を上った経験がありますか? 筆者の育った土地には丘陵地があり、その傾斜を利用した神社があって、急こう配の石段が表参道だったので、何度も駆け上がった記憶があります。

そのせいか、長い石段のある神社やお寺があると、今でも思わず駆け上がりたくなります。例えば、東京の日枝神社にある参道などは、石段が誘い掛けているようにも見えますが、いかがでしょうか。

今回は、そんな神社やお寺にある石段の日本一に関する話です。日本で最も長い石段といえば、だいたい何段くらいで、どの程度の距離があり、どこにあると想像するでしょうか。

日本記録認定協会によると、日本で最も長い石段は熊本県にあるそうです。標高240m地点からスタートし、標高860mで終着を迎える、長さ2.9km、3,333段の石段です。

どの程度厳しい石段なのか、この数字だけでは想像しにくいと思います。「スポーツ報知」の報道によると、一流のプロ野球選手が足をほぼ止めずに駆け上がっても35分ほどの時間を要したとの話。すさまじい石段ではないでしょうか。

全国10カ所の名石や外国7カ国の御影石で整備された石段

熊本県美里町日本一の石段3
©熊本県観光連盟

この石段は、熊本県下益城郡美里町という場所にあります。大まかに言えば、県庁所在地の熊本市から見て南南東の方角にあります。最寄りの大きなまちは八代(やつしろ)。球磨(くま)川が八代(不知火)海に注ぐ中世の城下町にして、現代の工業都市ですね。

その美里町にある日本一の石段は、金海山大恩教寺釈迦院に続く表参道(別名:御坂遊歩道)にあたります。日本記録認定協会によると、当時の熊本県知事で、後に内閣総理大臣も務めた細川護熙さんの「日本一づくり運動」(まちおこし)に呼応して、階段の整備が行われたのだとか。

1980年(昭和55年)に着工し、1988年(昭和63年)に完成しました。それまでの日本一は、山形県の羽黒山にある2,446段の石段だったそうです。中世以来の表参道を全国10カ所の名石、外国7カ国の御影石で石段として整備し、記録を塗り替えたのですね。

日本一の石段を上る大会も開催

熊本県美里町日本一の石段アタック・ザ・日本一
©熊本県美里町

プロ野球の選手のみならず、健脚を誇る人たちが集まる、毎年11月開催の「アタック・ザ・日本一」という大会の開催地でもあります。

新型コロナウイルス感染症の影響で3年ほど開催が見送られていましたが2022年(令和4年)から再開されています。

ちょっと変わった旅行を楽しみたいと思ったら体調を万全に整え、この日本一の石段を上る大会に参加してみても楽しいかもしれません。タイムや順位を競う大会ではないので、ご安心を。

[参考]
日本で最も長い石段 – 日本記録
日本一の石段(釈迦院御坂遊歩道) – 熊本県公式観光サイト
「日本一の石段」3333段にアタック 熊本県美里町 3年ぶり開催に県内外から400人 – 熊本日日新聞
3333の石段、往復1万5555回達成 美里町「日本一の石段」 八代市の82歳・岩本さん、挑戦続け30年 – 熊本日日新聞
駆け上がれ3333段、日本一の石段で競走 熊本の釈迦院で6月20日初開催 – 産経新聞
熊本・美里の「日本一の石段」 息切らして上る3333段
おでかけ 九州・沖縄 – 日本経済新聞
寄付者の名前、石段に1年間掲示 御芳名木札(美里町) – 熊本日日新聞
【巨人】重信慎之介、日本一の石段3333段を制覇「人生一きつい」35分激走 – スポーツ報知
日本一3333段石段上り 高校生挑戦「三浦雄一郎校長に負けない」 – 毎日新聞

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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