開業75周年「小田急 山のホテル」
新宿から小田急ロマンスカーやバスを乗り継いで辿り着く「小田急 山のホテル」。三菱4代目社長、岩崎小彌太男爵の別邸跡に建つホテル。芦ノ湖や富士山を望め、広大な庭園のツツジは箱根の風物詩として名所になっています。
2023年5月に迎える開業75周年を記念し、2023年4月27日(木)〜5月下旬の期間、「つつじ・しゃくなげフェア2023」が開催されています。ホテルの庭園では、30の古品種を含む84種類約3,000株のツツジと、42種類約300株のシャクナゲが咲き誇ります。
(ツツジの日本植物園協会 ナショナルコレクション認定証と認定盾)
2015年から、庭園プロジェクト「男爵の100年ツツジ 100年先への挑戦」を開始。土壌の改良や貴重な品種の増殖など、100年後もこの景観を維持できるようにと活動しています。その努力の結果、2022年には、庭園のツツジが「日本植物園協会ナショナルコレクション第10号」に認定。続いて、2023年には、庭園のシャクナゲも、同コレクションの「第15号」に認定されました。男爵時代から継承され、“後世に残すべき植物遺産”と認定された庭園なのです!
5月下旬まで「つつじ・しゃくなげフェア 2023」
ツツジやシャクナゲは品種により咲くタイミングが異なるので、見頃はその年により違います。ツツジは、ピンク、赤、紫、白の順に開花し、見頃は約10日間〜2週間ほど。ツツジは4月下旬~5月中旬、シャクナゲは5月上旬~下旬にかけてが見頃です。
2023年4月21日時点の様子
フェア開催前、まだ緑が多いツツジ園。お天気もよく、遠くには富士山も見えて、清々しい景色です。
ここからは、過去の写真とともに、園内の花の種類を紹介していきます。
ツツジ・シャクナゲの貴重な品種
庭園のツツジは84種類(約3,000株)。遠くから見ても美しいですが、近くで見ると一輪ごとが個性的。じっくり観察したくなります。
「飛鳥川(あすかがわ)」。薄紅色の花びらに濃い紅色の絞りが入った繊細な模様。
花の中に花が咲く万葉咲きのツツジ「白万葉(しろまんよう)」。レースのように美しい、一目見たら忘れられない品種ですね。
シャクナゲは42種類(約300株)。実は、明治から大正時代に日本で初めて造られた「しゃくなげ園」。緑深い葉に、麗しい大輪の花が咲き、日向と日陰で違った表情で魅せてくれます。
岩﨑小彌太男爵が日本で初めて輸入した西洋シャクナゲと言われる「ゴーマー・ウォータラー」。白色の大輪の花には薄藤色が入り、黄茶色のブロッチ(斑点)が特徴的。
長野・静岡・愛知の山地に分布し、絶滅危惧種に選定されている日本固有種「キョウマルシャクナゲ」。蕾は濃いピンク紅色で、咲くと淡いピンク色に変化します。
イベントパンフレットでは、ツツジとシャクナゲの一部を紹介しています。ぜひ手に持って、見比べながら散策を。庭園内には、QRコードが表示された植物看板も設置されているので、スマートフォンで読み取ると、花の情報がチェックできます。
見頃(2022年の様子)
色鮮やかなツツジと青空のコントラスト。モコモコッとしたツツジもまるで雲のように可愛らしいですね。見頃の庭園、快晴、富士山という完璧な景色! このカラフルな庭園の中に迷い込んでみたい! と思ってします。
ホテルの部屋からの眺め。窓を借景に、絵画のような美しい景観……。
夕陽に包まれる庭園。昼間の青空とは違ってやわらかな情景が胸に染み入ります……。
見頃過ぎ(2022年の様子)
ツツジの開花状況により開催期間が変更する場合があるため、フェア終了もお花次第。「見頃を過ぎた」と判断された場合は庭園見学料は無料で散策ができます。お花の開花状況はホテルのSNSでも発信中です!
5月末まで限定スイーツ
ホテルの目の前の別館にある、ホテル直営のデザートレストラン「プレミアムショップ&サロン・ド・テ ロザージュ」。
ツツジの開花に合わせ、期間限定デザート「ほころび~HOKOROBI~」が2023年5月末まで登場。ロザージュオリジナルの「ツツジティー」を使ったムースの上に、ツツジをイメージしたベリーのチュイルを飾っています。お花の見頃を過ぎても、こちらのデザートで花鑑賞を優雅に楽しめそう。
店内に40席、テラスには12席あり、芦ノ湖畔に面しているので、絶景を眺めてティータイムを過ごせます。2階では紅茶やオリジナルのカップやポット、国内外からセレクトしたグッズも販売しています。
●販売期間:2023年5月1日(月)~2023年5月31日(水)
●税込価格:単品1,700円、ティーセット(ポットサービス)2,500円(税サービス料込)
*予約不可
●提供レストラン:プレミアムショップ&サロン・ド・テ ロザージュ
●営業時間:11:00〜16:00L.O.(17:00閉店)
●HP:https://www.hakone-hoteldeyama.jp/restaurant/rosage/menu-rosage/
オリジナル限定グッズ
葛飾北斎や歌川広重と並び、海外でも人気のある風景版画家・川瀬巴水が制作した版画を使ったオリジナル商品も、本館1階で販売しています。 芦ノ湖、夕富士、つつじ庭などをモチーフに川瀬が制作した版画の絵葉書(1枚110円・6点セット660円)。
版画のクリアファイル3種類(税込330円~)。
川瀬の版画作品「つつじ庭に遊ぶ二美人」を表紙にした、ホテルオリジナルの御朱印帳(税込1,870円)。近くには箱根神社もあるので、御朱印帳は人気のようです。写実的でやさしい情景の版画、大人のお土産にぴったりです。
ホテル直行送迎バスも運行
新宿駅から小田急ロマンスカーと箱根登山バスを乗り継いで約2時間30分で到着する「元箱根港」。「箱根神社」を通って「小田急 山のホテル」まで徒歩圏内ですが、元箱根港海賊船乗り場前から現地直行の無料送迎バスも運行しています(9時10分〜17時10分/毎時10分・30分・50分発)。
ホテルの近辺では、元箱根港から海賊船で芦ノ湖を遊覧したり、箱根神社を参拝したり、駒ヶ岳ロープウェイで芦ノ湖を一望したりと、観光スポットはまだまだあります。ツツジやシャクナゲが咲き誇る「小田急 山のホテル」の庭園とともに訪れてみてはいかがでしょうか?
●開催期間:2023年4月27日(木)~2023年5月下旬
*ツツジの開花状況により開催期間が変更する場合あり
●庭園見学時間:9:00~17:00
●庭園見学料:1,000円(小学生以下無料)
●問い合わせ:0460-83-6321(受付時間9:30~20:00)
●イベントHP:https://www.hakone-hoteldeyama.jp/tsutsuji_shakunage/
●Instagram:@odakyuhotel.yama
小田急 山のホテル
●住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80
●電話:0460-83-6321(受付時間9:30〜20:00)
●交通:「箱根湯本駅」から箱根登山バスで「元箱根港」へ(乗車約35分)〜元箱根港海賊船乗り場前から徒歩約15分(送迎バス乗車約5〜10分)/バスタ新宿からホテルまで小田急ハイウェイバス(約2時間40分)
●HP:https://www.hakone-hoteldeyama.jp/
[全ての画像提供:小田急 山のホテル]