富士に抱かれた街を焦がす・燃える500を超える松明と290の露店
夕暮れ迫る街の通りには、高さ約3m、直径約90㎝の大松明が連なる異様な光景が広がります。450年以上の歴史をもち、国の重要無形民俗文化財にも指定されている「吉田の火祭り」。
26日夕刻、あたりが暗闇に包まれると一斉に火が放たれ、街を覆い尽くしてしまうのではないかと思えるほどの炎に包まれます。
不思議な高揚感。だんだんと勢いを増し赤々と勢いよく炎を上げる松明。風に舞い上がる火の粉。横にいるだけでも熱さを感じる強烈な熱気。
高さ約3m、100本もある大松明に加え、井桁組みの松明が300~400本あるという炎の揺らめき。このような光景が街を貫き約1.1km(金鳥居から上宿交差点迄)に渡って続きます。
お炊き上げした塩、線香、炊き符の灰などを包み、まだほんのりと温かさを残す白い布を身体にすりつけ、無病息災や健康を祈願する塩加持(しおかじ)の神事も。
それにしても、スゴい人。大通りの中央に設けられた松明の両側をそぞろ歩きながら祭りを楽しみます。
歩いているだけで体感する炎の熱気に加え、290店もの露店が約2㎞に渡って続く景観も壮観。金魚すくいにあんず飴、やきそば、ベビーカステラなどと、今まで見たことない規模の“大縁日”といえる光景にも大興奮!
「お明神さん」と「お山さん」の2つの神輿に出会えるか!
「北口本宮冨士浅間神社」と「諏訪神社」のお祭りである「吉田の火祭り」。御旅所(おたびしょ)には2基の神輿がおさめられているので必ず参拝を。
神楽が奉納されたりもします。
御旅所もスゴい人の数ですが、右側が明神神輿の「お明神さん」、左側が噴火する真っ赤な富士山を表した御山神輿の「お山さん」。「吉田の火祭り」は、「鎮火祭」とも言われ、富士山の噴火を鎮める祭であり、富士山の山じまいの意味もあったのだとか。
こちらが2社の祭神がのった明神神輿。
怖れすら感じる真っ赤な富士山の御山神輿には、浅間大神の荒霊が宿っているとも。
江戸時代から明治時代にかけて、富士山へ参拝する人たちへの登山の準備や案内、食事や宿泊の提供を行い富士山信仰を支えてきた御師(おし)と呼ばれる家々へは、静けさあるかがり火がゆらゆらと続いています。
街を焦がし、夜空を染める真っ赤な炎の熱さが、バンバン体に伝わってくる豪壮さを合わせ持った「吉田の火祭り」なのでした。
富士山を目の前に望むフィールドで富士山の自然と文化を満喫
今回、この「吉田の火祭り」体験ツアーをアレンジしてくれたのが、アミューズ、ビームス、富士観光開発株式会社、三社のコラボ施設「FUJI GATEWAY」。富士山麓の大自然を満喫できる体験型アドベンチャー施設なのです。
Jリーグでも使用されている天然芝のキャンプフィールドでは宿泊も可能。広々として居心地のいいゲルに泊まったり、自分のテントを持ち込んだりすることもできちゃいます。
各種用具などもそろっているので、手ぶらでお気楽キャンプなんてこともOK!
キャンプフィールドからはこのとおり、雄大な富士山が目の前に! まさに、富士山の麓でアウトドアを思う存分楽しめます。
タイヤが太いからバイクのように見えるかもしれませんが、電動付き自転車・e-Fatbikeを利用して富士山の林道などをめぐるバイククルーズ。周囲の自然とともに、アスファルト・石畳み・林道など道の変化も楽しめ、帰りのダウンヒルは爽快感たっぷり!
こちらは富士山の樹海をトレッキングしながらその植生や地層の成り立ちとともに、洞穴を見つけたら実際に富士山の中に入っちゃう!? トレッキングツアーなどと、冒険心をくすぐるものばかり。
富士山の自然や文化を肌で感じることができる、さまざまなアクティビティが用意されているので、世界遺産でもある富士山の大自然を満喫してください。
[Photos by ©︎tawawa]
TAI WATANABE ライター・エディター・ディレクター
10代のころ、自転車でメキシコ・グアテマラを縦断し多くのことを学ぶ。それをきっかけに情報誌・旅行誌の取材を通じて、中南米・カリブ海を中心に世界各国で豊富な取材を経験。海外を見てきたからこそ日本は大好き! 紙とWEB、ふたつの媒体特性に精通した複眼的視点を持っている。
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