台湾と日本をつなぐLCC・タイガーエアの魅力は?ミシュラン機内食と満点のサービスが好評!

Posted by: 北島幸司

掲載日: Aug 13th, 2024

タイガーエア台湾は、ユニークなブランドイメージとサービスで人気を集めるLCCで、歴史ある台湾のフラッグキャリアであるチャイナエアラインの子会社になります。日本でLCCが誕生したのは2012年、そののちタイガーエア台湾は2014年に就航開始し、10周年を迎えました。成田から台北、高雄から成田便に搭乗した際のサービスをもとに、タイガーエア台湾の魅力をご紹介します。

タイガーエアー 虎ポーズ

ミシュラン監修の機内食

タイガーエアン機内食
タイガーエア台湾の機内食は、LCCなのに何とミシュランに選ばれたレストラン提供メニューがあります。台湾発で用意される小小樹食(リトル ツリー フード)がそれ。「広東風マカロニチーズ」や他のメニューも含め機内食のクオリティが高く、もちろんフライト中ですので、列に並ばずともおいしい食事を客室乗務員が運んできてくれて楽しむことができます。

タイガーエアー 機内食
「タイガーバイツ」と書かれたメニューには、「ニンニク味の韓国風炒め牛肉ご飯」があり、その場で頼んでみました。牛肉が柔らかく、ガーリックが程よく効いて美味しく、あっという間に完食してしまいました。オレンジジュースとともにオーダーすると、割引がある上に、ダークチョコのビスケットを付けて提供してくれます。ぜひ一度、そのおいしさを体験してみてください。

広がる路線網と就航都市

台北
タイガーエア台湾は、日本と台湾を結ぶ19都市24路線に就航しています。これにより、多くの旅行者が手軽に両都市を行き来できるようになっています。

LCCが多い韓国とは違い、台湾では唯一のLCCです。国際線ではフルサービスのチャイナエアライン、エバーエア、スターラックスと比較され評価の目も厳しくなる中で生き残っている個性的なエアラインです。その特徴は、最初に述べた機内食の他にもトラ柄デザインや明るい客室乗務員などの特徴があります。

トラ柄のアイデンティティ

タイガーエア 機体
タイガーエア台湾の特徴は、随所に見えるトラ柄のデザインです。航空機の垂直尾翼やエンジン前方にはトラ柄が施されており、遠くから見ても一目でタイガーエア台湾とわかります。

タイガーエアー タイガー・フーちゃん
空港では公式PRキャラクターのタイガー・フーちゃんがチェックイン・カウンターで出迎えてくれます。

タイガーエア 客室乗務員
機内では、トラ柄のヘッドレストカバーが付けられたシートのほか、客室乗務員は腰にトラ柄のスカーフを巻いており、スタイリッシュかつ元気な印象を与えてくれます。

タイバーエアー 首元の刺繍
オレンジ色のシャツ襟元には「台湾虎航」と刺繍があり、中国語での表記に楽しさと親近感を感じます。彼らは乗客と一緒に写真を撮る際、手でタイガーの真似をしてくれるなど、フレンドリーで遊び心あふれるサービスも提供しています。4人そろってこの格好をしてくれると、迫力もあってこのフライトが忘れられないものになるでしょう。

機内設備と快適性

タイガーエア台湾はLCCでありながら、日本ではANAが保有する最新のエアバスA320neoも導入しています。この機材は燃費が良く、環境にも配慮されています。

また、機内には充電速度の早いUSBポートも備えられており、フライト中にデバイスの充電が可能です。これにより、長時間のフライトでも快適に過ごすことができます。シートバックポケットには「タイガーテイル」タイトルの機内誌が搭載されていますので、情報収集にうってつけ。さらに「タイガーセレクト」と機内販売もあるのが楽しみです。

LCCの場合のシートはほぼ同じと言っていいでしょう。多くのLCCで使われるエアバスA320ですので、3-3配列の30列で180人乗りです。極狭ではありませんが、窓、中間席の旅客が手洗いに立つときは通路側の人に立ってもらう必要があります。

独自のプロモーションとキャンペーン

タイガーエア 佐賀エプロン

タイガーエア客室乗務員のジャネットさん

タイガーエア台湾は、独自のプロモーションや日本の就航都市とのキャンペーンも積極的に展開しています。例えば佐賀県のキャンペーンでは「JAPAN SAGA/日本 佐賀」と書かれ、武雄温泉の楼門や佐賀牛、バルーンなどがデザインされたおしゃれな黒いエプロンを着用し、地域の魅力をアピールしています。日本の就航地域との連携を深め、観光客を増やす努力をしています。

機内で客室乗務員の責任者であるジャネットさんは、会社について話をしてくれました。「トラは強くて恰好が良く人気のある動物です。お客様を守ってくれますので、タイガーエア台湾には安心して乗ってくださいね」とのこと。縁起の良いエアラインだと思います。

お得な運賃も

日本から台湾間の運賃は、通常期で一番安い運賃は那覇⇔台北間で8,500円~、一番高い福島⇔台北間で24,500円~用意されています。不定期で行われるセールでは、7月中旬の告知で10路線において片道7,900円~用意されていました。これでコスパ良く台湾へ行けるではないでしょうか。

アンバサダーの内田理央さん

2024年3月からはタイガーエア台湾のアンバサダーに、「だーりお」の愛称で親しまれる女優の内田理央さんが就任しており、彼女の存在がタイガーエア台湾の魅力を一層引き立てています。

内田理央さんは、タイガーエア台湾の広告やイベントで活躍しており、多くのファンに支持されています。キャッチフレーズは「空で笑おう」と決まりました。YouTubeチャンネルで見ることのできる彼女の笑顔そのままです。

虎になったつもりで乗ってみよう

タイガーエアー 虎ポーズ
タイガーエア台湾は、その独自のデザインと優れたサービスで、多くの旅行者に愛されています。おいしい機内食、充実した機内設備、トラ柄のスカーフを巻いた客室乗務員など、「タイガー~」で統一されたサービスの数々で楽しさの工夫がいくつもあり、快適で楽しいフライトを提供してくれます。

もし利用する際は、搭乗の時に乗り込んだあなた自身で虎の手の格好をしてみてください。客室乗務員受けが格段にあがり、楽しいフライトになること間違いなし。日本語を話せる客室乗務員も乗務しているので、言葉の壁に不安がある人も安心。決してLCCと侮るなかれ、ぜひ次回の旅行にはタイガーエア台湾を利用してみてください。

[Photo by TABIZINE編集部&Shutterstock]

 


 

PROFILE

北島幸司

tabi240805 航空ジャーナリスト

航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅について寄稿する航空マニアな航空ジャーナリスト。 現在は航空部品メーカーで顧問業のかたわら執筆しています。航空コンサルタントとして事業も開始。航空ジャーナリスト協会に所属しています。

【キャッチフレーズ】
飛んでいれば満足

航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅について寄稿する航空マニアな航空ジャーナリスト。 現在は航空部品メーカーで顧問業のかたわら執筆しています。航空コンサルタントとして事業も開始。航空ジャーナリスト協会に所属しています。

【キャッチフレーズ】
飛んでいれば満足

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