【東京駅直結!】入館無料の博物館があるって知ってた?次世代型ミュージアム「インターメディアテク」の魅力

Posted by: はなすけ

掲載日: Sep 16th, 2024

東京都丸の内KITTEの2階と3階、日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館が協働で運営する「JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク」をご存知でしょうか。筆者は数年前に発見してから虜になってしまい、今では丸の内へ行くたびに立ち寄っています。入場無料なのに見応え抜群な展示の数々。新幹線の待ち時間にも利用できる穴場スポットです。

マチカネワニ

東京駅から徒歩0分!「インターメディアテク」

IMTロゴ

インターメディアテクは、JPタワー「KITTE(キッテ)」を運営する日本郵便株式会社と、東京大学総合研究博物館(UMUT)による協働運営の公共施設。丸ノ内線東京駅の地下道から直結している商業施設「KITTE丸の内」の2階、3階に位置しています。以前は撮影NGの館内でしたが、コロナ禍でどこにも出かけられない人たちに見てもらえるようにと、先代館長らの意向で展示品のほとんどが撮影OKとなりました。

かつて旧東京中央郵便局舎として活躍していた施設がミュージアムに姿を変え、東京大学が1877(明治10)年の開学以来蓄積してきた学術標本、研究資料などを携えて東京の中心地で人々の来館を待っています。

IMT_館内マップ

館内マップ 2階、

【2階】見所は特大サイズのミンククジラ|東大生気分を味わえる講堂も

2Fフロアで私たちを待ち受ける最初の展示品は、40万年前まで日本にも生息していたというマチカネワニ。7m60cmの全長を誇る巨大な標本にしばし時間を忘れて佇んでしまいます。

マチカネワニ(全体)

マチカネワニ(骨格標本レプリカ)

ギャラリーは旧東京中央郵便局舎の集配室だった場所。床は当時の姿のまま遺されています。様々な骨格標本の間を通り抜け、フロアの中央をひときわ優雅に泳いでいるのはミンククジラの骨格標本。迫力満点なサイズ感を、ショーケースなどを隔てることなく間近で味わうことのできる唯一の空間です。

ミンククジラ

ミンククジラ / 体長7~8m / 体重8t

キリン

動物園では見慣れたキリンも標本で見ると恐竜のよう

キリンの尻尾

「お客様に当たってしまうから」という理由で急遽この形になったというキリンの尻尾

FIRST SIGHT(ギャラリー1)

2階フロアの奥に位置する「ギメ・ルーム(脅威の小部屋)」には、これでもかという裏話が詰まっていました。フランスのギメ東洋美術館から譲り受けたという古展示ケースや、『個人蔵』と書かれた先代館長のコレクション、元々東大にあったという重厚なソファなど、注意深く説明書きを読んでもわからないほどの小ネタが散りばめられています。

展示ケース

ギメ美術館では仏像が飾られていた棚。「IMAGES DE BOUDDHA」の文字が残る。

アダ族彫刻

筆者のお気に入り、アダ族彫刻『男女像(仮)』は先代館長のコレクション

ギメルーム

東大で使用されていた重厚なソファで少し休憩

ACADEMIA(レクチャーシアター)

現在も利用されているレクチャーシアター。かつて東京大学の講義室で使用されていた机や椅子をそのまま設置しているため、机にはペン置きやインク壺を置くスペースが見受けられます。

東大講堂

机2

【3階】正倉院宝物「白瑠璃碗」が丸の内で見れる?!|西アジアと医学の歴史

3階フロア

3Fフロア

3階フロアにはかつての東京帝大の姿が思い起こされるような展示物や、西アジアから渡ってきた可愛らしい装飾品、奈良の正倉院で貴重な古文化財として保存されている「白瑠璃碗(はくるりのわん)」と同工のカットガラスなど、錚々たる作品が肩を並べています。

MODULE(モデュール)

東大(時計)

東京帝国大学大講堂で使われていたアルミニウム製の針と文字盤(レプリカ)

装飾品2

イラン北西部、カスピ海沿岸で収集された「コブウシ型土器」

カットガラス

古代オリエントのカットガラス(正倉院の「白瑠璃椀」と同工の品)

COLONADO3(ギャラリー3)

東京大学医学部の棚

ここで目に入ってくるのは東京大学医学部にあった大きな棚。収蔵品は初代館長が自らの手でこだわりの品々を並べたのだとか。目の前のガラスケースには日本初の医学博士の一人である三宅秀を中心とする、近代医家三宅一族の旧蔵コレクションがずらり。徳川幕府の遣欧使節団に最年少の随員として加わり、その際に購入したという医療器具や学術標本はその古めかしさに医学の歴史を感じます。

医療グッズ

外国製品の外科道具

生薬コレクション

生薬標本コレクション

こちらは既に生薬としては効果を謳われていないようなものから、現代でも薬として使用されているもの、ちょっぴり危険なものまでが瓶詰となって遺されている展示棚。戦前からの標本は歴史的な製薬サンプルとしても貴重なものばかりです。

ここでしか買えない限定品も!「IMTブティック」

ショップ

「IMTブティック」では、インターメディアテクのオリジナルグッズや、東京大学の研究から生まれた商品などが販売されています。ここでしか買えないポストカードやクリアファイルは、常設展示や特別展で飾られた品々を納めた特別な一枚。

ポストカード

なかでも人気の商品は、東大の研究チームが開発に携わっている「蓮香 RENKA」シリーズ。透明感のある柔らかな香りで、サラッとした着け心地のハンドクリームは男女共に使いやすい仕上がりになっています。2000年以上前の古代蓮の種を発芽させ、現代にその香りを蘇らせたという背景にも注目です。

RENKAシリーズ

写真左:蓮香 ハンドクリーム 40g ¥980(税込)

筆者も愛用しているのは、東京大学オフィシャルの文房具シリーズ「UTokyo Go」のボールペン。サラサラという書き心地の良さに、このペンばかリ使うようになってしまいました。受験生へのお土産にももってこいの一本です。

ボールペン

UTokyoGo CNFボールペン 各色¥380(税込)

IMTブティック
場所:インターメディアテク内 3階
営業時間:火水木  12:00~16:00
     金土日祝 11:00~18:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、その他館が定める日

東京大学オフィシャルグッズのみオンラインショップにてご購入いただけます。
https://utcc.u-tokyo.ac.jp

インターメディアテクへのアクセス

JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク
住所:東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE2・3階
   JR東京駅丸の内南口から徒歩1分
   丸ノ内線東京駅地下道より直結
電話: 050-5541-8600
開館時間:11:00~18:00(金・土は20時まで開館)
     ※上記時間は変更する場合があります。
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日休館)、年末年始、その他館が定める日
入館料:無料
公式サイト:https://www.intermediatheque.jp/

雨の日でもOK!東京の穴場「インターメディアテク」へ行こう

見応え抜群なインターメディアテク。東京駅直結で天候に左右されることなく気軽に訪問できる穴場スポットです。夢中になりすぎてうっかり電車に乗り遅れてしまわないように気をつけくださいね。

2階ホワイエ

※2024年8月の情報です。展示内容などが変更になる場合もございます。
※撮影不可の展示物もございます。館内の表示に従ってください。

[ALL Photos by はなすけ]

PROFILE

はなすけ

hanasuke ライター/古民家宿管理人

東京と石川の二拠点生活を満喫中。好きなものはお酒と猫と小林賢太郎。初恋の相手は「水曜どうでしょう」のミスター。一念発起して契約したフィットネスジムに1年通わなかった実績を持つ。行ってみたい国はメキシコとフィンランド。

東京と石川の二拠点生活を満喫中。好きなものはお酒と猫と小林賢太郎。初恋の相手は「水曜どうでしょう」のミスター。一念発起して契約したフィットネスジムに1年通わなかった実績を持つ。行ってみたい国はメキシコとフィンランド。

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