©️公益社団法人ツーリズムおおいた
玖珠盆地のメサのひとつ「伐株山」
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伐株山(標高685m)は、メサの中で浸食が進んだ「ビュート」と呼ばれる地形が特徴の山です。メサとは、平らな頂上を持つ台地状の地形のことを指し、固さの異なる地質が隣接していると、柔らかい地層が早く風化し、固い地層が残ることで、このような地形が形成されます。伐株山のほか、万年山(はねやま)、大岩扇山(おおがんせんざん)、青野山(あおやさん)が玖珠盆地のメサと呼ばれています。
伐株山の名前の由来にもなっている「大男(巨人)伝説」
かつて、この盆地にはクスノキの大樹があり、その木陰では、日照り不足で作物が育たず里人は困っていたそうです。そんなある日、大男が通りかかります。そのため、里人は「あの木を切り倒してください」と大男にお願いするのです。それを了承した大男は苦心の末、ついにその大木を切り倒すことに成功。その切り株が、伐株山になったとか。
ハイジになった気分になれる!? 伐株山の見どころ
ここからは伐株山と、その周辺の見どころ5選をご紹介します。
大きく漕ぐと爽快な気分を味わえる「ハイジのブランコ」
伐株山の頂上にある高さ4.5mの巨大なブランコ(ハイジのブランコ)は必見! アニメ『アルプスの少女ハイジ』のオープニングシーンのような体験ができます。草原に佇む大きなブランコで、大きく漕ぐと、空中に放り出されるような体験ができるのです。眼下には田園風景が広がり、爽快な気分に。角度によっては、宙に浮いているようなフォトジェニックな写真の撮影もできます。
玖珠町の絶景をもっと堪能したいのなら山頂からのパラグライダー体験がイチオシ! タンデム(パイロットと二人乗り)なので、初心者でも安心です。飛行時間は通常10〜15分程度、料金は1人13,000円(保険料込み)になります。
大パノラマを見渡すことができる「展望休憩舎 KIRIKABU HOUSE」
玖珠町を一望できる「展望休憩舎 KIRIKABU HOUSE」もぜひ立ち寄りたいスポット。クルーズトレイン「ななつ星in九州」で知られる水戸岡鋭治氏がデザインを手がけました。ガラス張りになっており、そこから眼下に広がる町や向かいの山々のほか、東西に走る列車、旧豊後森機関庫などの大パノラマを見渡すことができます。
また、11時頃になると「道の駅童話の里くす」が運営する「もりフードトラック」がやってきて、パン、アイス、ドリンクなどを購入できます。こちらで購入した軽食を展望休憩舎で味わうのもいいですね。
展望休憩舎 KIRIKABU HOUSE内は、靴を脱いで入り、飲食物の持ち込みも可能。贅沢な休憩時間を過ごせそうですね。
平成の棚田百選に選ばれた「山浦早水の棚田」
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万年山の麓の山浦川沿いの半円型をした小さな集落の棚田も玖珠町のおすすめスポット。5月の水田から秋の実りにかけての景色は農村風景として、写真家にも人気です。集落の入り口には、万年山からの湧水があふれています。棚田の最上部に設置された展望台からは、その全景を見渡すことができますよ。
九州で唯一の鉄道遺産といわれる「旧豊後森機関庫」
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旧国鉄久大線を走るSLの格納庫として建てられた「旧豊後森機関庫」は、現存する扇型機関庫としては、九州で唯一の鉄道遺産といわれています。SLを間近で見られるだけではなく、すぐ近くには水戸岡鋭治氏デザインのミュージアム「豊後森機関庫ミュージアム」も! このミュージアムには、水戸岡氏の制作品や、旧豊後森機関庫や鉄道の歴史に関する資料などが展示されており、子どもから大人まで学べます。いずれも、豊後森機関庫公園内にありますよ。
約30mの落差がある二段滝「慈恩の滝」
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玖珠町の西に位置する「慈恩の滝」は、上段20m、下段10mで合わせて約30mの落差がある二段滝です。滝の裏側に行けるため“裏見の滝”とも呼ばれています。夜にはライトアップを実施。昼とは違った趣を堪能できます。滝を一周する際は、幸せを呼ぶという謂れがある時計回りがおすすめ。
※2020年7月の豪雨の影響で、現在、滝の裏側は通れません。
住所:大分県玖珠郡玖珠町山田
電話:0973-72-1313(玖珠町観光協会)
交通アクセス:大分自動車道 玖珠ICより車で20分
駐車場:20台
公式サイト:https://www.town.kusu.oita.jp/kanko_bunka_sports/kanko/4/index.html
[参考]
玖珠町観光協会
edit Oita エディット大分
大分県観光情報公式サイト
ワーオ! Oita Ewst Adventure|大分県
大分県玖珠町
[A photo by Shutterstock.com]