世界の住みたい都市のランキングでは常に上位に入る人気の街トロント。多様な言語が飛び交い、さまざまな人種や民族が暮らす街には、エスニックタウンやローカル色のつよいネイバーフッドと呼ばれる数々のエリアが形成されています。
多様性を受け入れるマルチカルチャー都市ならではの雰囲気を感じながら、散策&ショッピングが楽しめるスポット6選を紹介します。
1. 雑貨、カフェ、チョコマニアはマスト! ディスティラリー地区
1832年建造のウィスキー蒸留所跡地が再開発されたエリア。当時の建物をそのまま残した、何とも趣のある佇まいが魅力。映画の撮影にも度々利用されるアートとカルチャーの発信地です。
ローカルデザイナーのブティックやカフェ、マイクロ・ブリュワリー、レストラン、ショップやギャラリーなど、オンリーワンのショップが軒を連ねています。ここではぜひ「SOMA」のこだわり抜いたチョコレートをお試しあれ!
ダウンタウンから車で10分
キング通り沿いを走るストリートカー(路面電車)#504EASTに乗りトリニティ通り下車、徒歩5分
2. ピースフルなムードがたまらないケンジントンマーケット
移民を受け入れるトロントならではの一画がケンジントンマーケット。もともとはユダヤ人コミュニティがあった場所で今はとにかく世界のいろんなもの、人、アートが共存しているエリア。歩いていると聞こえてくる言葉、見慣れない文字にどこにいるのか忘れてしまいそう。
ヴィンテージショップやユニークな雑貨屋を覗きながらぶらぶら歩くのが楽しいエリアです。「ワンダズ・パイ・イン・ザ・スカイ」のバター・タルトとオンタリオ・サワーチェリー・パイを見逃さないで!
ダウンタウンから車で10分
スパダイナ通り沿いを走るストリートカー#510NORTHに乗りダンダス通り下車、徒歩5分
3. 路地裏のゴージャスなストリートアート
ケンジントンマーケットから徒歩で15分ほど南に下った路地、その名も「Graffiti Alley」。500mほど続く細い路地の両側の壁にびっしりと描かれたスプレーアートは圧巻の一言!
裏通りのちょっぴり危険な香りがしますが、立派なストリートアートとして認知されているアート・スポットです。
クイーン通り西に平行して伸びる路地。スパダイナ通りからオーガスタ通りまでの区間。
4. トロントの中心でトレンドを発信するイートンセンター
ダウンタウンの中心部、ダンダス通りからクイーン通りまでの面積を占める巨大なショッピングモール。特に週末はトロントで一番混雑するスポットかもしれません。
吹き抜けで明るい店内は、ショッピングはもちろん休憩にもぴったりです。ステーショナリー、アパレル、アクセサリー、シューズ、スペシャリティ・フードなどショップの数は230以上。特に若者向けの最新ブランド店のラインナップが充実しています。2016年9月には全米最大の高級デパート「ノードストローム」がオープンの予定です。
220 Yonge St.,Toronto
地下鉄ダンダス駅、またはクイーン駅から徒歩すぐ
5. 日曜日の朝はセントローレンス・マーケットのアンティーク市へ
ダウンタウンのユニオン駅から東へ徒歩10分ほどのところにある「セントローレンス・マーケット」は、北米でも有数の歴史ある生鮮食料品マーケットとして人気の観光スポット。
日曜日はマーケットがお休みとなり、アンティーク市が立ちます。古本、食器、毛皮に美術品、家具にアクセサリーなどなど、所狭しと骨董品が陳列されます。欲しい品物を見つけたらすかさず値段交渉へ! 一通り見てから、なんてのんびりしていると、品物はすでに誰かの手に渡っていることはざらです。売り手も買い手も本気度が高いです。その分きっと素敵な掘り出し物が見つかるはず!
92-95 Front Street East、Toronto
ユニオン駅から徒歩で10分
6. セレブリティが集まるブロア・ヨークヴィル
服や靴、バッグなどファッションブランド関係ならブロア・ヨークヴィルへ。ブロア通りは、「ブランドストリート」とも言われ、通り沿いにはカルティエやエルメスなどおなじみのブランドの路面店が軒を並べています。ヨークヴィルはブロア通りから2本北に上がった通りで、レンガ造りのエレガントな建物が並び、セレクトショップや瀟洒なレストランが集まっています。
行き交う人も車もとてもファッショナブルなので目の保養に。またこのエリアは、フォーシーズンズ・ホテルやパークハイアット、ヘーゼルトン・ホテルなど、セレブリティが宿泊するホテルも多く、国際映画祭などのイベント期間中には、名だたる著名人と遭遇することも珍しくないとか。
ダウンタウンから車で10分
地下鉄ベイ駅、またはブロア・ヤング駅から徒歩すぐ
いかがでしたか? 定番の名所から穴場的スポットまで見どころたくさんのトロント。ぜひ次回の旅の候補地に検討してみてください。
[All photos by Hiromi Suzuki]
[取材協力/カナダ・オンタリオ州観光局]