ワームムーンの由来や意味は?
3月の満月が「ワームムーン」と呼ばれるのは、アメリカの先住民族の命名によるもの。3月になると気温が上昇し、冬眠していたミミズや甲虫の幼虫といった虫たちが土から這い出してくるため、先住民たちはこの時期の満月を「ワームムーン」と呼び始めたといわれています。
また、アメリカ南東部に暮らすチョクトー族やチェロキー族、サウスカロライナ州のカトーバ族などは、この満月を「風の月(Wind Moon)」と呼んでいるそうです。これは、早春に風が強く吹くことが多いことが要因と考えられています。
ワームムーンが見える時間は?
ワームムーンとなる月が満月を迎えるのは2025年3月14日(金)午後15時55分ごろ。14日の夕方は、北海道・東北地方(一部を除く)・関東地方東部・小笠原諸島で、月が欠けたまま地平線から昇ってくる「月出帯食」が見られます。
- 月出帯食を観察できる時間
- 東京:17時47分ごろ
- 仙台:17時42分ごろ
- 札幌:17時39分ごろ
ぜひ東の空が開けた場所で観察してみましょう。
動物の星座と一等星を観察する絶好の機会!

おおいぬ座とシリウス
3月は動物の星座をたくさん観察できるシーズン。おおいぬ、こいぬ、おうし、こぐま、きりんなど、賑やか。星座は全部で88個ありますが、そのうち41個が生き物(伝説や神話の生き物も含む)の星座なのです。
3月中旬は20時ごろ、下旬は19時ごろ夜空を見上げて、ぜひ動物星座を探してみてくださいね。
また、3月は一等星が10個も輝いているのもポイント。しし座のレグルス、おとめ座のスピカ、うしかい座のアークトゥルス、おおいぬ座のシリウスなど、空を彩る星々をいくつ見つけられるか試してみるのも良いでしょう。
[参考]
Full Moon March 2025 – Worm Moon And Alternative Names|Farmers’ Almanac
令和 7年(2025) 暦要項|国立天文台
今月の星空(2025年3月)|浜松科学館みらい〜ら
2025年3月の星空|富山市科学博物館
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