新幹線のS Work席とは?
東海道・山陽新幹線の「のぞみ」「ひかり」「こだま」(16両編成)の7号車に設定された、ビジネス利用に特化した普通車指定席です。周囲に配慮すれば、座席でWebミーティングや携帯電話での通話もOK。移動時間に仕事を進めたい人におすすめです。
全席にコンセントが設置されているN700S車両なら、さらに快適にPC作業などができます。また、こちらも N700S車両限定にはなりますが、ビジネス向けの無料Wi-Fi (S Wi-Fi for Biz)が利用OK。
実際に利用してみた印象
筆者が利用した朝8時発の新幹線(のぞみ)は結構混んでおり、指定席の窓側や通路側が埋まっている状況でした。しかし、S Work車両は窓側は埋まっているものの通路側は比較的空席があり、通路側席を取ることができました。
乗客は圧倒的に男性が多く、女性は2割程度といったところ。PCを開いている人ばかりなのかと思っていましたが、この日は意外と少ない印象でした。全席にコンセントがあるN700Sの車両であればよかったのですが、筆者の場合はそうではなかったので窓側しかコンセントがありませんでした。
PCを使う予定ならば、N700S車両の新幹線を取るか、それ以外なら窓側席を早めにおさえるのが安心です。

座席ポケットに入っていた案内
S Work席では、Webミーティングや携帯電話の通話も座ったままOKとされていますが、通話していた人はデッキに移動していました。出張でよくS Work席を使う友人は、たまにWebミーティングで会話している声が気になることがあると言っていましたが、かなり快適に過ごしているとのこと。
筆者が利用した日も静かで快適でした。静かなだけで一般の指定席と何が違うのだろう? と考えていて思ったのが、ビジネス利用で大型スーツケースなどを持っている人がほとんどいない(インバウンド含む)ということ。荷物の上げ下ろしも最低限で、停車前後の騒音が少ないということも大きいと感じました。
なので移動中も仕事したい、集中したい、という人には最適です。PCを広げるだけでなく、静かな環境でゆっくり何かを考えたいときにも向いています。
プラス料金でパーティションありの「S Work Pシート」もある
S Work席は新幹線の普通車指定席の価格で利用できる座席ですが、プラス2,000円で利用できる「S Work Pシート」もあります。こちらは、3人掛けの中央席(B席)にパーティションが設置され、窓側(A席)と通路側(C席)のスペースが1.5倍に広くなった席。
パーティションがあるので、より集中して仕事したい人向きです。テーブルも手前に引き出すと傾斜するので、自分に合った角度でPC作業ができます。
S Work車両について、詳しくはこちら。
S Work席の予約方法は?
ネット予約サービス「スマートEX」「EX予約」「e5489」などで予約できます。指定席券を買うときに「S Work車両」を選ぶだけ。駅窓口ではS Work席を利用したい旨伝えればOKです。
指定席券売機でも「S Work車両」を選択し、「S Workシート」または「S Work Pシート」を選んで予約できます。予約開始日は、乗車日の1カ月前(午前10時)から。
車内も仕事場に!静かで快適に過ごせる「S Work席」
新幹線の車内をただの移動にせず、仕事の時間として有効に活用したい人には最適な「S Work席」。筆者も新幹線移動の際には必ず利用したいと思いました。静かで快適に過ごせるので本当におすすめです。
©︎Chika