国内外から注目を集める秘湯を有する温泉宿「江田島荘」
江田島荘は、広島県江田島市の中心部にて2021年に開業した温泉宿。同時期の世界的なパンデミックの影響を受けつつも、希少性の高い泉質の温泉や、充実したサービスなどによって、確かに人気を国内のみならず海外にも拡大。
2024年には、開催されたホテル業界の“アカデミー賞”とも称される「World Luxury Hotel Awards 2024」にて複数の賞を受賞するほか、国内の厳選された温泉宿が加盟を許される「日本秘湯を守る会」への山陽地方で初の正式加盟も果たすといったさまざまな快挙を達成し、現在では江田島を代表する温泉宿として多くの人々に支持されている注目の存在です。
江田島の魅力を細部に感じられるロビー&ラウンジ
チェックインのために館内へ赴くと、まずはラウンジ(宙ラウンジ)にて、日本を代表する和紙作家・堀木エリ子(HORIKI)氏による巨大な作品『宙(そら)の兆し』がお出迎え。館内には同氏が江田島の自然などから着想を得た作品が複数あり、これもその中の一つ。
光柱を下から覗いてみると、江田島出身の漆工芸家・六角紫水氏が手掛けたキリンビールのお馴染みのロゴを発見! いつもお世話になっております。

全国で現役稼働している紙布織物工場は、江田島内の130年の歴史をもつ「津島織物製造株式会社」ともう1社のわずか2社のみ
ラウンジの壁を見渡してみれば、江田島の伝統工業の一つの「紙布(しふ)」と呼ばれる紙織物の壁紙も。洗練されたラグジュアリーさがありつつも、どこかノスタルジックで暖かな雰囲気を感じられるのは、こういった江田島に縁があるものから発せられている香りからなのかも。
チェックインまでの待ち時間は、ウェルカムドリンクサービスのシャンパンで優雅に。広島お土産でおなじみ、にしき堂の高級ライン「楓果(ふうのか)」がお着き菓子です。
さらに、ロビーラウンジには、県内の地酒やワインを自由に楽しめる「陽だまりカウンター」も。宿泊者は無料で利用可能! 太っ腹!
“ありすぎない”からこそのんびり過ごせる客室

紙布があしらわれたシックな雰囲気の客室は清潔感◎
今回宿泊した客室は「スタンダード和洋室 B」。33平米メートルの広々とした空間で、大きく開けた窓からは江田島の景色を一望できる部屋。江田島荘の客室(全32室)はすべてオーシャンビュー。凪いだ海、そこ浮かぶ牡蠣筏、水墨画のような風景は思わず見とれてしまうほどの美しさです。
ベッドシーツは石川県の老舗布団メーカー「石田屋」の特製のもので、ガーゼのような軽やかで優しい肌触り。暑い夏でもサラッとベタつきにくく、寝心地もとてもいいんです。部屋内にあるアメニティのアロマを使えばより深く熟睡できます。
客室で個人的にグッときたポイントがこちらのラジオ。昨今の宿には珍しくテレビが置かれていない江田島荘の客室にて、ラジオでローカルな番組や音楽を聴くのがおすすめ。もちろん自持ちのスマホとかもあるけど、あえていじらずにラジオだけ、そんなちょっとした不自由を味わいながら過ごすのが粋。

特別室
このほか江田島荘では、美しい景色をもっと体感できるバルコニーとプライベート感満載の浴室が付いた客室など、さまざまなニーズに合わせた全7タイプの客室を用意。詳細や予約についてはこちらか、記事末の公式HPのリンクをチェック!
希少なラドン泉も!江田島荘が誇る温泉へ
さて、本宿のウリの一つである温泉へ入るべく、併設の「えたじま温泉」へ。かつての同地にあった共同温泉をリニューアルした温浴施設で、宿泊者はもちろんのこと、日中(※)は一般開放されているため、日帰り入浴もOK。※11:00~16:30、最終受付16:00まで、月曜定休

@株式会社江田島荘/PR IMES
温泉は国内でも希少なラドンを含む弱放射能泉と塩化物泉。地下1,700m、1億2千万年前白亜紀の時代の地層から引き上げる源泉は「化石海水方温泉」とも考えられる非常に稀な泉質で、太古の海水が長年かけてろ過され、ミネラル質がたっぷり。

@株式会社江田島荘/PR IMES
冷たすぎない絶妙な温度のぬる湯(源泉かけ流し)と、温かい内湯やスチームサウナを交互に楽しむのがこの温泉のツウな楽しみ方で、身体の芯からポカポカと温まって肌はツルッツル! 湯上りの感覚が気持ちよすぎて、何度も温泉へ入りにいっちゃいました。
凄腕シェフが手掛ける絶品ディナーに舌鼓!
たっぷりと温泉で身体を癒やしたあとは、次はお腹を満たす番。宿の1階レストラン「locavore/えたじまロカヴォーレ」では、江田島を中心に国内各地の厳選食材を使った創作フルコースをいただけます。
外国で修行を積んだシェフによる渾身のフルコースは、どの料理も絶品で感動もの。味もそうなんですが、見た目美しくて芸術作品のようで、料理が運ばれてくるたびにワクワク。
フルコースの内容は時期によって変わるほか、その日に用意できる新鮮な食材によっても異なるとのこと。取材日に筆者が食べたステーキが食べられないかも……と考えるとちょっと寂しいけど、その分、また違う料理に出会えるのであればそれはそれでうれしい。ここ、本当にすべての料理がおいしいんです。
江田島荘のオフィシャルシャンパン「TELMONT(テルモン)」や、地元ブルワリー「江田島ワークス」のクラフトビールをお供にすれば、さらにおいしい時間を過ごせるはず。
「あと少し……」を叶えてくれる江田島荘の夜!
まだ食べたりない、まだ飲みたりない、まだ話したりない、まだ遊びたい! そんな大人のわがままも江田島荘にお任せあれ。ロビーラウンジの「陽だまりカウンター」では、毎日22:00から先述の「locavore」シェフによる“本日のまかないメシ”が登場。これがまあ本当においしくて、ついついおかわり……(夜なのに)。

右:落ち着きのあるカウンターではお気に入りのレコードをチョイスして楽しむことも 左:見た目鮮やかな江田島の自然から着想を得たシグネチャーカクテル
温泉棟の湯上り処では、夜には温泉の受付が夜にはナイトバーに変貌。カウンターに立つマスターはその道なんと50年以上大ベテランで、いぶし銀な見た目とは裏腹に子どものような笑顔がギャップ! ナイトバーは不定休の営業のため出会えたらラッキーです。

対岸には呉の港の灯りがぼんやり
さあ、最後は特大のエモ体験を。江田島荘では夏季限定で受け付け前の売り場で手持ち花火を販売していて、目の前の砂浜で楽しむことができます。宿で借りれるバケツとろうそくを持って、日中よりもなお一層静かになったとした海辺へ。
虫の声と波音しか聞こえない誰もいない砂浜で、パチパチと音をたてながら優しい光を放つ花火。長閑な場所で生まれた筆者ではないけれど、体の底からは懐かしさとエモさがじわじわとあふれ出てくる……。「この宿に来てよかった」と、心から思えるなんてなかなかない。
穏やかな朝、優しい朝食でしみじみ
こだわりのベッドでたっぷりと熟睡したらいつの間にか朝。まだほのかに霞がかかっている景色を楽しむために散歩へ出ると、たくさんの小さなカニが同じように散歩している光景を目撃! わかってはいたけど、本当に自然豊かな場所なんだと再認識。澄んだ空気もおいしい。
出発前にいただくのは、“島のお母さんの朝ごはん”をコンセプトにまとめられた朝食。夕食同様、江田島の食材が使われているから素朴ながらも味わい深く、眠たい朝にもピッタリなおいしさ。とくに感動したのは、朝に収穫されたばかりの野菜がたっぷりを使ったサラダ。みずみずしさが爆発していて、思わず唸ってしまうほどのおいしさ。ごちそう様でした!
こころと身体が元気になる温泉宿「江田島荘」で唯一無二の宿泊体験を!
いかがでしたか? 瀬戸内の穏やかな海に囲まれた温泉宿・江田島荘をご紹介しました。希少な温泉や全室オーシャンビューの客室、locavoreで味わう絶品フルコースといったラグジュアリーな滞在はもちろん、そのなかでふと香ってくる“江田島らしさ”が温かな気持ちにさせてくれる素敵すぎる温泉宿でした。
一度訪れたら、また必ず帰ってきたくなる——そんな本心からの思いを抱かせてくれる江田島荘で、特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
[Photo by tsuchidayosuke&株式会社江田島荘/PR TIMES]