
そもそも、“本場のギリシャヨーグルト”って何が違う?

ギリシャでは、一般的にギリシャヨーグルトを“ストラギスト(strained yogurt=水切りヨーグルト)”と呼びます。
余分な水分をじっくり抜くことで、濃厚でクリーミーな質感になるのが特徴。現地では、脂肪分2%の軽めタイプから、10%前後のリッチなものまで幅広く親しまれています。
そして驚くのが、ギリシャではヨーグルトが完全に“日常食”であること。朝食に食べるのはもちろん、小腹が空いたときの軽食や、暑い日のデザートとしても定番。ハチミツやくるみを合わせるクラシックな食べ方に加え、フルーツやグラノーラ、チョコレートなど、トッピング文化も豊かです。
アテネを歩いていると、カフェよりも気軽にヨーグルト専門店を見かけることも珍しくありません。しかも朝から晩までオープンしているのが特徴です。
ソースやナッツ、フルーツなどトッピングが豊富
濃厚なのに洗練された専門店「Pilino – Cult of Yogurt」
8.1ユーロ(約1,500円 ※2026年6月のレートで算出)
まず訪れたのは、ギリシャヨーグルト専門店として人気を集める「Pilino – Cult of Yogurt」。店名どおり、“ヨーグルト信仰”を感じるほど素材へのこだわりが強く、モダンで洗練された空間も印象的。観光客から地元の若者まで幅広く支持されています。

カウンターには数種類のヨーグルトが並び、乳脂肪分の高い濃厚タイプ、軽めの低脂肪タイプ、ヤギミルクのヨーグルト、さらにはフローズンヨーグルトまで用意されています。もちろん試食も可能です。実際に食べ比べてみると、同じ“ギリシャヨーグルト”でも驚くほど個性が違います。特にヤギミルクのヨーグルトは、ほんのり野性味のある風味で、日本ではなかなか出会えない味わいでした。

トッピングも充実していて、ギリシャ産ハチミツやナッツ、季節のフルーツとの組み合わせはまさに王道。フローズンヨーグルトを選べば、暑いアテネの街歩きの合間にぴったりなひんやりスイーツになります。

注文後にたっぷり盛られる濃厚ヨーグルトは、クリームチーズのようになめらか。それでいて後味は驚くほど軽く、ギリシャ産ハチミツとの相性が抜群です。「ギリシャヨーグルトってこんなに奥深いんだ」と実感できる、アテネの入門編のようなお店です。

カスタマイズも可能ですが、悩んだ際はおすすめの組み合わせもメニューにあるので店員さんに相談してお気に入りの組み合わせを探してみてくださいね!
所在地 Dion, Dionysiou Areopagitou 3, Athina 114 72 ギリシャ
営業時間 7:30~22:30
https://www.instagram.com/pilino_cult_of_yogurt/
観光途中に立ち寄りたい気軽な人気店「Fresko Yogurt Bar」

アテネ観光中、“気軽に本場ヨーグルトを楽しみたい”人にぜひおすすめしたいのが「Fresko」。アクロポリス周辺やモナスティラキなど、観光エリアに複数店舗を展開しているため、旅の途中に立ち寄りやすいのが魅力です。実際、筆者も観光の合間にふらっと立ち寄ったのですが、店内には旅行者だけでなく地元の人の姿も多く、朝からかなり賑わっていました。

こちらも、ヨーグルトの種類が豊富で、ヨーグルトは伝統的な濃厚タイプ、クリーミータイプ、ライトタイプなど数種類から選べ、そこにフルーツ、グラノーラ、ナッツ、ハチミツなどを自由に組み合わせていきます。スムージータイプもあり、暑い時期にはかなり人気のよう。
6.7ユーロ(約1,240円 ※2026年6月のレートで算出)
筆者が選んだのは、ドライフルーツとナッツ、ハチミツの組み合わせ。ヨーグルトの中にドライフルーツを入れてなじませると、水分を吸ってジューシーな味わいに。ヨーグルトはコクがあるのに重たすぎず、ミルクの自然な甘みがしっかり感じられる。そこにトッピングの食感が加わることで、最後まで飽きずに食べられます。
特にアテネの青空の下で食べると、その爽やかさがより際立ちます。価格帯も比較的リーズナブルなので、滞在中に何度も通いたくなる気軽さ。さらにメニューを見るとパフェタイプや、ギリシャの名所になぞらえたトッピングメニューも提案しているので、幅広い組み合わせを楽しめます。
実際、レビューでも「毎朝通った」という旅行者の声が多く見られました。“観光グルメ”としても、“ヘルシーな朝食”としても優秀な一軒です。
ベーシックな組み合わせ、ナッツとハチミツ 5.6ユーロ(約1,030円)
所在地 Dionysiou Areopagitou 1, Athina 117 42 ギリシャ
営業時間 7:00~23:00
https://www.instagram.com/fresko_athens/
所在地 Sofokleous 17, Athina 105 51 ギリシャ
営業時間 月〜土曜 7:30~22:00
日曜 7:00~22:00
https://freskoathens.com/el/
昔ながらのアテネを感じる老舗ミルクバー「Stani」

最後に訪れたのは、アテネで長年愛され続ける老舗ミルクバー「Stani」。ここは、これまで紹介した2軒とはまったく雰囲気が違います。どこか懐かしさを感じる店内には、観光客だけでなく地元の常連客の姿も多く、“アテネの日常”がそのまま残っているような空気感。創業から長く愛されてきた老舗で、今でも朝から多くの人が立ち寄ります。
4.7ユーロ(約870円)
店内飲食スペースもありますが、テイクアウト利用も可能。多くの観光客が選ぶのがヤギのミルクのヨーグルトの蜂蜜とナッツがけ1択。素朴な器で提供されるヨーグルトは、驚くほど濃厚です。

スプーンを入れるとずっしり重く、ミルクの力強さを感じます。それでいて、ヤギミルク特有のほのかな酸味と自然な甘みがあり、最後まで飽きない味わい。ギリシャ産ハチミツの濃密な甘さと、ナッツの香ばしさが重なると、一気に“ギリシャらしい味”が完成します。派手さはないけれど、だからこそ記憶に残る。
観光向けに洗練された店というより、“昔から変わらないアテネの味”を守り続けている場所でした。ローカルな空気を味わいたい人にこそ、ぜひ訪れてほしい名店です。

また、テイクアウト用ですが、様々な乳脂肪のヨーグルトが販売されています。
ヨーグルトを食べ比べると、アテネの街がもっと面白くなる

同じ“ギリシャヨーグルト”でも、お店によって驚くほど個性が違う。洗練された専門店の「Pilino」、観光途中に立ち寄りやすい「Fresko」、そしてローカルな空気を味わえる老舗「Stani」。
食べ歩いてみると、ヨーグルトそのものだけでなく、“アテネという街の違った表情”まで見えてくる気がしました。遺跡巡りのイメージが強いアテネですが、実際に歩いてみると、食文化の豊かさもこの街の大きな魅力。もしアテネを訪れるなら、 “本場のギリシャヨーグルト”を食べ比べては?
©︎Keiko Morota
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
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