【今、注目のブルガリア】豪華絢爛な世界遺産・リラ修道院へ!圧巻の建築美と見どころ

Posted by: もろたけいこ

掲載日: Oct 27th, 2026

定番のヨーロッパ旅行とはひと味違う旅先を探しているなら、ブルガリアに注目してみませんか? ヨーロッパの中では比較的旅費を抑えやすく、歴史ある街並みや雄大な自然、独自の文化など、まだ知られていない魅力が詰まっています。なかでも訪れたいのが、世界遺産の「リラ修道院」。色鮮やかなフレスコ画、精緻な装飾、荘厳なアーチが織りなす光景は、想像を超える豪華さです。荘厳な雰囲気と豪華絢爛な美しさが共存するその姿は、一般的な「写真映え」という言葉だけでは表現しきれません。ブルガリア正教の信仰と長い歴史が息づくこの場所には、建築美だけでは語り尽くせない魅力があります。この記事では、リラ修道院の見どころや歴史、アクセス方法を詳しく紹介します。

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景

10世紀に起源を持つ、ブルガリア正教会の聖地

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景 外観
リラ修道院は、ブルガリア南西部のリラ山地に位置する修道院です。首都ソフィアからは約120km、標高約1,147mの場所にあり、豊かな森林と山々に囲まれています。ブルガリア観光省によると、その歴史は10世紀前半にさかのぼるのだそう。創建の背景には、ブルガリアの聖人として知られる聖イヴァン・リルスキ(リラの聖ヨハネ)の存在があります。

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景 コイン

旧1レフ硬貨に描かれた聖イヴァン・リルスキ

聖イヴァン・リルスキは、10世紀にこの地域で祈りと修行に身を捧げた隠修士です。彼の信仰を慕う人々が集まったことが、修道院の発展につながったとされています。実は、この聖人はかつてのブルガリア通貨にも登場。旧1レフ紙幣や1レフ硬貨には、聖イヴァン・リルスキの姿が描かれていました。(2026年1月からユーロ導入)

現在の建物群は、長い歴史の中で再建や拡張を重ねて形成されたもの。中世から近代に至るまで、ブルガリアの宗教や芸術を語るうえで欠かせない存在でした。

このように宗教的な存在であるだけでなく、国を象徴する人物として広く敬われてきたことがわかります。なぜ、ひとりの修道士がそこまで大切にされているのでしょうか。その背景には、世俗的な生活から離れて祈りに生きた姿や、死後も人々の信仰を集め続けてきた歴史があります。聖イヴァン・リルスキは、ブルガリアの精神文化を象徴する存在なのです。

そして、リラ修道院が世界的に知られる理由のひとつが、1983年にユネスコの世界文化遺産に登録されたことです。登録の背景には、建築やフレスコ画の芸術的価値に加え、長い歴史を通じて地域の文化を支えてきた重要性があります。単に美しい建築を鑑賞するだけでなく、ブルガリアという国の歩みを感じられる場所なのです。

リラ修道院の見どころ「美しい建築と芸術」を堪能

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景 外観
リラ修道院の魅力は、敷地内に足を踏み入れた瞬間から始まります。山の緑を背景に、赤みを帯びた屋根と白黒のアーチが連なり、その内側には色鮮やかな宗教画が広がります。建物全体がひとつの美術館のようなリラ修道院で、特に注目したい見どころを紹介します。

色鮮やかなフレスコ画が壁一面を彩る回廊

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景 写真 フレスコ画
リラ修道院を象徴する景観といえば、回廊を埋め尽くすフレスコ画です。白黒のストライプが印象的なアーチと、その内側に描かれた鮮やかな宗教画が織りなすコントラストは、思わず足を止めて見入ってしまう美しさ。建物の外観を眺めるだけでは気づかない、細部の豊かさにも注目したいところです。

フレスコ画には、聖書に登場する場面や聖人たちの姿などが描かれています。鮮やかな赤や青、金色を思わせる色彩が重なり、ひとつひとつの絵に物語が込められています。絵画が単なる装飾ではなく、文字を読めない人々にも宗教の教えを伝える役割を担ってきたことを考えると、その見え方も変わるでしょう。

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景 フレスコ画

鑑賞するときは、建物全体を撮影するだけでなく、アーチの内側や天井近くの絵にも目を向けてみてください。聖人の表情や衣服の模様など、細部まで丁寧に描き込まれていることがわかります。なお、修道院の敷地内でも教会や博物館など、場所によって撮影ルールが異なります。特に教会内部や博物館では写真・動画撮影が禁止されているため、現地の案内に従いましょう。

黒と白のアーチが連なる、リラ修道院ならではの建築美

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景 修道院
リラ修道院の中庭に立つと、まず目を引くのが、何層にも連なるアーチと木製のバルコニーです。白い壁に黒い縞模様が重なり、赤みのある屋根や木の質感が加わることで、独特のリズムを生み出しています。背景にそびえる山々も相まって、まるで映画のセットのような印象的な風景です。

この建築の魅力は、装飾の美しさだけではありません。中庭を囲む建物は、今も修道士たちが生活する居住空間や、修道院の活動を支える施設としての役割も担っています。しかも希望すれば、こちらに宿泊することも可能。公式サイトに掲載された宿泊予約用の電話番号から、空室や利用条件を事前に確認しましょう(筆者訪問時は現地の管理事務所で14時から16時までに申し込み)。時間に余裕があれば貴重な体験です。

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景 フォトスポット
おすすめは、中庭の中央から建物全体を見渡すこと。アーチの連なりと教会の屋根、周囲の山々が一度に視界に入り、リラ修道院を象徴する構図を楽しめます。その後は回廊の近くを歩き、柱や窓、木製の手すりなど、細部のデザインを観察してみましょう。広角で全景を撮影するのもよいですが、アーチが奥へと続いていく様子を切り取るのもおすすめです。建築好きはもちろん、旅先で印象的な写真を撮りたい人にとっても、歩くたびに新しい構図が見つかるスポットです。

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景 修道院

現在も修道院として使われていることを伝える案内板

聖母誕生教会の内部に広がる、厳かな祈りの空間

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景 フレスコ
修道院の中心に位置するのが、聖母誕生教会(Nativity of the Theotokos)です。外観の華やかさに目を奪われがちですが、内部にも見逃せない芸術と信仰の世界が広がっています。正教会の教会内部では、聖人や聖書の場面を描いたイコンが重要な役割を担っているのです。

リラ修道院の教会でも、壁や天井の装飾、聖人の姿を描いた宗教画などが、祈りの空間を彩っています。色彩や図像の配置には宗教的な意味が込められており、単なる装飾として見るのとは異なる奥深さがあります。教会の内部は、中庭の開放的な雰囲気とは対照的に、静かで厳かな空間です。見学の際は、ほかの参拝者の祈りを妨げないよう、声を抑えて過ごしましょう。

教会内では写真や動画の撮影が禁止されているため、カメラを向けるのではなく、目の前に広がる装飾をじっくりと鑑賞するのがおすすめです。建築の外側からは見えない芸術に触れられることも、リラ修道院を訪れる大きな魅力。宗教美術に詳しくなくても、色彩の豊かさや細部の緻密さに注目すれば、その美しさを十分に感じられるはずです。

フレリョの塔から修道院を一望!中世の礼拝堂も見どころ

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景 フレリョの塔

写真左がフレリョの塔

リラ修道院の魅力は、豪華絢爛な建築を間近で眺めるだけではありません。フレリョの塔(Hrelyo Tower)の階段を上って高い場所へと進むと、普段とは違う視点から修道院を見渡すことができます。

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景 フレリョの塔

入場料を払って内部の階段を上ると、高い場所からリラ修道院の景色を楽しめます。中庭を囲むように連なる建物や、白と黒の縞模様が美しい回廊を上から眺めれば、地上から見上げるときとは違った角度から、修道院の壮大な建築美を堪能できます。

さらに、塔の最上階には「キリストの変容」を祀る礼拝堂があり、14世紀のフレスコ画が残されています。単に景色を楽しむだけでなく、中世から受け継がれてきた宗教建築や芸術に触れられるのも、この塔を訪れる魅力です。

入場料:大人3ユーロ、18歳以下の学生2ユーロ。支払いは現金のみ。

修道院周辺でブルガリアの味を楽しむ

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景 お土産

観光の楽しみといえば、その土地ならではの食文化も欠かせません。リラ修道院の周辺やアクセス途中の町には、食事ができる施設もあります。見学の前後に休憩を兼ねて立ち寄れば、移動の疲れを癒やしながら、ブルガリアの食文化に触れることができます。

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景 ヨーグルト

ブルガリア料理では、ヨーグルトやチーズ、野菜を使った料理、グリルした肉料理などが親しまれています。代表的な料理として知られるショプスカサラダは、トマトやキュウリなどの野菜に、白いチーズを合わせた一品です。また、バニツァはチーズなどを薄い生地で包んで焼いた伝統的な料理として知られています。

筆者は、修道院の外に出たところで、できたてのヨーグルトを購入。お昼代わりにいただきました。ヤギのミルクでできたもので、「ハチミツを追加で購入するとおいしく食べられるよ」とお店の方にアドバイスをいただき試したところ、絶品でした。

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景 メキッツァ
もうひとつ有名なのが、メキッツァ(Мекица, Mekitsa)。ヨーグルトを生地に混ぜた揚げパンに粉砂糖をまぶして食べる揚げパンです。フワッフワで柔らかく食べやすいので小さいサイズなら複数個買うのがおすすめ。

修道院周辺の飲食店は営業時間や営業日が季節によって変わる場合があります。特にオフシーズンや夕方以降に訪れる場合は、営業状況を事前に確認しておくと安心です。移動の合間に食事を楽しむ時間も確保して、文化遺産と自然、食を組み合わせた旅を満喫しましょう。

リラ修道院への行き方|ソフィアからの日帰りアクセスを解説

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景 アクセス
リラ修道院は首都ソフィアから約120km離れた山間部にあります。距離だけを見ると遠く感じるかもしれませんが、車や現地ツアーを利用すれば、ソフィアを拠点とした日帰り旅行も可能です。

一方、公共交通機関だけで訪れる場合は、乗り継ぎや現地での移動を考慮する必要があります。限られた旅行日程を有効に使えるよう、それぞれのアクセス方法と計画のポイントを押さえておきましょう。

ソフィアから車で約2時間、日帰り旅行も可能

ソフィアから車で向かう場合の所要時間は交通状況によって異なりますが、片道およそ2時間を目安に計画するとよいでしょう。道中では都市部から山岳地帯へと景色が移り変わり、ブルガリアの自然を感じられるドライブになります。

レンタカーなら、到着時間や滞在時間を自分で調整できるのが魅力です。修道院をじっくり見学したい人や、周辺のスポットも組み合わせたい人には便利な方法といえます。ただし、山間部の道路状況や天候には注意が必要です。運転に慣れていない場合や、冬季に訪れる場合は、無理のない計画を立てましょう。

移動の手配がしやすいソフィア発の日帰りツアー

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景 ツアー
移動の手配をまとめられる点が、日帰りツアーの魅力です。筆者が調べたときは、朝9時ごろソフィアを出発し夕方前に戻るツアーがほとんどでした。ツアーによって異なるため、予約時に内容を確認してください。

>>筆者が参加したツアー(参考)

リラ修道院を訪れる前に知っておきたい注意点

服装は肌の露出を控えた宗教施設にふさわしいスタイルで

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景 注意点

リラ修道院を訪れる際は、宗教施設にふさわしい服装を心がけましょう。公式サイトでは、短いスカートやショートパンツ、袖のないトップスなど、露出の多い服装での入場を禁止しています。夏のブルガリアは日差しが強くなることもありますが、修道院を訪れる日は肩や膝が隠れる服装を選ぶと安心です。薄手の長袖シャツや、羽織れるカーディガンなどを持参しておくと、気温の変化にも対応できます。

特に山間部は、ソフィア市内と比べて気温が低くなる場合があるため、季節に合わせて調整できる服装が便利です。また、教会内部では静かに過ごし、男性は帽子を取るよう案内されています。礼拝中の参拝者や修道士の活動を尊重し、観光客として節度ある行動を心がけましょう。こうしたマナーを守ることも、リラ修道院の文化や信仰を理解する旅の一部です。

教会内部や博物館は写真・動画撮影が禁止

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景 フレスコ画
旅先では美しい景色を写真に残したくなりますが、リラ修道院では撮影できる場所とできない場所が定められています。公式サイトでは、教会内部および修道院博物館での写真・動画撮影を禁止しています。

一方で、修道院の中庭や建物の外観などを撮影する場合も、現地の掲示やスタッフの指示を確認することが大切です。撮影可能な場所であっても、礼拝やほかの訪問者の妨げにならないように配慮しましょう。

撮影制限があると少し残念に感じるかもしれませんが、目の前の景色をじっくり味わう機会と捉えることもできます。フレスコ画の色彩や教会内部の荘厳な雰囲気は、写真に収めることだけが楽しみ方ではありません。現地でしか味わえない空気感を、自分の記憶に残してみてください。

リラ修道院 ブルガリア 世界遺産 絶景
ブルガリアのリラ修道院は、色鮮やかなフレスコ画や美しい回廊、精巧な木彫り芸術を楽しめるだけでなく、10世紀に起源を持つ歴史と信仰が今も息づく世界遺産です。山々に囲まれた景観も魅力で、建築や芸術が好きな人はもちろん、自然の中で印象的な風景に出会いたい人にもおすすめのスポットといえます。

首都ソフィアから日帰りで訪れることも可能ですが、移動手段や見学したい施設の営業時間を事前に確認しておくと、より充実した旅になります。服装や撮影のルールを守りながら、修道院ならではの静かな空間をゆっくりと味わってみてください。ブルガリアの歴史と文化、そして雄大な自然がひとつになったリラ修道院。写真で見るだけでは伝わりきらない魅力を、ぜひ現地で体感してみてはいかがでしょうか。

リラ修道院
所在地 2643 Рилски манастир, ブルガリア
https://rilskimanastir.org/

©︎Keiko Morota
※見学時間、入場料、宿泊・ツアーの内容は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
※服装・撮影などの見学ルールは、現地の掲示や係員の案内に従ってください。

PROFILE

もろたけいこ

Keiko Morota ライター/テレビプロデューサー

某キー局勤務・ドラマプロデューサー。多忙な仕事のスキマ時間で旅をするスキマトラベラー。世界一周も2回経験し、81カ国渡航・行っていない大陸は南極だけ。女性誌の読者モデルを務め、旅とファッションも諦めず、時にはバックパックも背負う冒険家スタイル。最近はマイルハックも勉強中でお得に旅する方法を追求中。

某キー局勤務・ドラマプロデューサー。多忙な仕事のスキマ時間で旅をするスキマトラベラー。世界一周も2回経験し、81カ国渡航・行っていない大陸は南極だけ。女性誌の読者モデルを務め、旅とファッションも諦めず、時にはバックパックも背負う冒険家スタイル。最近はマイルハックも勉強中でお得に旅する方法を追求中。

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