日本のモンサンミッシェル!?島全体が聖域のパワースポット「小島神社」

Posted by: 坂本正敬

掲載日: May 9th, 2016

佐賀県の北、壱岐水道を挟んだ沖合に壱岐があります。さらに北上した海に浮かぶ対馬と合わせて、壱岐対馬国定公園に指定されているエリアです。

この壱岐、決して大きくはない島ですが、古事記にも登場するほどの歴史を誇り、古くから祈りの島とされてきたとか。

全国8万社近くの神社をまとめる神社本庁の地方機関、長崎県神社庁に登録されている神社の数だけでも、壱岐島内には151社もの神社が・・・。驚きですよね?

壱岐には日本のモンサンミシェルが!島全体が聖域のパワースポット
(C) 壱岐市観光連盟

中でも芦辺町にある小島神社は近年、パワースポットとしてにわかに注目を集めています。そこで今回は壱岐のモンサンミッシェルとまで言われる小島神社の魅力を紹介します。

壱岐には島全体が聖域のパワースポットがある

壱岐には日本のモンサンミシェルが!島全体が聖域のパワースポット
(C) 長崎県観光連盟 

小島神社が壱岐のモンサンミッシェルと言われる理由は、その立地にあります。

カキ、ナマコ、昆布などの養殖が盛んに行われる穏やかで美しい内海湾(うちめ)の岸辺から150mほど沖合に、お椀を伏せたように盛り上がる島。

まさにこの島にある神社こそが、伊弉册尊(いざなみのみこと)、軻遇突智命(かぐつちのみこと)、埴安姫命(はにやすひめのみこと)を祭神にする小島神社になります。

同社は干潮時になると参道が海を割って水面に現れ、満潮時は参道が海の中に没してしまう立地にあります。参道の道筋には、満潮時に柱と台石が水没する鳥居の姿も。

そうした特徴が、同じく対岸から1kmほどの歩道でつながる世界遺産モンサンミッシェルと似ているため、日本のモンサンミッシェルと呼ばれているのですね。

≪小島神社は小枝すら持ち帰ることが許されない島全体が神域≫(壱岐観光ナビより引用)

とあるように、島がまるごと神聖なパワースポットでもあります。

観光に行くならフェリーか飛行機で

壱岐には日本のモンサンミシェルが!島全体が聖域のパワースポット
(C) 壱岐市観光連盟

壱岐観光連盟の方に小島神社の特徴を聞くと、同社は火の用心、五穀豊穣、夫婦和合、安産などにご利益があると教えてくれました。参拝の際の注意点として、

・神社のものは持ち帰らない
・事前に潮位の確認をする

といった点があります。実際に壱岐観光連盟の方も、テレビ番組の取材に同行して干潮時に参拝したところ、小潮で潮の引き戻しが早く、帰るころには参道が海の中に沈んでしまったとか。

なんとか陸地に戻ったそうですが、靴はびしょぬれ・・・。確かに潮位は確かめた方が良さそうですね。また、大小の石もごろごろとしています。女性は特に歩きやすい靴を選んでください。

ちなみに干潮時の水面から顔を出した参道には、逃げ遅れた内海湾の生き物が見られる場合もあるそう。なんとこの湾、カブトガニの生息まで確認されているとか。もしかすると、干潮時の参道で偶然にも見られるかも!?

壱岐へのアクセスですが、博多湾や佐賀県の唐津からフェリーが往復しています。また長崎空港から壱岐空港に飛行機が出ています。遠方の旅行者は空路で長崎を目指し、乗り継いで壱岐を目指してみてください。

壱岐は海岸線がぐるりと国定公園に指定される景勝地の多い場所。レンタカーを借りて、ぐるりと一周も楽しみたいですね。

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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