日本でも野生のイルカに会える島があるって知ってた?

Posted by: 坂本正敬

掲載日: May 24th, 2016

北半球で最北!?野生のイルカが住む北陸の【能登島】とは
(C) 石川県観光連盟

今回は、日本海に突き出す石川県の能登半島の一部、能登半島国定公園にも指定される能登島を紹介します。

キャンプ、ゴルフ、シーカヤックなどのアウトドアを楽しめるレジャーの島として有名ですが、実は北陸の海で野生のイルカを間近で見られる唯一の場所。

新幹線でぐっと行きやすくなった北陸の観光地です。ぜひともチェックしてみてくださいね。

能登島には野生のイルカに最適な内海が広がっている

そもそも能登島とは、半島そのものに抱き込まれるような形で浮かぶ小さな島。能登半島の東は富山湾。その湾に面した半島の東岸は大きく凹んでいます。そのくぼみに能登島は浮かんでいるのですね。

能登島と能登半島のすき間(大口瀬戸と小口瀬戸)からは海水が流れ込み、島の周囲には内海(七尾湾)ができています。さらに島自体が外海との間にふたをするように浮かんでいるため、七尾湾はとても穏やか。この自然環境が、野生のイルカの生息地として適しているそうです。

北半球で最北!? 能登島には11頭のイルカが暮らしている

七尾湾で暮らすイルカは、ミナミバンドウイルカ。

調べてみると本来は暖かいエリアに住むイルカで、北陸の能登島のような冬の寒い場所に住むケースは、極めてまれなのだとか。七尾湾の穏やかな海と、えさとなる小魚が豊富に暮らしている環境がイルカを定住させたのだと考えられていますが、一説には北半球で最北限に暮らすミナミバンドウイルカとの話も。

最初は2頭が確認され、年月を経るほどに繁殖が進んで、執筆時点の現在では11頭が観測されているといいます。住人からも大事にされています。

野生のイルカと一緒に泳ぐツアーも

ストレスを与えない範囲で、イルカを船の上から眺めるツアーも開催されています。

能登島観光協会に連絡を入れれば、沖合まで連れていってくれる船乗りを紹介してもらえます。

また、イルカと一緒に泳ぎたい人には、地元の会社(能登島ダイビングリゾートDolpin smile)が体験ダイビングのサービスを用意しています。

シーカヤックで海上からイルカとたわむれる方法も。こちらは地元のスクール(カヌーあいらんど)に連絡を入れてみてください。

能登島へは金沢から電車やレンタカーで

能登島へのアクセスは主に2通りあります。

能登半島の東岸、富山県の氷見(ひみ)市の方面から自動車で北上するルートと、半島の西側、金沢市の方面からJR七尾線やレンタカーで目指す方法です。いずれにせよ島に訪れる際には、前もって能登島観光協会や各種の連絡先とコンタクトをとって、イルカを間近で見るための段取りを整えておいてください。

能登島周辺で一泊をしたい場合は、対岸にある和倉温泉がベスト。過去記事「秋に訪れたい、夏の疲れを癒す北陸のとっておき温泉郷3選」でも触れた有名な温泉地です。

全国に名を知られる加賀屋もある温泉街。併せてチェックしてみてくださいね。

[ひょっこり能登島 島の旅 – 能登島観光協会]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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