「旅を続けながら生きていきたい」「自由に旅をしながら生活したい」と考えたことはありませんか? そんな夢のような生活を実現してしまった女性のストーリーをご紹介したいと思います。
「船長になりたい!」海を愛した少女
その女性は、アメリカ人のリズ・クラーク(Liz Clark)さん。カリフォルニアのサンディエゴという温暖な気候に恵まれた土地で育った彼女は、幼いころからサーフィンとボートセーリングに慣れ親しみながら成長していきました。特に10歳の時に家族とメキシコ近海8千kmを半年かけてセーリングした旅は彼女に大きな影響を与え、10代の早いうちから「環境保護に携わりたい」「自分自身のボートを持って船長になりたい」と決心していたといいます。
そんな風に自分の生き方を早いうちから決めていた彼女は、大学を卒業する頃に運命の出会いを果たしました。
といってもそれは、恋人ではなくセイルボートとの出会い。Cal-40という全長約12m(40フィート)のボートを入手し、彼女は念願の「船長になる夢」をかなえることができました。サンディエゴでバーテンダーとして働きながら、スウェル号(Swell)と名付けたこのボートを2年以上かけてメンテナンスを行ったリズさん。2006年にはバーテンダーの仕事も辞め、満を持してスウェル号との初航海に漕ぎ出しました!
それ以来、女海賊シーパイレーツ(She-Pirate。海のSeaと彼女という意味のSheを掛けている)と名乗っているリズさん。
スウェル号の大掛かりなメンテナンスで長期間の足止めを食らったこともありますが、メキシコをはじめとして中南米、南米や太平洋を巡る旅を続けています。
可愛い猫の相棒アメリアちゃん
そんな彼女の旅に、2013年から可愛い相棒が加わるようになりました。かつて野良猫だったアメリアちゃん(Amelia)をリズさんが引き取り、スウェル号に乗船するようになったのです。
好奇心旺盛なアメリアちゃんにとって、船の上での生活は興味を引くモノばかり。
ハロウィン仮装だってお手の物!
天気が悪くて船内にカンヅメでも、アメリアちゃんがいれば退屈しませんね。
お昼寝の時だって、仲良く一緒にデッキで甲羅干しをします。仲のいい様子が微笑ましいです。こんな相棒がいれば、船の上でも寂しさを感じないのではないでしょうか。
より身軽に、自由に生きる
しかし、そんな気ままな航海を続けているように見えるリズさんとアメリアちゃんですが、環境保護活動家としての側面も持ち合わせています。かつて幼いころ「環境保護活動にも携わっていきたい」という目標持った彼女は、しっかりその夢も叶えていたのですね。
ご自身のホームページを通じて、ごみ問題やエネルギー問題、そして環境負荷の少ない食べ物を意識して選ぶように啓蒙されています。
リズさんは「船の上での生活は自然に密接していて、モノを所有したいという欲が減った」と語っています。確かに船に積み込める物は限られていますし、太陽光や風力から生み出せる電力にも限界があります。そんな生活が、より一層彼女を精神的にも自由にしているのかもしれません。身軽な生き方に憧れます。
彼女にはこれからも、自由な生き方を我々に発信し続けていってほしいですね。そしてきっと、その隣ではアメリアちゃんがいつも好奇心で目を輝かせているのではないでしょうか。
[LIZ CLARK and the VOYAGE of SWELL]
[Woman Quits Her Job And Sails Around The World With Her Rescue Cat]
※Instagramの画像はご本人の許可を得て掲載しております。