仕事や恋愛がうまくいかないなど、ストレスを感じているときには、体の調子まで悪く感じることはありませんか?
「病は気から」と言われるように、脳と消化管は密接に関係していることが医学的にも認められているんです。ストレスが溜まると、ホルモンバランスが崩れて胃腸の働きが悪くなります。このため、お腹に優しい食べ物を摂って、免疫力を高めるのがベスト。それでは、どのようなものを食べるとよいのでしょう?
「菌活」を助ける発酵食品
体によい影響のある善玉菌を、毎日の食事から積極的に取り入れる「菌活」。味噌や納豆、キムチにヨーグルトなど乳酸菌たっぷりの食品や、食物繊維が豊富なキノコなどがこれに当たります。乳酸菌は腸内バランスを整え、下痢や便秘、腹痛などを改善させる働きがあります。整腸作用のあるキノコは低カロリーな上に、どんな食材ともマッチします。
普段から口にすることの多い、菌活を助ける食品たち。朝はヨーグルトにハチミツやジャムをプラスして、昼は豚キムチ丼、夜はキノコ入りの味噌汁など、日々の献立に取り入れてみてはいかがでしょう?
食物繊維豊富なオートミール
食物繊維たっぷりのオートミールは、腸の働きを正常に整えるはたらきがあります。便秘がちのときには便秘を解消すべくスピーディーに、逆にお腹がゆるいときには腸の働きをゆるやかにしてくれます。また、オートミールは血糖値の上がり方が緩やかな低GI値食品のため、感情の急激な変化を避けるといった利点も。
オートミールに牛乳とハチミツ少量を加えて加熱して、欧米スタイルのおかゆにするのもよいでしょう。あるいはオートミールがベースのグラノーラもいいですね。ただし、グラノーラには血糖値を急激に上げる白砂糖が多く含まれるものもありますから、白砂糖入りのものを避けるか、手作りしてみるのもいいですね。
良質のオイルたっぷりの魚
強いストレスを感じると、腸内は炎症を起こしやすい状態になります。そこで食べたいのが、DHAとEPAという、2つのオメガ3脂肪酸を含む魚。オメガ3脂肪酸が豊富な魚には、炎症を抑える作用があるのです。これに加え、脳の発達を促す、血液サラサラ効果、また悪玉コレステロールを減らすはたらきなどもあるので、積極的に取り入れたいですね。
オメガ3脂肪酸が豊富な魚の一例は、サーモンやマグロ、ニシンにイワシなど脂肪の多い魚です。どれも手に入りやすいものばかりなので、普段の食事にも取り入れやすいですね。
ストレスを感じているときはもちろん、体の疲れがなかなか取れないときには、この機会に食生活を見直してみませんか?
[eatingwell.com]
[geribs.com]
[All photos by Shutterstock.com]