憧れのあの場所も!5万円で行けるアジアの世界遺産7選

Posted by: 春奈

掲載日: Jul 13th, 2016

世界遺産に登録されているスポットのなかには日本から行くとなると時間も費用もかかる場所が少なくありません。でもアジアなら往復5万円以内で行けてしまう場所も案外あるんです!

約5万円で行けるアジアの世界遺産7選をご紹介します。
※記載した航空運賃は2016年6月に確認した参考価格(燃油・諸税込)であり、旅行時期や予約のタイミングによって変動します。

万里の長城(中国)

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山々をつたうように延びる様子から龍にもたとえられる万里の長城。言わずと知れた中国でもっとも有名な史跡です。春秋戦国時代に北方民族の侵攻を食い止めるために長城の建設がはじまり、その後秦や明といった歴代の支配者によって修築されました。

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2万キロを超え10の省にまたがるという、気が遠くなるほどに長大なその姿にはただただ驚くしかありません。世界に類を見ない壮大な建造物は、広大な国土と悠久の歴史をもつ中国ならではといえるでしょう。

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その長大さゆえ中国国内にいくつもの観光ポイントがありますが、最も有名な八達嶺には北京から車で1時間半ほどで行くことができます。東京から北京への往復航空券は2万円弱からと、気軽に訪れることができる世界遺産のひとつつです。

ハロン湾(ベトナム)

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エメラルドグリーンの海に大小2000とも言われる奇岩が浮かぶハロン湾。山水画を思わせるようなダイナミックな光景から、「海の桂林」の異名をとっています。大地の浮き沈みと風雨による浸食が造り上げた奇岩の数々はまさに大自然が生み出した彫刻です。

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「ハロン湾」は「龍が舞い降りる湾」の意味で、この地に残る伝説がもとになっています。その昔、この地域の人々が外敵の侵入に悩まされていたころ、親子の龍が湾に降り立ち口から吐き出した宝玉で敵を倒し、その宝玉が奇岩となったという伝説が語り継がれています。この神秘的な風景を目の当たりにすればそんな言い伝えがあるのもうなずけますね。

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ハロン湾への空の玄関口となるのが首都のハノイ。東京からハノイへの航空券は往復2万5000円程度からです。ハノイからハロン湾までは車で約3時間半のため、ハノイから日帰りで訪れることも可能です。

アンコール遺跡群(カンボジア)

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9世紀から15世紀にかけて栄えたクメール王国のアンコール王朝が築いたアンコール遺跡群。大小含め600、未発掘のものも含めるとその数は1000を下らないともいわれています。

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アンコール遺跡群の中心で最も有名なのが世界最大の石造寺院、「アンコール・ワット」。12世紀前半にスーリヤヴァルマン2世によって建設されたヒンドゥー教寺院で、クメール建築の最高傑作とされています。

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神々しささえ感じるそのたたずまいと、壁面に施された精緻なレリーフの数々には感激せずにはいられません。

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乾季にアンコール遺跡群を訪れるならぜひとも早起きしてアンコール・ワットが朝日に染まる神秘的な光景を目に焼き付けましょう。

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バイヨン寺院

ほかにも、穏やかな微笑みをたたえる観世音菩薩の顔が四面に彫られた仏塔が印象的な「バイヨン寺院」や、巨大なガジュマルの木が遺跡を飲み込むように絡みつく姿が圧巻な「タ・プローム」など見どころがたくさんあります。

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タ・プローム

人類が築いた壮大な歴史遺産と自然のエネルギーに圧倒されるアンコール遺跡群。「日本人が行って良かった海外旅行先」の上位にもランクインする絶対に外さない世界遺産といえるでしょう。
東京からアンコール遺跡群があるシェムリアップまでの往復航空券は約3万5000円からです。

ペナン島(マレーシア)

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青い海に白い砂浜といった美しい景色から「東洋の真珠」ともたたえられるペナン島。人気のビーチリゾートであるだけでなく、マレーシア初の世界遺産となったジョージタウンを擁する歴史と文化の島でもあります。

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18世紀後半にイギリスの植民地となったことからイギリス式建造物に加え、中国、イスラム、ヒンドゥーの文化が融合したエキゾチックな街並みが魅力。白亜のコロニアル建築や中国寺院、モスク、ヒンドゥー寺院、東西の建築様式が混じり合ったキュートなショップハウスなど、文明の交差点ならではの多彩な街並みが楽しめます。

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さらにマレーシアきっての食い倒れの街としても有名で、ビーチに観光、グルメと楽しみは尽きることがありません。

東京からペナン島までの航空券は往復2万8000円程度から。現地の物価も安いので手頃にリゾートと観光を満喫したい方にはぴったりです。

アユタヤ(タイ)

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タイの首都・バンコクから日帰りも可能なアユタヤは、日本からもっとも気軽に行ける海外の世界遺産のひとつといえるでしょう。

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1351年に建都されてから400年以上にわたり、アユタヤ王朝の都がおかれたアユタヤ。チャオプラヤー川とその支流に囲まれ豊かな水運に恵まれた地形から、17世紀の初めにはヨーロッパと東アジアを結ぶ貿易の拠点として繁栄しました。今も残る遺跡や宮殿をはじめとする史跡の数々が当時の栄華を現在に伝えています。

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アユタヤの遺跡群のなかでもっとも重要なのが「ワット・プラ・シーサンペット」。1448年に建立されて以降、宮中儀式が執り行われていた王宮寺院です。

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アユタヤのシンボル的存在としてよくガイドブックや旅行パンフレットに写真が掲載されているのが「ワット・マハタート」。木の根に埋まった仏像の頭部が印象的で、どこか侵し難い神聖さを感じさせます。

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頭部のない仏像や崩れ落ちたレンガの壁・・・ビルマ軍の侵攻によって荒廃しようともかつての誇りを失っていないような凄みがにじんでいます。

バンコクからアユタヤまではバスあるいは鉄道で1時間半。東京からバンコクへの往復航空券は2万2000円程度からです。

ボロブドゥール寺院(インドネシア)

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インドネシア、ジャワ島の古都・ジョグジャカルタ近郊にあるボロブドゥール寺院。8世紀にジャワ島で栄えたシャイレンドラ王朝によって築かれた世界最大級の仏教遺跡です。

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ボロブドゥール寺院を目の当たりにすれば、きっとその大きさと迫力に驚くことでしょう。階段ピラミッド状に積み上げられた9層の構造は仏教の世界観を表していて、寺院自体がさながら立体曼荼羅のよう。ピラミッド上には1460面のレリーフや500体を超える仏像が祀られており、この世の真理や悟りに至る道筋が表現されています。

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回廊を歩きながら上層へとのぼっていくと、欲望から解き放たれた「無色界」を表すとされる第4回廊で空気が変わるのが感じられます。「ここが聖域である」と直感的にわかる清浄な空気の中で目にするストゥーパ(仏塔)の数々は実に神秘的。

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ボロブドゥールに泊まるなら必ず見たいのが、アメリカのニュースチャンネル、CNNによる「死ぬまでに見たい27の絶景」で1位に選ばれたこともあるボロブドゥール寺院からの日の出。朝もやのなかでパープルからオレンジへと変化していく空と壮大な遺跡が織りなす風景はきっと忘れられない思い出になります。

東京からボロブドゥールへの空の玄関口となるジョグジャカルタへは往復4万5000円程度から。ジョグジャカルタからボロブドゥールへはバスで1時間半で行くことができます。

タージマハル(インド)

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直行便でも所要8~9時間とアジアの中では遠いインドですが、憧れのタージマハルにも5万円で行けてしまうんです。

インド北部の街、アーグラにあるタージマハルは、ムガール王朝の第5第皇帝シャー・ジャハーンが亡き妻、ムムターズ・マハルに捧げた霊廟。1631年にムムターズ・マハルが亡くなってから2万人を動員し、20年もの歳月をかけて完成した純白の愛の証です。

憧れのあの場所も!5万円で行けるアジアの世界遺産7選

タージマハルの南門を入り正門をくぐると目に飛び込んでくる白亜の宮殿のようなその姿。実際に目にするタージマハルは写真で見るよりもはるかに美しく、非現実感すら覚えるほどです。

純白の大理石でできたタージマハルの美しさを際立たせているのが、完璧なまでの左右対称性。さらに壁面はイスラム建築における装飾文様、アラベスクで彩られています。

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離れたところから見ても美しいタージマハルですが、近づいてみるとその装飾の細やかさと華やかさに驚かされます。植物などの文様を形作っているパーツの一つひとつが水晶やめのう、カーネリアンといった宝石で、大理石の壁面にピッタリとはめ込まれているのです。

憧れのあの場所も!5万円で行けるアジアの世界遺産7選
どこから見ても人々を魅了するタージマハルは、王妃への愛が詰まった世界で最もロマンティックな建物といえるのではないでしょうか。

東京から首都のニューデリーへは往復3万8000円程度から。ニューデリーからアーグラまでは鉄道で2~4時間、あるいはバスで5時間程度です。

近年では日本に就航するLCC(格安航空会社)も増えていることから、海外がより身近になってきています。あなたも憧れの世界遺産を自分の目で見てみませんか?

[All photos by Shutterstock.com]

PROFILE

春奈

Haruna ライター

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

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