ウユニ(ボリビア)
塩湖といえばまずはウユニ。雨期に鏡張りになる湖面の絶景は、誰もが憧れ、息を飲む美しさです。空と雲を映し出す巨大な鏡を前に、空に浮かんでいるようだとも、天国の光景のようだともいわれます。
サリーナス・グランデス(アルゼンチン)
アルゼンチンで2番目に大きい塩湖ながら、まだ観光客に荒らされていないところが魅力。塩におおわれた平原と、透明度抜群の塩田プールのコントラストに目を奪われます。塩田の水はすべて雨水で、1年近く待つことで塩の結晶ができるそうです。
ショット・エル・ジェリド(チュニジア)
北アフリカ最大の塩湖、ショット・エル・ジェリドでは、かき氷のように鮮やかな色合いの天然塩が採掘されることも。映画「スターウォーズ」のロケ地としても登場したそうですが、まさに未知の惑星のような光景です。
死海(イスラエル)
死海が生み出す塩の結晶アートが、朝日で宝石のように輝く一瞬。死海といえばプカプカと湖に浮いたまま本を読めることで有名です。それは、海水の数十倍もの塩分濃度のせい。浮力が増すだけでなく、水温も温かくなるそうです。
モノ湖(アメリカ)
約100万年前にできた塩湖で、湖面に並ぶ不思議な形の岩群(トゥファ)が、独特の景観を生み出しています。これらの岩は、石灰の華。本来なら水中にあるべきもので、水位が元に戻ると湖の中に沈むのだそうです。
ハット・ラグーン(オーストラリア)
通称「ピンクレイク」とも呼ばれる、絵の具の色水のようなピンク色の湖。塩の濃度の関係で繁殖する菌類や藻のバランスにより生まれる、暑い時期のみの絶景なんだとか。ピンク色の濃さや色味もさまざま変化するそうです。
マラス(ペルー)
マチュ・ピチュやナスカなどあまりにも有名な観光スポットの影で、知る人ぞ知るマラスの地。まるで稲作の千枚田のように広がる壮大な塩田は、インカの時代から続いているそう。塩分を含む湧き水が湧くなんて、不思議ですよね。
普通の湖とはひと味もふた味も違う風景を魅せてくれる、世界の塩湖たち。
塩の魔法とも言えるその不思議は、自然界の奥深さを感じさせてくれるのです。