日本とはあまり馴染みのない国でありまだまだ観光客も少ない国ですが、実は中東のなかでも治安はよく人も優しいという中東バーレーン。前回は「住んでよかった・悪かった」シリーズでちょっとだけバーレーンのことをお伝えしましたが、今回はバーレーンに移住した日本人妻Harukaさんがバーレーンで驚いたことを7つご紹介します。
1.家族でも男女別の部屋で食事をする
国教がイスラム教というバーレーンでは男性にも女性にも守るべき戒律があるため、いくら家族であっても食事の際には男女別々に食事を取ることが多いです。イスラム教と一口に言っても敬虔度によってこれは変わってくるそうですが、この文化はバーレーンやサウジアラビアではまだ根強く残っており、親から子へ伝承されているものなんだとか。
2.街じゅうに響くコーランの音
イスラム教では一日5回お祈りの時間がありますが、それをとても重要視しているバーレーンでは毎回決まった時間に街じゅうにコーランの音が鳴り響きます。Harukaさんがバーレーンに移住したときは毎朝4時に一度鳴り響いていたため、コーラーンが目覚めの合図になることが多かったそうです。なにも知らずにコーランが鳴り響いたら、さすがにびっくりして目が覚めそうですね。
3.街にはインド人とバングラディシュ人ばかり
「マナーマ(首都)に住んでいるのはほとんどがインド人とバングラディシュ人なんですよ」というHarukaさんの言葉にもあるように、バーレーンにはたくさんの外国人が移り住んでいます。これは数字にも表れていて、バーレーンの人口は131万人に対し内バーレーン人は48パーセント。
半数は外国人なのですが、特に多いインド人とバングラディシュ人は出稼ぎでやってきているのが実態です。自国よりも物価も高く、イスラム教ということで生活しやすいのが出稼ぎ先に選ぶ大きな理由なんだそうです。
4.意外となんでも手に入る
豚肉はもう手に入らないと思っていたHarukaさんでしたが、実際には大型スーパーだと隅の方に少量ですが販売していて驚いたそう。お酒こそスーパーでは手に入りませんが、完全に販売まで禁止されているわけではありません。
ただ基本的にはこういったものをバーレーン人が公に買うことは良しとされていないので、外国人向けとして売られています。値段も日本よりはちょっと高めに設定されているので需要はそこまでないようですが、外国人への配慮が垣間見えますね。
同じ中東のオマーンでも、「酒屋が密売所のような佇まい、豚肉売り場は別室」という驚きの記事がありましたね。
5.ビーチが綺麗!
「バーレーンの最大の魅力は?」という質問に、「ビーチ!」と答えるHarukaさんの言葉通り、バーレーンでは美しい海をいつでも堪能することができます。それもそのはず。バーレーンはペルシャ湾に浮かぶ中東の島国なので、どこからでも綺麗な海を拝めることができちゃうんです。水着姿で大はしゃぎなんてことは宗教上できないですが、身も心もリフレッシュするには最高の場所なんです。
6.女子会はビーチで
たとえ一人ではなく女性のグループでもレストランに入って食事などをすることが暗黙のタブーとされているバーレーンでは、ビーチが唯一の彼女たちのオアシス。アバヤという顔以外を全て隠した服を着て、そのまま海に入ったりスナックを持ち込んで女子会なんてものをするんだとか。どんなことを話しているかは謎ですが、どこの国にも「女子会」というのは存在するのですね。
7.軽食屋はドライブスルー
軽食屋はイートインというよりもドライブスルーの方が愛用されているバーレーン。お店のイートインスペースがどこも狭めに設計されているという理由もありますが、宗教の関係で女性だけでは軽食屋に入り食事をすることを良しとしない文化も関係しています。
そんなバーレーンのドライブスルーですが、実はほとんどの場合ドライブスルー専用の窓口はありません。どうするかというと、車に乗ったお客さんはただただお店の前に停止してクラクションを鳴らすだけ。そうすると店員が中から出てきて注文をとる、というスタイルなんです。Harukaさんもこの一風変わったスタイルに驚き「中で頼めばいいのに!」と思ったそうですが、これがバーレーンでは普通なんだとか。
「所変われば品変わる」という言葉もある通り日本にはない風習や文化が色濃く反映しているバーレーンという国。まだまだ未知の国ではありますが、彼らにとっても日本というのは仰天することばかりなのかもしれません。以前TABIZINEでお伝えした「ビキニじゃなくて「ブルキニ」!ムスリムの女性向け水着」を見ても、日本のビーチシーンとはまるで違いますよね。
知れば知るほど興味の湧いてくる国、バーレーン。日本にも興味深々の人が多いようなので、いつか日本人女子とムスリム女子たちの女子会なんてものが実現したらまた新たな発見があるかもしれません。
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