北海道の自然を満喫しつつゆったり過ごせる「リゾナーレトマム」
JR北海道トマム駅から車で10分ほど。広大な自然の中に現れた「星野リゾート リゾナーレトマム」の重厚なエントランス。
青い空に2つのタワーがそびえ立ちます。
ホテル内に入るとひのきの匂いがふわっと香ってきます。中は落ち着いた照明で、日々の疲れも和らぐよう。中庭の緑を眺められる半円の形をしたベンチが。
夜には薪に火が灯される円柱型の暖炉。寒い日にはこちらでゆっくりと温まれます。
あちこちにある清潔感あふれるソファで、中庭の緑を見ながらおしゃべりもいいですね。
全200室、すべてがスイートルーム仕様の客室
「リゾナーレトマム」は全200室あり、そのすべての部屋が100平方メートル以上あるスイートルーム仕様!
部屋に入ると、すぐにとても広いサロンが。
ベッドルームも驚くほどの広さです。
なんと大きな展望ジェットバスもあるんです。このバスも、もちろん全室に備えられています。早朝に入れば窓の外に雲海が望めるかも。
さらにシャワールームとプライベートサウナまで! どこまで贅沢な造りなんでしょう……。
洗面台も2つあり、朝の支度の際に場所を取り合うこともありません。なんとバスローブの用意もあります。ゴージャスですね。アメニティは、フロントで用意されています。
お茶のセットは、緑茶とドリップコーヒーに加え、メロンティーも。飲み水は部屋の水道水も飲用可。1Fの「Books&Cafe」に、部屋にあるガラスポットを持参し、冷たいお水を入れて飲むのもOKです。
魅力あふれるコンセプトルーム
「デザインスイートツイン」
リゾナーレトマムには、ほかにもいくつかのコンセプトルームがあります。「デザインスイートツイン」は、リゾナーレ トマムにある2室限定のスイートルーム。
インテリアは落ち着いた配色でまとめられ、上質でシックな空間を醸し出しています。
広々としてゆったりとしたサロン。
ベッドルームも十分すぎる広さで、心地のよい眠りにつけそう。
大きな窓に面して用意された椅子に座って、外を眺めてホッとひと息つくのもいいですね。
「雲スイートルーム」
雲海テラスを訪れた後も、ずっと雲海を感じてほしいということで生まれた「雲スイートルーム」。こちらはリゾナーレトマム内に1室のみ! クッションやベッドも全て雲仕様。部屋に雲も浮かんでいます。夢のようなハンギングチェアも。
部屋の鍵にも雲のキーチェーン。いつでも雲と一緒です。
リゾナーレトマム内客室 1室のみ
利用人数:3名まで
ベッドサイズ:雲ベッド×1(2名用)
面積:100平方メートル
https://risonare.com/tomamu/summer/guestroom/kumo-suite/
鮭ルーム
こちらはトマム ザ・タワー内にある「鮭ルーム」。
鮭の切り身や鮭の姿がデザインされたカーテンやクッション、マグカップなど設えた鮭ルーム! 斬新です。壁には鮭を狙うクマのイラストも。鮭になれるパジャマも用意されています。鮭になった夢が見られるかも。
インテリアの色味がオレンジやピンクでそろえられ、ホッとする雰囲気。もちろんキーチェーンも鮭の形です。
トマム ザ・タワー内客室 1室のみ
ご利用人数:4名まで
ベッド:ダブル×2
面積:100平方メートル
食事や買い物が楽しめるホタルストリート
少し敷地内を散策してみます。まず山の中腹に位置するホタルストリートへ。2017年12月にスキーやスノーボードでアクセス可能な日本初のスキーインスキーアウトヴィレッジとして誕生し、食事や買い物を楽しめる9つの店舗がウッドデッキでつながっています。歩道には屋根がついており、雨や雪などの天候の際の施設内の移動もとても便利。
その中のカフェ「ミセスファームデザインズ」でチーズケーキをいただきました。
こちらのカフェで一番人気の「牛さんのチーズケーキ」をチョイス! チョコレートで施された牛柄が可愛い~。
広大なファームエリアで動物たちと戯れる
次はたくさんのアクティビティや動物たちが放牧されているファームエリアへ。2017年にゴルフ場だった約100ヘクタールの敷地を「ファームエリア」と名付け農業を営む準備を始め、2019年にはファーム星野としての活動が始まったそう。現在は牛やヤギ、馬などが放牧されています。牛は当初5頭だったのが、今ではなんと30頭までに増え、牛乳からヨーグルト、チーズなどに加工され、施設内で販売もされています。
巨大な牧草のふかふかベッドでひとやすみ
ファームエリアに入り左手に、2021年7月に完成したばかりの「巨大牧草ベッド」が現れます。牧草を敷き詰めた全長30mのベッドです。大きい~。
座ってみると牧草はふっかふか! 牧草に寝転がれるなんて初めての体験です。手足を思い切り伸ばせばぐっすり眠れそうな心地よさ。牛たちも遠くからやって来て、草をもりもりと食べています。そんな光景を眺めていると、思わずほっとひと息ついてのんびり。
期間:2022年7月1日~9月30日
時間 10:00~16:00
料金:無料
フレンドリーな羊と仲良くできるハンモックでお昼寝
次にやって来たのは「羊とお昼寝ハンモック」。
いました羊さん! ハンモックでお昼寝させていただきますね。
早速ハンモックに乗り、ゆらゆらと揺られていると、羊たちが集まってきました。
とても人懐っこい羊たち、可愛い~。気持ちのいい毛皮も触らせてくれましたよ。
期間:2022年4月28日~10月31日
時間:9:00~16:00
料金:無料
ファームエリアの移動は「モーモーカート」で
ファームエリアはとても広いので、ファーム内の移動に「モーモーカート」という牛柄の可愛いカートを1時間3,000円でレンタル可能。こちらは普通自動車運転免許があれば、誰でも運転することができます。歩いてのんびりと散歩もいいですが、カートで爽やかな風を感じつつ移動できるのも魅力的。カート前面には、北海道の地図もデザインされているものもありますよ。
このほかにも、ファームエリアは季節ごとにさまざまなアクティビティが用意されています。いつ来ても違った楽しみ方ができ、何度でも訪れたくなります。
筆者たちが訪れたのは、木々の葉が黄色に染まる「黄葉」の時期。この「黄葉」の時期は、1週間ほどで終わってしまうとのこと。とても貴重な葉の移ろいを楽しむことができました。
本を片手においしいコーヒーを
リゾナーレトマム内にある「Books&Cafe(ブックスアンドカフェ)」では、宿泊者は飲み物を自由に選んで飲むことができます。「Books&Cafe」の名の通り、北海道に関する本や料理の本などが置いてあり、閲覧も可能。
とうきび茶やリンゴジュース(時期によって変わります)、コーヒーから多様なハーブティまで用意されています。電源もあるのでPCを持ち込んでの作業も可能。大きい窓から緑を見ながらちょっと一息ついたり、少しの間中庭を散策して、お茶をいただくのもいいですね。
ハロウィンは、牧場ラウンジでトリックオアトリート!
2022年10月1日~31日の期間限定で、ファームエリアにある「牧場ラウンジ」にて「動物おばけハロウィン」が開催されます。
「動物おばけ」に仮装した動物と一緒に楽しめるハロウィンイベント。牧草ロールやブロックが、イルミネーションでハロウィン仕様になった「ハロウィン牧場ラウンジ」に! 仮装用の衣装の無料レンタルもあります。
動物おばけを見つけて「トリックオアトリート!」と言えば、可愛くアイシングされた動物おばけクッキーがもらえますよ。会場ではホットミルクの提供も。
都会とはまた違う、ハロウィンの過ごし方が楽しめそうですね。
期間:2022年10月1日~31日
料金:参加無料
時間:動物おばけハロウィン 17:00~18:00、花火打ち上げ時間 17:55~
場所:ファームエリア
対象:星野リゾート トマム ザ・タワー、リゾナーレトマムに宿泊のお客さま
備考:天候や動物の体調により中止になる場合があります。
動物おばけクッキーとホットミルクの数には限りがあります。
メインダイニング「OTTO SETTE TOMAMU」の秋限定メニューを堪能
アクティビティを楽しんでいる間にすっかり日も暮れ夕食の時間に。今回はイタリア語で美食のカレンダーを意味する「Calendario Gastronomico(カレンダリオ・ガストロノーミコ)」をメニューコンセプトとしている「OTTO SETTE TOMAMU(オットセッテ トマム)」でいただきます。その時期に一番おいしい食材を、独創的なイタリア料理に仕立てたフルコースが味わえるとのこと、楽しみです!
落ち着いたトーンの配色でまとめられた店内。
また、それぞれの料理に合わせたワインを提供してくれるペアリングコース、ハーブやオレンジなどバリエーション豊富な素材を生かしたノンアルコールのペアリングコースもあります。お酒を飲めない人もお酒が好きな人と一緒に楽しめる、うれしいサービスです。
では、コース料理をいただきます。
小前菜「ウニとイクラの2つのコルノ」
北海道の農園から毎日届く日替わりの花が、コルノ(イタリア語で角という意味で、食材を円錐形に巻き、中にクリームなどを詰めた料理)の周りに華やかな彩りを添えている見目麗しい一品。これらのお花すべて食べられます! 花それぞれに味が濃いものや、酸っぱいものなど多様な味わいで、おいしくいただきました。
冷前菜「海の幸を詰め込んだテリーナ」
北海道ならではのきのこや野菜13種を詰め込んだ冷たい前菜。北海道では「カスべ」と呼ばれるエイも入っています。橙のジュレと一緒に食べると、また違った爽やかな味わいが楽しめます。
パスタ「蟹のタヤリン フィノッキオの爽やかな香り」
タヤリンという手打ちパスタに、殻ごと焼き上げた立派なタラバ蟹。パスタ自体はシンプルな味付けですが、北海道ならではの焼きタラバ蟹の香ばしさと旨味を添えてくれます。フレッシュなフェンネルとペーストとのバランスも抜群です。
温前菜「エゾ鹿サルシッチャのストゥファート」
秋は鹿が冬に向けて栄養を蓄えるため、鹿肉が一番おいしいとき。サルシッチャには、もちろん北海道のエゾ鹿肉を使用しています。ソースにも希少な鹿のタンとスネ肉を使用。サルシッチャは臭みを全く感じられず、言われなければ鹿肉とはわからないかも。歯ごたえはしっかり残り、肉の味わいを十二分に堪能できます。
キンキのゴルゴンゾーラソース 玉ねぎのグラティナート
ふっくらとしたキンキをゴルゴンゾーラのソースでいただきます。淡白なキンキとゴルゴンゾーラのパンチのきいたソースの相性が秀逸。仕上げにトリュフを散らしてアクセントに。玉ねぎとつぶ貝のグラティナートもまた違った食感が楽しめます。
肉料理「牛肉のアロースト アリゴ添え」
柔らかな牛フィレ肉の下には、香ばしくソテーしたキノコがふんだんに敷き詰められています。
別添えで提供されるアリゴチーズを使用した旨味の強いポテトピューレは、意外にあっさりして食べやすい食感。
デザート 「プリモドルチェ トマムヨーグルトと秋の果実 オリーブオイルの香り」
ファーム星野で生産されている「トマムヨーグルト」を使用したデザート。ヨーグルトの上にはシャインマスカットが飾られ、清涼感溢れる風味で口直しにもぴったり。
デザート「ゆり根のエスプーマとスーズのジェラート」
ゆり根を使用した珍しいデザート。シャーベットとルバーブのソースを合わせると、軽やかな味わい。ゆり根の柔らかな食感もデザートでいただくとまた違った印象です。
この後、コーヒー、紅茶、またはハーブティとお茶菓子が提供され、身も心も満足感でいっぱいに。
ごちそうさまでした。
期間 :2022年9月1日~10月31日
料金 :全8品 15,730円、ワインペアリング 9,500円、ノンアルコールペアリング 5,500円
(いずれも税・サービス料込)
予約 :公式サイト(https://www.snowtomamu.jp)にて要予約
時間 :18:00~20:30
対象 :宿泊、日帰り客ともに利用可(7歳以上)
備考 :仕入れ状況により料理内容が一部変更になる場合があります。
※記事内で紹介したメニューは取材時点(2021年秋)のものです
あっという間に1日目の滞在が過ぎていきました。まだまだアクティビティは盛りだくさん。続きは後編でご紹介します。
住所:北海道勇払郡(ゆうふつぐん)占冠村(しむかっぷむら)字中トマム
代表電話:0167-58-1111
アクセス:新千歳空港から車で約100分、JRで約90分(乗換あり・トマム駅から無料送迎バスあり・予約不要)
HP:https://risonare.com/tomamu/summer/
予約はこちらから
[All Photos by Chika & bobo]