8時 金沢を出発〜9時 「鶴仙渓」で清らかな自然を五感で楽しむ(加賀市)
8時に金沢を出発。1時間ほど車を走らせ、まず訪れたのは「鶴仙渓(かくせんけい)」。山中温泉の大聖寺川沿いの渓谷で、こおろぎ橋~黒谷橋間には遊歩道が整備されており、気軽に散策を楽しむことができます。道中には大小さまざまな岩や滝、さらに深い緑が。朝はひときわ空気が澄んでいて、深呼吸すれば体のすみずみまで浄化されることでしょう。
マストで立ち寄りたいのが、不動滝近くにある「鶴仙渓川床」。川のほとりに5つのお座敷が配されていて、清流のせせらぎを耳に、春は新緑、秋は紅葉を愛でながら寛げる癒しの場所です。
席料は加賀棒茶付きで300円。さらに山中出身の料理人、道場六三郎さんが監修した和スイーツにドリンクが付いた「川床セット(600円・席料込)」も用意されています。ロールケーキは、加賀棒茶で仕立てたクリームとふんわり生地のハーモニーが極上の一品。
住所 石川県加賀市山中温泉 あやとりはし付近
TEL 0761-78-0330(山中温泉観光協会)
開催期間 4月1日〜11月30日
営業時間 9:30~16:00(11月のみ10:00~15:00)
https://www.yamanaka-spa.or.jp
10時 「ゆげ街道」で器づくり体験&食べ歩き(加賀市)
優美な自然美に癒されたあとは、山中温泉のメインストリート「ゆげ街道」へ。山中漆器や九谷焼のギャラリーやカフェ、食事処が軒を連ね、そぞろ歩きにもピッタリです。
器づくりを体験したいという人におすすめのが「mokume」。山中で修行を重ねた職人さんが手がける工房で、山中式ろくろと専用の道具を使い、小箱やボウルなどを作ることができます。
人気は器の外側をデザインする「ハイジな器づくり体験(4,950円・送料別)」。シチューやサラダ、お菓子入れなど、日々の食卓に活躍すること間違いなし!
そして、小腹が空いたら「いづみや精肉店」へ。昭和37年から続く精肉店で、コロッケやメンチカツなど食べ歩き系フードも販売。店頭にイートインスペースがあるのもうれしいところです。
コロッケ(150円)は休日になると1,000個売り切れるほどの看板メニュー。北海道産ジャガイモと和牛の挽肉に、鶏ベースのスープが効いていて、しっかりした味わい。カリッ、ジュワッ、ホクッという魅惑の食感に酔いしれましょう。
住所 石川県加賀市山中温泉南町16
TEL 0761-78-0144
営業時間 9:00〜18:00(日曜日のみ17:00まで)
定休日 不定休
http://yugekaido.jp/yuge-idumiya.html
11時30分 名料亭「山ぎし」で海鮮丼を堪能(加賀市)
ランチはゆげ街道から車で約20分の「山ぎし」にて。夜は天然鴨を使ったコースなどを提供する正統派料亭ですが、ランチは1,000円〜と良心的な価格帯。気軽に名店の味を楽しめるのが魅力です。
オーダーすべきは「加賀海鮮丼」(1,500円)。地元漁港で水揚げされた魚介が主役の海鮮丼に、天ぷら、煮物、茶碗蒸しが付きます。鮮度抜群のネタはもちろんのこと、なめらかな茶碗蒸し、ジューシーなズッキーニの天ぷらも実に美味でした。
住所 石川県加賀市大聖寺東町2-24
TEL 0761-73-1177
営業時間 11:00~22:00 (LO 21:30)
定休日 月曜日
https://yama-gishi.com/
13時「那谷寺」で心身を清める(小松市)
続いて訪れたのは、小松市を代表する名勝でもある「那谷寺(なたでら)」。白山信仰の拠点として養老元(717)年に創建されたお寺で、1300年以上にわたって人々の篤い信仰を集めています。
山門をくぐると清々しい緑の境内。苔がお庭全体をふんわりと覆っていて、まるで絨毯のよう。静謐な空気が流れていて、歩くだけで気分が安らいでいくのを実感できるでしょう。
そそり立つ奇岩壁にいくつもの穴が開口する「奇岩遊仙境」は、那谷寺が誇る絶景。太古の海底噴火の跡で、永い年月をかけて風と波に侵食され、現在の姿になったそうです。
奇岩を横目にさらに進むと、岩壁にへばりつくように立つ本殿が。奥の洞窟を歩く「胎内くぐり」では、この世に生きている諸々の罪を洗い流し、再び母の胎内から清く生まれ変わることをお祈りします。
14時「伝泊」で和の情緒に触れる(小松市)
次にやってきたのは、深緑と川に恵まれた山間にある「伝泊 小松」。地域の伝統と文化を未来に伝えることを目的に、2021年にオープンした宿泊施設です。見学も可能なので、伝統建築に触れてみたいという人にもおすすめ。
元となっているのは、江戸時代の上層農家の象徴である木造2階建ての古民家。一歩足を踏み入れば、その広さに驚かされます。梁や柱はそのまま生かされ、新旧の和の趣が美しく調和。囲炉裏を囲みながら熊鍋を味わうこともできるそう。最近ではワーケーションとして宿泊する人も多いとか。
客室は5つ。こちらは、2方向の窓から大杉谷川と木々のパノラマが広がるツインルーム。川のせせらぎを眺めなら仕事するといった理想的なワークスタイルも叶います。
15時 「獅子吼高原」で絶景を望む(白山市)
最後の訪問地は「獅子吼高原」。白山麓の標高約650メートルに位置する高原で、頂上へはゴンドラで登ることが可能です。(往復710円)
ゴンドラが運行するのは4〜11月。点検日は終日運休になるため訪れる際は確認しておきましょう。
5分ほどで到着。山頂からは手取川と田園風景を一望。教科書に出てくるような美しい扇状地は圧巻の一言です。ちなみに、獅子吼高原はパラグライダーの聖地としても有名。インストラクターと2人乗りの観光用パラグライダーも体験可能なので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
住所 石川県白山市八幡町リ110番地
TEL 076-272-0600
ゴンドラ営業期間 4月~11月
ゴンドラ利用時間 10:00~17:00(上り最終16:30)
ゴンドラ定休日 火曜日
https://city-hakusan.com/shishiku/
青々とした自然、山海の美味、感動の絶景..。心弾む魅力いっぱいの加賀の国。次の北陸旅は、金沢から一足伸ばして、新たな石川県の魅力に出合ってみてはいかがでしょうか?
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